「朝シャン」
懐かしい響きですね。
今では普通に使うようになった言葉ですが、「朝シャン」と言う習慣が広がったのは1987年に始まったCMがきっかけです。
覚えている方も多いのではないでしょうか?(覚えている方はそれなりの年齢化と思いますが・・・)
その当時、流行語大賞にも選ばれております。爆発的に流行りましたよね。
そんな朝シャンですが、「はげる」と噂で聞いたことが1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
はたして実際はどうなのでしょう?
今回は「朝シャンってはげるの!?デメリットは何?」をテーマに、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が朝シャンのメリット、デメリットを踏まえながら解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【朝シャンのメリット、デメリットは何?】
1987年当時、シャンプーは夜にするもので、朝にシャンプーをするという行動は、当時の日本人の生活習慣にはありませんでしたね。
ところがその新しさは、CMをきっかけに当時の女子高生を中心にまたたく間にヒットしました!
当の私も朝シャンしてましたしね。
しかし当然ながら朝シャンもメリット、デメリットがあるようです。
朝シャンのメリットから順に解説していきます。
朝シャンのメリットは?
①寝癖を解消し、スタイリングがスムーズ
②寝汗の臭いを除去
③目覚めがスッキリ!
朝シャンをする人の目的はだいたいこの3つですよね♡
①寝癖を解消し、スタイリングがスムーズ
朝シャンをする目的のほとんどがこれですよね!
朝起きたときに、気になるのが寝グセ。
夜にしっかり乾かして寝ても、朝になったら、「ボワッ・・・」
朝起きて、出かける前にはスタイリングしなきゃいけないし、寝癖も直さなきゃいけないし。
だったらシャンプーした方が早いと言う方も多いと思います。
寝グセは水素結合と言って、濡れせば簡単に直すことが出来ますからね。
実際、スタイリング自体も寝ぐせを直しながらやるよりも、1度洗ってしまってからの方がクオリティーも上がるし、楽ですよね。
②寝汗の臭いを除去
人は寝ている間にコップ1杯分も汗をかくと言われております。
1杯分とはかなりの量です・・・。
ましてや暑い時期だと、大量の寝汗をかいてしまい気持ち悪いですよね。
汗をかいたままにしておくと、臭いが気になるし、頭皮に汗をかくと何だかベトベトしますよね・・・。
朝シャンした方が汗の臭いも取ってくれて、気持ちよくスタイリングできるし、1日中頭皮の臭いを気にしながら過ごすのも嫌ですからね。
③目覚めがスッキリ!
まだ寝ていたい、動きたくない・・・。
朝が苦手な方は、起き上がるだけでも一苦労するのではないでしょうか。
私も実は一苦労です。。。
しかし朝にシャワーを浴びることで、心もからだもスッキリと目覚めることができます。
頭からシャワーを浴びると、1発で目も覚めますよね!
目覚めが良くなるとスッキリした状態で行動できるので、朝の時間を有意義に使うことができたり、1日を元気にスタートすることにもつながります。
シャンプーをする、しないに限らず、シャワーだけでも浴びる人は多いのではないでしょうか。
続いてデメリットです。
朝シャンのデメリットは?
①頭皮環境に影響
②紫外線の影響を受けやすくなる
③すすぎが不十分
デメリットもあります。
順番に解説していきましょう。
①頭皮環境に影響
朝シャンは髪に良くない、薄毛の原因と言われることがあります。
ついに出てきましたね、「薄毛」・・・。
その1番大きな理由は「皮脂の落としすぎ」です。
シャンプーをすることで、頭皮がすっきりした状態になります。
スッキリする感覚としては良いと思います。
実際にシャンプーに含まれている洗浄成分が頭皮の皮脂を洗い流してますからね。
頭皮の皮脂のイメージはベタつきやニオイのもと、不潔・・・こんな感じですよね。
それを洗い流しているわけですから、スッキリします。
しかし・・・皮脂は悪い物質と思ってませんか?
たしかに皮脂が増えすぎると頭皮に悪さをはたらきます。
しかし、皮脂は必ずしも悪者ではありません。
適度な量の皮脂は頭皮を覆うことでバリアの役目を果たし、また水分の蒸発を防いで乾燥から頭皮を守ります。
頭皮の健康を保つためには、皮脂が必要不可欠なのです。
しかし、寝る前にシャンプーをし、さらに朝起きてからもう一度シャンプーをすると洗い過ぎとなり、皮脂が落ちすぎてしまいます。
皮脂のバリアを失った頭皮は免疫力が低下し、そして乾燥による頭皮トラブルを引き起こしかねません。
また少なくなった皮脂を補うために頭皮はより多くの皮脂を分泌、結果として皮脂が過剰になりベタつきやニオイが生じる恐れもあるのです。
ここはしっかりと理解しておきましょう。
洗い過ぎは逆効果です。
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②紫外線のダメージを受けやすくなる
頭皮や髪の毛がどのような紫外線の影響を受けるのかご存じでしょうか?
最も高い位置にある頭皮は、紫外線を浴びる量も特に多いです。
当然、紫外線の影響を1番受けることになります。
朝シャンプーをしてから外に出ると、頭皮は紫外線によるダメージをますます受けやすくなります。
なぜ紫外線によるダメージを受けるかと言うと、朝シャンによって皮脂を洗い流しているからです。
皮脂と言うのは意外と大切なのが分かりますよね。
皮脂は頭皮を多い、バリアとしてはたらきます。
皮脂のバリアは肌の水分を保持し、髪や頭皮の乾燥を防ぐために重要です。
しかし朝シャン後の頭皮は、皮脂が洗い流された状態です。
皮脂が落ちた頭皮はガードが無くなり、紫外線によるさまざまな影響を受けてしまいます。
・毛根が弱り、髪の成長が妨げられる
・髪の毛が傷んでしまい、ぱさつく
・頭皮が炎症を起こす
シャンプーで洗い落とした皮脂膜が戻るには6時間ほどかかると言われます。
そのため夜にシャンプーをするのであれば、何の問題もありません。
③すすぎが不十分になる
仕事や学校に行かなければならない朝は、時間がなく忙しいことが多いです。
そんな中でシャンプーをすると、すすぎが雑になりすすぎ残しが出やすいので注意しなくてはなりません。
すすぎ残したシャンプーはフケやかゆみなど、頭皮トラブルの原因になります。
実は髪の毛や頭皮のトラブルで1番多いのがこのすすぎ残しが原因によるものなのです。
また朝シャンですすぎが不十分になることには、もう1つ理由があります。
朝起きたばかりのとき、人の毛穴は開いた状態になっていることが多いです。
毛穴の開きは、頭皮も例外ではありません。
そのため朝シャンをすると、十分にすすいだつもりでも開いた頭皮の毛穴にシャンプーが残りやすいのです。
朝シャンをする場合はどうすれば良いの?
皮脂やほこりなど、1日動いていると様々な汚れが髪の毛や頭皮に付着してきます。
基本的には毎日髪を洗う必要があります。
その日のうちに洗い流して、夜はすっきりした状態で休んだ方が良いです。
その方が副交感神経も休まり、睡眠の質も上がると言われております。
しかし大量の寝汗をかいてしまったときのように、朝シャンが必要な場合もあるでしょう。
いくつかポイントをお伝えしますので、注意して行いましょう。
・洗浄力が弱めのシャンプーを使う
・コンディショナーを使って保湿する
・しっかりとすすぐ
朝シャンが髪に良くないのは、過剰洗浄による摩擦と皮脂を落としすぎてしまうことが理由です。
そのため洗いすぎないことが重要になります。
夜用のシャンプーとは別に、朝は洗浄力が控えめとされるアミノ酸系のシャンプーを使うことをお勧めします。
もしくは夜にシャンプーをして、朝はよく濡らすだけでも良いでしょう。
無理にシャンプーで洗わなくても、寝ているだけであれば問題ないと思います。
頭皮が乾燥することも、髪にはよくありません。
頭皮用の化粧水でも良いですし、お顔に使っている化粧水を頭頂部中心に少量使って保湿をしましょう。
お顔用の化粧水を頭皮に使って良いのかとお考えの方もいるかもしれませんが、頭皮用よりも良い商品ですので問題ありませんのでご安心を。
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【まとめ】
・朝シャンのメリットは?
①寝癖を解消し、スタイリングがスムーズ
②寝汗の臭いを除去
③目覚めがスッキリ!
・朝シャンのデメリットは?
①頭皮環境に影響
②紫外線の影響を受けやすくなる
③すすぎが不十分
「朝シャン」にもそれぞれメリット、デメリットがあります。
「薄毛」に関しては、可能性がありますので、可能であれば避けた方が良いです。どの皮膚も洗い過ぎはトラブルの元になりますので、頭皮も同じです。
洗い過ぎによって、皮脂の過剰分泌や乾燥に繋がりますのでご注意を。
以上で「朝シャンってはげるの!?デメリットは何?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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