ずっと伸ばしてきた髪をバッサリとカットしたい時ってありますよね。
せっかく切るのだから、ただ捨てるよりは、何かの役に立ちたいけど・・・
そう思う方も多いのではないでしょうか?
最近よく聞く「ヘアドネーション」ってどんな感じだろうか?
長さや条件はあるのか?もしかしてお金になるの?
そういう思いでこのブログをご覧の方に、今回は「ヘアドネーションとは?長さや条件はあるの?売れるってホント!?」をテーマに、美容師歴20年以上で、現在もオーナー兼美容師として現場に立っている私が、分かりやすく解説いたします。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【ヘアドネーションとは?】
「ヘアドネーション」と言う、言葉が流行り?出したのが、私個人としては2012年ころからになります。それ以前は仕事関係では耳にすることはありましたが、実際に現場でお客さまから言われることはあまりありませんでした。
実際は2009年にJHD&Cと言うNPO団体が設立され、寄付する芸能人が話題となり、チラホラ見かけるようになりました。
現在はJHD&C以外にもいくつかの団体があり、活動が広まっていきました。
そのためテレビや雑誌でも取り上げられ、最近では耳にする機会もかなり増えた印象です。
ヘアドネーションとは・・・
小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動。
ヘア・・・髪
ドネーション・・・寄付
意味としてはそのままの意味となります。
人工毛ではなく、本当の人の毛を使ってウィッグを作りそれを無償で提供する活動です。人工的に作られたウィッグはツヤ感や生え方など微妙に違和感を感じます。人毛ですと、より自然な仕上がりで、よく見ない限りはほどんどウィッグだと分からないと思います。
【ヘアドネーションの長さと条件は?】
ヘアドネーションは受け付ける団体によりますが、15cmからでも寄付を受け付けている団体もあるようです。詳しく見ていきましょう。
今回は
寄付を受け付けている団体
この3つの団体の条件を、説明していきます。
寄付できる髪の条件
・JHD&C
・31㎝以上の長さのある髪
・パーマ、カラー、ブリーチヘアでも大丈夫
・完全に乾いていること
・髪色や髪質は不問。くせ毛や白髪でも大丈夫
NGの髪
・軽く引っ張っただけで切れてしまうほどの極端なダメージのある髪
・つな髪
・長さ15㎝以上、または31㎝以上の髪
・ヘアカラーした髪の毛も大丈夫
NGの髪
・ブリーチした髪
・白髪・白髪交じりの髪(白髪を抜いていれば大丈夫)
・パーマをかけた髪(ストレートパーマも含む)
・天然パーマ、クセの強い髪質(目安:縮毛矯正やストレートパーマが必要な程度の髪)
・痛みが激しく引っ張ると切れてしますほどの髪
・HERO
・31㎝以上の長さのある髪
・パーマ、カラーやブリーチヘアでも、過度なダメージが無ければ大丈夫
・白髪の髪でも大丈夫
・髪質、年齢や性別は問いません
NGの髪
・軽く引っ張っただけで切れてしまうほどの極端なダメージのある髪。
以上となっております。
31㎝以上の長さが必要な理由としては、ウィッグに植毛する時に半分にして植毛するので実際には15㎝程度にしかなりません。
それ以下ですとかなりのショートウィッグになりますので、ご理解いただきたいと言うことです。
それ以下での寄付の場合はシャンプーや薬剤の実験用の評価毛や、練習用のカットウィッグなどの素材として転売し活動資金や、ウィッグ製作費用の一部にしていると言うことです。
ヘアドネーション用のカット
基本的にヘアドネーション用のカットはどこも同じ感じです。
・乾いた状態で切る
・髪の毛を数束に分けて、輪ゴムなどでしっかりと縛る
・送るときに過剰な包装はしない(ラップや紙などで何重も包むなど)
・複数人の髪の毛を一緒にしない
濡れているとカビの発生が心配ですので、必ず乾いた状態でカットしてください。また髪の毛がバラバラになりますとウィッグの素材として使用できなくなりますのでしっかりと縛ってください。そして過剰な包装は開封の手間になりますのでご注意ください。
それぞれの条件をまとめると
・長さが31㎝以上・・・どこでも大丈夫です。
・髪の毛がクセがなくストレート・・・どこでも大丈夫です。
・長さが15㎝から30㎝・・・つな髪
・パーマやカラー、ブリーチ毛・・・JHD&C、HERO
・白髪、クセ毛・・・JHD&C、HERO
・引っ張ると切れてしまうダメージ毛・・・どこもダメです。
こんな感じですね。
自分の状態にあったところを検討してみてください。
ちなみに賛同サロンでヘアドネーションをすると、その後整えるカットが無料なところもあるそうです。(条件が決まったらそれぞれのホームページでお調べください。)
全ての賛同サロンが無料でカットするわけではございませんので、勘違いのないようにご注意ください。
ちなみに私のサロンでもヘアドネーションを頼まれることはあります。
賛同サロンとして提携はしておりませんが、子供たちの為ですから喜んで協力しております。その場合、カットした髪の毛はこちらで送りますし、送料は頂いておりません。
しかし、その後のカットに関しては通常通りいただいて、希望のヘアスタイルにしております。おそらくこのようなサロンが多いと思いますので、もし心配な方は行きつけのサロンに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
寄付金について
髪の毛の以外でも寄付金として活動支援が出来ます。
JHD&CとHEROでは賛同サロンに公式の募金箱の設置があります。
またクレジットカードと銀行振り込みによる募金も受け付けております。
それぞれの寄付金の情報です。
【売れるってホント!?】
「売れません」
ここまでご覧になっていただいた方は薄々お気づきだとは思いますが、あくまでも無償の寄付による活動になります。
ヘアドネーションで売れることはありません・・・
寄付することにより、感謝状や受付カードのような、寄付を表現するものはございますが、現金や商品券のような報酬はございません。
元々ご自身の体の一部ですから、少しばかり自分の足しになるかも?と考えるお気持ちは分かるのですが、今回は無償の寄付となります。
決してお金にすることが悪いことではありません。
しかし、今回の「ヘアドネーション」に関しましては、少しその気持ちは置いておきましょう。
※ちなみに、もしどうしても捨てきれない方は・・・こちら
【まとめ】
ヘアドネーションは福祉活動で寄付になりますので、お金は発生しません。
何らかの理由で脱毛に悩む子供への支援です。実は沢山の子供たちが病気による脱毛に悩んでおります。
今回は3つの団体の特徴を明記して条件を比べております。ご自身に合ったところで検討いただければと思います。
また賛同サロンもありますが、それ以外のサロンでも切ることは可能ですし、相談してみるのも良いと思います。行きつけのサロンでしたら、支援の相談に乗ってくれるのではないでしょうか?
これからも子供たちのために少しでも応援できればと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は「ヘアドネーションの長さと条件は?売れるってホント!?」をテーマに解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す