漢方カラーとは?メリット、デメリットが知りたい!実際に現場で使ってる美容師が解説します!

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白髪染めをしていると、たまに目に付く「漢方カラー」と言うメニュー。

いったいどんなカラーなのか?興味がありますよね。

今回は「漢方カラーとは?メリット、デメリットが知りたい!実際に現場で使ってる美容師が解説します!」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、漢方カラーについて解説してみたいと思います。

最後までどうぞよろしくお願いいたします。

【漢方カラーとは?】

最近では、漢方カラーとか、オーガニックカラー、ボタニカルカラーなどなど・・・聞きなれないカラーが多いですが、漢方カラーと言うのは、

原材料に天然成分、天然由来成分を使用し、化学成分を極力抑えたカラーリング剤です。

カラーリングによる髪の毛や頭皮へのダメージを抑えて、漢方やハーブを配合することで髪の毛にハリコシを加えることが出来るカラーリング剤です。

【漢方カラーのメリット】

・ダメージが無い!

一番のメリットはダメージが無いこと。

アルカリカラー(一般的なカラーリング)に比べて圧倒的にダメージがありません。

弱酸性ですので、ピリピリしみたりすることもありません。

アルカリカラーのような臭いはしませんが、近い臭いとしては個人的には、井草(たたみ)のような香りがします。

数日で井草の臭いは取れますので、心配はいりません(笑)

・ハリコシが出やすい!

ナチュラル系のカラー剤の特徴でもありますが、髪の毛にハリコシが出ます。

漢方カラーの成分が髪の内部に入り、髪の隙間を埋めるのでピンとした仕上がりになります。

・パーマと一緒でも心配が無い

薬剤によるキューティクルや毛髪内部の損傷が無いので、パーマと一緒でも問題ありません。

薬事法上も問題ないですし、ダメージも全く問題ありません。

どちらかと言うと、ハリコシが出るので、パーマがかかりにくくなるところはありますが、ダメージに繋がるカラーが心配な方にはおススメです。

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【漢方カラーのデメリット】

そんな漢方カラーですが、もちろん・・・デメリットもあります。

・黒髪は明るくならない・・・

全く明るくなりません。

過酸化水素(オキシドール)を使いませんので、髪の毛が明るくなる成分がありません。

もちろん白髪に対しては、ブラウンを入れれば良いのですが、黒い髪に使ってもハリコシは出ますが、黒髪がるく茶色になることはありません。

たまに元が白髪の人の色を参考にして、茶色になると思っている方もいるのですが、お湯で溶いた漢方カラーは黒い髪を明るくは出来ないので、しつこく繰り返しですが覚えておきましょう。

もちろん白髪の方であれば、ブラウンでもライトブラウンでも染めることは可能です。

ただし、白髪率が50%以上は無いと(半分以上が白髪)明るい印象にするのは難しいと思います。

・色の選択が少ない・・・

通常のカラー剤と比べて色の種類が少ないです。

ブラウンが2パターンあり、色の明るさも数種類あるので明るいベージュから、こげ茶、ブラックまで出来るのですが、そこに色の付いた粉末を混ぜてカラーを作ることになります。

ブラウンにブルー、イエロー、レッド・・・と言うように混ぜて作るのですが、アルカリカラーに比べて彩度が低いので鮮やかに表現するのが難しいのです。

更に先ほども触れておりますが、白髪にしか色は入らず、黒髪には影響がほぼありませんので、白髪の分量に比例して作ったカラーの色が入ることになります。

真っ白の方にいれればそれなりに見えると思いますが、おそらく真っ白の方は染めないと思うので・・・大抵の場合ブラウンが基調になるでしょう。

ちなみに、「私は真っ白でさ~」と言う方も多いのですが、実際は白髪率50%くらいで言っている場合が多いです。

ですので、白髪率50%の場合は、逆に黒い髪のメッシュが入ることになると想像すると分かりやすいかもしれません。

とにかく、色のパターンは少なく、彩度も高くないので、色の種類は少ないと捉えておきましょう。

・色の変更がしにくい・・・?

色の変更しにくいです。。。

そもそも過酸化水素を使用せず、色を削ることをしないのでダメージレスなので、色の変更をするにはパワー不足です。

髪を明るく出来る通常のカラー剤を使って色を抜いてから、もう一度漢方カラーをすれば変更は出来ますが、せっかくダメージレスだから選択しているのに、2度手間となります。

もちろん少しづつ明るいカラーを目指すとか、少しづつ色味の変更をするのは問題ありませんが、通常のカラー剤のようにコロコロ変更することが出来ないカラー剤となります。

髪の状態を第一に考えて、ダメージを抑え、ツヤ感を保ち、サラサラな状態をキープしたい人には向いていますので、カラーの変更には向いていないと言うことです。

もちろん一度やったら戻れないわけではなく、通常のカラーに戻すことも可能なので、その場合は美容師さんと相談すると良いでしょう。

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【漢方カラーを楽しむ方法】

・ハイライトを工夫する

通常通りに漢方カラーをするのも良いですが、個人的に「ハイライト」を入れながら漢方カラーをするのが良いのかなと思っています。

「それじゃ、結局痛むじゃん!」

と言う声も聞こえてきそうですが、髪の毛も大事ですが、漢方カラーをする方の印象だと「頭皮の状態」を気にしている方の方が多い感じがします。

頭皮に関してはハイライトは関係ないので、頭皮の健康には問題ありません。

先ほども触れていますが、黒い髪の部分は漢方カラーでは色が変わりませんので、「黒髪が多い部分にハイライト」を入れます。

そうすることで、白髪の多いところは勝手にライトブラウンになるし、黒髪の部分がハイライトで明るくなるので、全体の明るさの調整をしながら漢方カラーを楽しむと言うことです。

黒髪の部分だけのハイライトですとダメージも気になりにくいし、明るさを楽しむことも出来るので髪や頭皮の状態を大切にしている方にはおススメの方法です。

・漢方カラーの仕上がり

最後になりましたが、漢方カラーの仕上がりです。

今回はハイライトは入っておりませんが、全体的に白髪の分量が多いので、参考になるかと思います。

before

after

 

漢方カラーと言われなければ、通常のアルカリカラーで染めたような仕上がりですよね。

漢方カラーは髪の毛を明るくする力はありませんが、白髪の分量が多ければダメージレスで茶色くすることが出来るのです。

【まとめ】

漢方カラーとは、原材料に天然成分、天然由来成分を使用し、化学成分を極力抑えたカラーリング剤で、漢方やハーブを配合した優しいカラー剤です。

白髪は染まりますが、黒髪を明るくする力が無いので、白髪の分量の多い方におススメとなります。

また黒髪は明るくなりませんが、ハイライトを上手く使うことで髪の毛のダメージを抑えて漢方カラーを楽しむことも出来ますので、髪の毛や頭皮が心配な方は美容師さんと相談してみてはいかがでしょうか?

 

今回は「漢方カラーとは?メリット、デメリットが知りたい!実際に現場で使ってる美容師が解説します!」をテーマにして解説してみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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