かれこれ数年前から人気が出てきて、若い子を中心に流行っているツーブロックヘア。
デザインとしてカチッとブリティッシュに決めることも出来るし、マッシュルームヘアなどを重たく見せないようにする技術でもあります。
そのツーブロックヘアですが、中高の学校では「校則違反」として厳しく取り締まります。
今回は「【ツーブロックは校則違反!?」】美容師はどう考えるのか?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、ツーブロックヘアのような髪型と校則について考えていきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
関連記事:いまさら聞けない・・・ツーブロックって何?若い人だけの流行り!?
【美容室でツーブロックは頼まれるのか?】
美容室で働いていて、「ツーブロック」の注文は・・・
非常に多いです。
中高生に限らず、ビジネスマンでも多いです。
むしろ過激なヘアスタイルと言うよりは、最近ではスタンダードな髪型として、社会に認知されているのではないでしょうか。
一般的なツーブロックヘアを男性がしていても、以前に比べて「調子に乗っている人」のように見る上司や女性は少ないと思います。
それくらい幅広くスタンダードな髪型になっているので、美容室での注文は多いです。
【実際に現場ではどうしているのか?】
現場ではお客さまに注文を受けると、もちろんその通りツーブロックヘアにします。
しかし、そのお客さまが中高生の場合は必ず確認しております。
「学校で大丈夫なの?」
と一言確認しないと、今までもちょくちょくやり直してます・・・。
学校で大丈夫か確認しても、結局やり直しの場合があります。
しかし、「ツーブロックは校則違反」も生徒にかなり認知されてきてるので、最近では「校則違反」であることも生徒側も知っているようになりました。
ではどうしているかと言うと、
・ツーブロックにしない
・馴染む程度のツーブロック
この2つとなります。
ツーブロックにしなければ全く問題は無いのですが、やはりそこは思春期です。
ツーブロックにしたいの!
衝動は止められません。
ですので、極端に刈り上げてしまうと学校にも目を付けられるので、「長めの刈り上げ」で対応します。
それでも気が付いている先生はいると思いますが、ハッキリと分かるツーブロックでなければ校則違反に取られないようなので、その辺は先生も大人の対応と言えます。
それでも中高生は、「セーフ!!!」のように喜んでおります。
ひとまずお互いに譲った感じでしょうね。
【校則違反について美容師はどう思うのか?】
美容師としては、正直に言うと「まあ、ナンセンスかな」と思っております。
これは「野球部は坊主」と同じで、髪型に対してあれこれ言うのは「今の時代はどうなの?」と思っているからです。
実際に野球部でも高野連から、「坊主禁止」のような通達もあるようで、そのモデル校だと逆に坊主にすると怒られるようです。
もう何が何だか分かりません(笑)
帽子被るし、髪型崩れるし、頭から水を浴びたいので坊主にしたいと思うことが禁止なのです。
アハハハッ・・・。よく分からん。
話を戻すと、「ツーブロックは禁止」のように、何か一つに対して、選択を狭めるような校則がすでにナンセンスかと。
ただし、モヒカンもツーブロックなので、ツーブロックOKになった途端、次の日にモヒカンで来た場合どうするのかな(笑)とかね。
今度は整髪料禁止にして、下ろしてるならOKとかかな?
モヒカンでも立てなきゃ良いよ♡
何てね。思ったりもします。
【ツーブロック禁止から何を学ぶべきか?】
では実際にどうしても「ツーブロックをしたいから校則を変更するか?」と言われると、おそらくほとんどの生徒がめんどくさい・・・となるでしょう。
そこまでの情熱を傾けるほどツーブロックに魅力を感じているわけでもないだろうし。
こういったことがあると大切なのは「なぜこういった校則があるのか?」と言う部分だと思います。
坊主でもツーブロックでも良いのだが、何だったら茶髪だろうが、金髪だろうが、エクステだろうが、ブレードだろうがどうでも良いのだが。
・本質は何か?
私は、「ツーブロックは禁止!」に対して、生徒が「校則の本質」を考えることに意義があると思っているのです。
「校則」と言うのは、学校生活において、生徒、教師、学校関係者が滞りなく学校生活を送り、その学校の目的を達成するための決まりだと思ってます。
法律や憲法と同じですね。
少し難しくなるかもしれませんが・・・
例えば憲法では「勤労の義務」があります。
働くことを強制するわけではなく、皆が働くことで、道路があり、水道が出て、食べ物が運ばれて、髪を清潔に保ち・・・誰もが働くことで、日本と言う国で生活する人々を潤滑にしています。
普段気付きにくいことですが、誰かの役に立ち、誰かに世話になっているのです。
学校の「校則」も同じで、学校生活を潤滑の送るためにある程度の決まりがあります。
その枝葉の先に「ツーブロック禁止」があります。
思春期の男の子がツーブロックだったとして、髪の毛にハリコシがあるので、ワックスを付けないとカッパみたいになります。
おかしくて授業に集中できません(笑)
後ろから見ても横から見ても、カッパみたいです。
これでは、学校生活を潤滑に送ることが出来ません。
アハハハッ。冗談です(笑)
学生生活の中心は、勉強と部活動です。
特に中学生は集中力を高めるために、いくつかのことに絞った方が集中しやすい傾向にあり、結果も出やすいです。
若いうちに「集中力」と「結果を出す方法」を学ぶことは重要です。
その上で、音楽なり、ファッションなり、ゲームなり様々なことい興味を持つのは良いと思いますが、特に「義務教育中」は集中力と結果を出す方法に集中することに気づくことが重要なのではないでしょうか。
また大人はあれこれ理由を付けるよりも、シンプルに考え方だけを教えて、その後はどう考えるかを任せるのも必要ではないでしょうか?
たかがツーブロックヘアですが、されど「ツーブロック問題」と言うことで、せっかくの機会です。
色々な視点から見る考え方、何が本質か考える思考、それに対しての自分の意見、と言ったことを伝え、その上でどう過ごすのかみてみたいものですね。
【まとめ】
ツーブロックと言う髪型は、今では一般的で、社会人ではスタンダードになります。
ただ中高生では禁止になっているので、ツーブロックにするにしても長めの刈り上げとなります。
こういった「髪型に対しての校則」その髪型その物よりも、「校則の本質」を考えてもらういい機会だと思うので、ぜひ生徒や先生も一緒になって考えてみてはいかがでしょうか?
今回は「【ツーブロックは校則違反!?】を美容師はどう考えるのか?」をテーマに私も考えてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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