髪が伸ばしたらパーマをかけたい。
ふんわりさせて、雰囲気を変えたい!
パーマをかけるのってワクワクしますよね♡
でも、ブリーチした部分が残っている髪にはパーマは出来ないって聞いたけど?ホントはどうなの?
今回は「ブリーチをした髪はパーマをかけれない!?かけられる!?どっち?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、ブリーチとパーマの関係について解説していきます。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【ブリーチをした髪はパーマをかけれない!?かけられる!?どっち?】
過去にブリーチをしていて、その毛が少しでも残っている場合、パーマをかけられないことがあります。
「せっかく来たのに!」と怒ってしまうかもしれませんが、もし黙ってパーマをかけた場合どうなるのか・・・?
今回は3つに分けて解説していきます。
①パーマをお断りする場合
②パーマをかける場合
③パーマをかけた場合のスタイリング方法
順番に解説していきましょう!
①パーマをお断りする場合
まず、基本的にブリーチをしている髪はパーマをお断りします。
基本はブリーチ毛にパーマはかけてはいけません。
「かけられません」ではなく、なぜ「かけてはいけません」なのかと言うと。
それくらい、髪の毛にとって「危険」だからです。
少し難しい話になりますが(面倒な方は省いても大丈夫です!)、説明を加えます。
パーマには1液と2液があります。
1液で髪の毛の中の結合を切り離し、形を曲げた状態で2液みよって切り離した結合をつなぎ合わせてせることによって、パーマヘアの出来上がりです。
1液の中に入っているのは、還元剤、アルカリ剤、安定剤、水などが入っております。
アルカリ剤でキューティクルを開いて、還元剤で結合を切り離します。
ブリーチにより、髪の毛が極端に傷んでいる場合、この結合を切る時に髪の毛に大きな負担がかかり、髪の毛が耐え切れなくなります。
この耐え切れなくなってしまうことにより、髪の毛がボロボロになるのです。
ブリーチと言うのは、髪の毛の中にあるメラニン色素(黒く見せる色素)を壊すことにより、茶色く(または黄色く)透明感のある髪の毛の色を作ることが出来ます。(ブリーチの大きなメリットですね。)
しかし、メラニン色素を壊すと同時に、実は髪の毛のタンパク質も破壊してしまっているのです。
また、髪を守ってくれているキューティクルもボロボロにしてしまうのです。
ブリーチとは、「メラニン色素」も「キューティクル」も「たんぱく質」も傷つけているのです。
ですから、ブリーチでタンパク質が傷ついてしまい弱ってしまった髪の毛は、パーマの力に耐えることができませんのでパーマをかけてはいけません。
・パーマの力に耐えられなくなった髪の毛にパーマをすると一体どうなるか?
いくつか症状はありますが、髪の毛が縮れた状態になったり、髪が溶けてしまうように弾力が全くなくなってダランとしてしまったり、最悪の場合、断毛といって毛が切れてしまうこともあります。
ですから、ブリーチをしている髪の毛でパーマを要望されると「難しいです」と言っております。
パーマをかけたい!と言っても自分でスタイリング出来ないヘアスタイルにしたいいわけではないですからね・・・。
ブリーチをしている方は、非常に重要なことですので忘れずに!
②パーマをかける場合
ブリーチ毛でもパーマが出来る?
実はあるのです。
ここまで「ブリーチはパーマができない!」と説明させていただきましたが、それは「基本的にはやめた方がいい」ということであって、「絶対にできない」というわけではありません。
ブリーチされた髪の毛でもパーマができる条件があります。
・ブリーチ1回程度
ブリーチをしたけど、髪の毛の強度が残っている髪の毛ならパーマをすることが出来ます。強度が残ると言うのは、たんぱく質が残っていると言うことになります。
ただこの「1回」というのも非常にあいまいで、ブリーチ1回でボロボロになってしまう髪質の方もいらっしゃるのでその場合はできません。
髪の毛の状態、様子を見つつかけられるようなら…とその場その場で判断するしかありません。
この判断は写真や文字で表現できるものではありませんので、美容師の経験によって判断することになります。
「ブリーチは1回だし」のように自己判断で勢いなどでかけてしまわないようにしましょう!
・弱酸性のパーマ液でかける
実はパーマ液でも弱酸性のパーマ液があります。
通常のパーマ液はアルカリ性で、とてもブリーチ毛には耐え切れないのですが、弱酸性のパーマ液ですと、膨潤と言って、キューティクルを開いたりする作用が無いので、ブリーチ毛でもパーマが可能になります。
こういった薬剤は、もともとおばあちゃんたちのために作られていて、年を取ると髪の毛の水分やたんぱく質、キューティクルなどが何もせずにも衰えてきます。
その上、白髪染めをして弱っているので、パーマをどうしようか?と言うことで作られている薬剤です。
ですから、ブリーチ毛(程度によります。)でもパーマが可能になるのです。
ただし、繰り返しですがどんな髪の毛でも大丈夫なわけではありません。
繰り返しブリーチされている毛には出来ません。
また置いてある美容室は少ないと思います。
私の店では置いておりますが、通常は置いてないのかなと思います。
理由は薬剤の値段です。単純に高いです。
また大手メーカーは販売していません。
ですので、おそらく大きい美容室よりは、個人店の方があると思います。
どうしてもパーマをかけてみたい場合は、美容室に予約する前に直接電話で「ブリーチされた髪の毛でもパーマがかけられますか?」と聞いてみましょう。
置いてある場合は、髪の毛の状態によっては可能となります。
・ブリーチ部分を切ってなくす
個人的には、これが1番確実な方法だと思います。
先ほどの弱酸性の薬剤でもパーマは出来ますが、狙い通りにかけるのは中々難しいです。
薬の扱いが難しいのではなく、ブリーチ毛の見極めが非常に難しい。
基本的にブリーチ毛にパーマはかけてはいけません。
ですから、ブリーチされている部分を切ってしまう。
これが1番確実。
当たり前だと思いますが、リスクを背負ってまでブリーチにパーマは向いておりません。
最近は全頭ブリーチよりは、一部や毛先のブリーチが多いですよね。
その場合、毛先だけのブリーチであれば、ヘアスタイルを変えたいな。と考えた時に毛先を切ってしまえばブリーチがなくなるので後々ヘアスタイルの幅が広がると思います。
そういったことも踏まえて、本来はブリーチをするときは相談すると良いですよ。
③パーマをかけた場合のスタイリング方法
これが結構重要です。
そもそもブリーチは美容室のメニューで1番ダメージのあるメニューです。
パーマをかけて満足ではなく、パーマをかけた髪の毛で過ごします。
ですのでちゃんとスタイリング方法も覚えておきましょう!
・スタイリング方法
ブリーチ毛の特徴は、「ハリコシが無い」「乾燥」「油分が無い」この3つです。
ですので、スタイリング時にこの3つを補うようなスタイリングが重要になります。
「ハリコシが無い」「乾燥」
クリームタイプの流さないトリートメントを使います。クリームタイプの流さないトリートメントは、たんぱく質の補給と水分の保湿が優れています。
乾かす前にクリームタイプの物を使い、良く髪に馴染ませます。
その後は弱風で乾かしていきます。
絶対にバサバサと勢いで乾かさないことです。
ただでさえ、乾燥しやすい状態を強い風で乾かすと、何を付けたところでダメです。優しく乾かしましょう。
半乾きまで乾いたら、次にオイルトリートメントです。
「油分が無い」
次に流さないオイルトリートメントで油分を補います。
クリームタイプと合わせながら使うことで、失われていた栄養分を擬似的に補うことが出来ます。
油分は重要です。本来キューティクルにあるものですが、ブリーチに不足しております。その上パーマですから、しっかり補いましょう。
半乾きで1度止めて、オイルを付けたら、また弱風で乾かします。
ここで1つ疑問が出ると思います。
「スタイリング剤はいつ?」
そうですよね。そう思う気持ちも十分理解できます。
しかし、ブリーチ毛にパーマは実はスタイリング剤よりも、この2つのトリートメント剤が非常に需要になるのです。
ですから、焦らずにこの手順を踏んでください。
少々手間ではありますが、ブリーチ後にパーマをすると言うことはこういう事です!
出来ない場合は・・・パーマは・・・止めた方がよろしいと思います。
この2つの手順を出来たうえで、最終的に、軽めのワックスを使います。
最終的なワックスは、この手順を踏んだ場合は何でも良いです。(笑)
大切なのはその前の2つの手順です。
「髪の毛の状態を作ってあげること」これを忘れないようにしてください。
ワックスを使う場合は、ライトワックスやノーマルワックスなどの軽めのワックスです。ツヤの出やすいものをチョイスしてください。
そして余談ですが、重要なのがお風呂でのシャンプーとトリートメントです。
使うものも大事ですが、使い方がもっと大事です。
髪の毛の扱い方、考え方から良かったらどうぞ。
「髪質改善とは?シャンプーの方法を変えるだけで効果あり!?」
「髪質改善に効果あり?毎日のトリートメントで差がつく方法!」
【まとめ】
今回はブリーチ毛にパーマはできないのか?そしてかける方法はないのか?についてまとめさせていただきました。
実際にブリーチをした髪の毛にパーマをかけるのがどういったことか理解してもらえたと思います。
やはり多くの場合、お断りをしており、悲しい思いをした方もいたのではないでしょうか。
失敗してからではどうしようもありません。
パーマで失敗した場合に髪の毛がどんな状態になるのかを知っています。
そして、それがどれほど大変なことかが分かるので断るのです。
1度失敗した髪の毛は切ってしまうまで、治りません。それを理解していただくとありがたいです。
ブリーチには透明感のあるカラーが出来るというメリットもありますが、それとは別にデメリットも多くあります。パーマを予定している人はよく美容師と相談してから決めてくださいね♡
以上で今回は「ブリーチをした髪はパーマをかけれない!?かけられる!?どっち?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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