ヘアカラーをしていて急いでいると、ついつい早く流してしまいがちですよね。
またはうっかり忘れて、時間オーバーしたり・・・
ヘアカラーの放置時間の適正ってどれくらい?
今回は「ヘアカラーの放置時間は「短め?長め?」染まり具合が変わるのか!?」をテーマにして、ヘアカラーの放置時間とその影響について、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、解説してみたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【ヘアカラーの放置時間はどれくらい?】
ヘアカラーの放置時間の目安は「20分~30分」です。
基本的なヘアカラーの場合(おしゃれ染めや白髪染め)で、カラーリングを塗り終わってからの時間です。
ブリーチ(脱色)になると、これには当てはまりませんが、通常のカラーリングの放置時間は20分~30分と覚えておくと良いでしょう。
美容室だと、ブリーチをしてからカラーを被せる場合(ダブルカラー)などで、2回目のカラーリングの放置時間を「5分や10分」と言う特殊な場合もあります。
ただしこういったケースはかなりデリケートなカラーリングになるので、美容師のように日々の鍛錬が必要になります。
一般の方がやる場合や、美容室でも通常は20分~30分となります。
ヘアカラーは、「脱色」と「発色」を同時に髪の毛で行う薬剤なので、そのちょうど良いところがヘアカラー剤の流し時となります。
ちなみにこの「10分の差」は何かと言うと「髪質の違い」と「色の入り具合」で変わります。
①髪質の違い
基本的には、髪の毛が細い場合やダメージしている場合は染まりやすく、髪の毛が太い場合や健康毛の場合は染まりにくいです。
ですので、髪の毛の細い方の場合は20分でも大丈夫ですし、反対に太い場合は30分置くと良いでしょう。
またダメージしている場合も薬剤の浸透が早いので、20分ほどで流すのが一般的です。
②色の入り具合
カラーリングの種類によっては、長く置いた方が色の発色がキレイな場合があります。
暖色(赤系)は早めに発色するので、20分~25分で良いですが、寒色(青系)は後から発色することが多いので25分~30分置くと良いと思います。
これは日本人の場合、メラニン色素が赤系のメラニンが多いので、赤系は入りやすく、反対に寒色系は赤を抑えて発色しなくてはいけないので、長く置いた方がキレイになりやすいと言うことになります。
ちなみに「ブリーチ」はと言うと、ケースによっては1時間ほど置く場合もあります。
ブリーチは一般的なカラーリングと違い、メラニン色素を破壊して明るくする目的だけなので、20分で流す方が珍しいと思います。
通常のカラーリングのように色の発色が無いので、それを考える必要がありません。
【どれくらいで時間オーバーになるの?】
「30分を越したら時間オーバー」と考えて良いです。
先ほど20分~30分とお伝えしている通りで、カラーリング剤は上の図のように「脱色」と「発色」を同時に行っています。
その
・時間オーバーした時の影響は?
一番大きな影響と言えば「ダメージの蓄積」です。
長く置いたからと言って、色がキレイになるわけではありません。
もちろん、色が入る場合もありますが、色が濁る場合もあります。
これは各メーカー、各カラーの種類によっても違うので、長く置きすぎたことによってカラーがどうなるか分かりません。
しかし、放置時間が長いとダメージが重なるのは間違いありません。
痛むことによって、「髪の体力」も落ちるし、「カラーの色持ち」も悪くなります。
パサつきも増えて、切れ毛も出来やすくなります。
脱色と発色は、決まった時間でやるのがベスト。
自分でやる場合でも、しっかり時間の管理をしましょうね。
ちなみに、「黒染め」のときに置きすぎると真っ黒になります(笑)
カラスのように真っ黒です。
そうすると、明るくしたくなった時に色が抜けなくて大変・・・
と言うことにもなるので、時間は守りましょう。
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【放置時間が短いとどうなる?】
放置時間が短いと、色の発色が浅くなります。
「浅い」と言うのは「薄い」と近い意味です。
先ほどのグラフの通りで、カラー剤は「脱色」→「発色」に変わります。
短い時間で流すと言うことは、発色の部分が少しの時間と言うことなので、色の入りが浅くなります。
そうすると、色の抜け「退色」も速くなると言うことです。
ただし、初めの方でも触れてますが、ブリーチ後などにほんのり色を入れたい時などは5分や10分など、わざと短いこともあります。
こういったケースは、反対に色を薄く入れる目的だったり、ブリーチによって色が入りやすくなっていたりするので短い時間でも十分可能になっております。
【美容室で放置時間が長いと感じたら!?】
もし美容室の施術で30分以上置いている場合は素直に流してもらいましょう。
基本的に、30分以上置くことは無いのですが、お店の流れによって、色の影響が少ない場合は置くことがあります。
正直に言うと、お店の都合です。
ダメージに繋がりますので、スタッフに声をかけて流すのが良いと思います。
本来は、スムーズに流したいのですが、そうできない時もあります。
その時は、申し訳ございません・・・。
ですが、もし暇そうなスタッフがいた場合は流した方が良いですよ。
繰り返しではありますが、ブリーチや黒染めのような、通常のカラーではない場合は、30分以上置くこともありますので、全てこの限りではありません。
【まとめ】
・ヘアカラーの放置時間は20分~30分。
・髪質の違いによって10分前後の違いがあります。
・時間のオーバーはダメージに繋がるので極力設定どおりで流しましょう。
・放置時間が短いと、色の発色が浅くなり、退色も速くなります。
基本的には、設定時間通りに放置するのが望ましいので、自分でやる場合でも余裕のある時にしましょう。
またお店で放置時間が長いなと感じた場合は、素直にスタッフに言って流してもらいましょう。
今回は「ヘアカラーの放置時間は「短め?長め?」染まり具合が変わるのか!?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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