美容師になるには、美容師国家試験に合格さえすれば誰でもなれるのですが、初めからスタイリストになるわけではなく、全員アシスタントからスタートします。
そんなアシスタントの給料や期間について、今回は「美容師のアシスタントはどれくらいの給料なのか?また期間どれくらい?」をテーマに美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、アシスタント事情について解説してみたいと思います。
【美容師のアシスタント時代の給料は?】
大体18万円ほどです。
もちろん地域によっても違いますが、これに「通勤手当」や「店販手当」などが加わります。
※「店販手当」はお店の商品を売った場合に、売り上げの一部が給料に付く手当のことです。
なので、総額で20万円いかないくらいがアシスタントの給料となります。
(会社によっては、3ヶ月は使用期間のような制度で、その期間は16万円みたいなところもあります。)
これよりも低いお店ももちろんありますが、おそらく都会では生活していけないでしょうから、お店を探す時は18万円くらいが平均だと思って探す方が良いでしょう。
特に有名店の方が、「それでも働きたい」と言って、募集も集まりやすいので給料が低い場合もあるようです。
また最近では、美容業界も「社保」に入っているところも増えて(私の時代はほぼ入っている会社は無かったのでした・・・)、そのため給料自体があまり高くない会社もあるようです。
保証を取るか、夢を目指すか、努力して自分の進路を勝ち取るか。
今から美容師になる方は、ここが一番の悩みどころですね。
給料に話を戻すと、18万円から所得税、住民税、保険料、年金が最低限引かれるので、手取りは14万円ほどになります。
そこから家賃、食費、光熱費が引かれます。
ざっと家賃6万円、食費2万円、光熱費1万円でも残りが5万円です。
更に美容師は、ハサミ代、ウィック代、講習費が引かれるので、交際費やオシャレ代と言った余裕のある生活はまだまだ先となります。
おそらく1万円~2万円ほどしか残りません。
自分の生命保険などをかけると、カツカツです。
その辺も踏まえて、どこに住むのか、食費をどうするのか。
練習で必要なウィックを、無駄なくどう使うのか?などを考える必要があります。
何はともあれ、アシスタントの給料は18万円前後です。
20万円あると少し楽になるので、商品の勉強をして、会話の勉強をして、店販を上手に勧めることが出来れば給料も少しは上がると言うことです。
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【アシスタントの期間はどれくらい?】
ずばり3年です。
早くても2年半はかかります。
長い美容人生のたった最初の3年です。
美容師の多くは20歳で学校を卒業して、23歳前後でスタイリストのなる計算です。
もちろん頑張って早くなるのは個人の努力ですが、早くなったとしても22歳でどれほど社会を知っているのでしょうか?どれほど女性を喜ばせることが出来るのでしょうか?
技術だけではなく、こういった事も踏まえて3年は勉強するのが良いのかなと思っております。
ちなみに私は2年でスタイリストになりました。
我武者羅に練習しました。
ウィック代が毎月3万円かかりました。
それでも早くスタイリストになりたくて練習しました。
そのためお金は全然ありません。
その結果、早くスタイリストになったのは良いのですが、先ほど触れているように、技術自体も未熟な上に、人間性も未熟なので、失敗の連続です。
自分の心すらコントロールすることもままならないので、当然うまく行きません。
頑張って人より練習したのに何で・・・と落ち込んだものです。
ですので、無理に練習ばかりではなく、教えてもらっている先輩の気分を上げることを考えてみたり、店長の仕事をもう一度じっくり見たり、カルテの書き方や、挨拶や見送りの仕方など、技術だけではないところも3年で勉強するつもりの方が良いでしょう。
もちろん3年ではまだまだ足りませんが、その礎を築くのに必要な期間かもしれませんね。
とは言っても、その期間は上記の給料なので工夫も必要ですよ(笑)
先輩に可愛がられてご飯をご馳走になりましょう♡
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【アシスタント時代の貧乏話♡】
と言ったところで、当時は練習ばかりしてたのでお金はありませんでした。
貧乏と言っても、お金が無いだけで、自分では貧乏だと思ってはいませんでした。
お金は無いのですが、自分の目標に向かってお金を使っているだけなので悲壮感は全くありません。
当時はお酒も全く飲まないし、飲むのは水道水なのでタダ。
よくもまあ、平気で都会の水道水を飲んでいたものだと思います。
後は、家でインスタントコーヒーを飲むくらい。
お昼もご飯と納豆ばかり。
納豆に飽きたら、缶詰。
ご飯が無い時は、100円の食パンと水。
たまの居酒屋でも、つまみはお通しだけで、あとは塩と七味を混ぜて舐めながらビール飲んでました。
全然、苦じゃなかったです。
洋服も古着屋で、サイズオーバーでも気に入ったら買って、自分で縫ってサイズを合わせてました。
シャツもТシャツもパンツも(笑)
結果的に裁縫も上手になったし良かったかな。
100均で漂白剤を買って飽きた洋服をブリーチしたり、藍染めの粉を買って染めてみたり。
経験って宝物です。
でも、きっとこんな状態を今の子たちがやるかと言えば・・・きっとオートロックで、部屋はWi-Fiで、さすがにミネラルウォーターでしょう(笑)
もし、誰かこれを見て、髪を切る以外でも沢山のことが経験になるし、アイデアのヒントになるし、きっと美容人生を色鮮やかにしてくれると思いますよ♡
【まとめ】
美容師のアシスタントの給料は18万前後です。
そして、アシスタントの期間は3年前後が平均となります。
ただし、お金は無いですが自分への投資の為にお金を使っているし、沢山の経験を積むことが出来、その経験が将来生きてきます。
ぜひ、アシスタントの期間に沢山の宝の山を見つけてください。
今回は「美容師のアシスタントはどれくらいの給料なのか?また期間どれくらい?」をテーマに解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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