新しい職場に行くときに髪の明るさってどうして良いのか分からないですよね。
ネットでは7トーンって出てるけど、実際はどうなのでしょうか?
今回は「髪色で7トーンってどれくらい?見本はあるの?」をテーマに、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、髪のトーンについて解説してみたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【髪色の7トーンってどれくらい?】
7トーンってこれくらいです。
ちなみに通常の日本人が4~5トーンです。
写真だと枠外ですね。
2種類あるのはメラニン色素の違いです。
・メラニン色素の違い
日本人の多くは赤いメラニン色素と黄色いメラニン色素の割合で髪の色が決まるのですが、左が赤いメラニン色素を多く持っている場合で、右が黄色いメラニン色素を多く持っている場合になります。
どちらか一方だけではなく、割合になります。
わりと細くてサラサラなタイプは黄色いメラニン色素が多く持っている場合が多いと感じます。
黄色が多くなるといわゆる欧米人に多い金髪ですね。
また赤と黄色以外でも、外国人だとグレーや緑もあるので、一概には言えません。
それでも、日本人の場合はまあ大抵は赤と黄色のメラニン色素の割合だと思っていれば支障はないでしょう。
話は戻しますが、7トーンと言うと、公務員や銀行員と言ったわりと「堅い職業」の方たちの明るさがこれくらいです。
ちなみにスタイルにしてみると
暗めではありますが、上品で柔らかさとツヤ感を出せるので私は好きです。
外で見るとこれくらいです。
暗めですが、黒髪よりも透明感が出て柔らかさがあります。
大体7トーン~9トーンくらいが社会人には多いのではないでしょうか。
9トーンだと時間が経った後に色が抜けて少し明るくなるかもしれませんね。
また大学生などは10トーン以上が多くなります。
ちなみに14トーン以上になると「ブリーチ剤」を使わないと明るくなりません。
関連記事:ブリーチで黒髪からチェンジ!!ブリーチのやり方を紹介! | 髪と頭皮と私 (kamito-touhito-watashi.com)
また、白髪が気になる世代でも、7トーンは白髪もしっかり染まる明るさなので、髪の状態を保ちながら、明るさ、上品さ、柔らかさを出せるので非常に人気の明るさとも言えます。
どのメーカーも9トーンくらいまではクレイカラーの薬剤は出てますが、髪質によっては9トーンだと染まりにくい場合もあります。
その点、7トーンですと、ほぼ間違いなくほとんどの方がしっかり染まるので心配ありません。
おしゃれ染めからグレイカラーに移行する場合でも問題なく移行できるので、暗くなる心配もありません。
【1ヶ月するとどれくらいに明るくなるのか?】
7トーンの明るさでカラーをすると、1ヶ月ほどで退色し、8トーンくらいになります。
これはカラー剤の特徴で、一度髪の色を抜いてから(脱色)、色を入れて仕上げる(染色)ので、時間の経過と共に入れた色が退色するために明るくなります。
どんなカラーでも退色すると明るくなるので、心配しなくても大丈夫です。
また、明るくなるのが嫌な場合は、そもそもの染める明るさを下げることになります。
特に最近のカラー剤は、色を抜く作業が増して、その上から色を入れて発色を良くしているので、仕上がりはキレイなのですが、時間が経つと以前よりも明るくなる傾向が強いです。
【ハイライトが流行っているけど?】
7トーンをベースにハイライト(明るい筋状の毛束)を入れることも出来ます。
ハイライトを感じさせるには、ベースと3トーン以上離した明るさじゃないと分かりにくくなるので、10トーン以上の明るさの毛束を混ぜ合わせることになります。
反対にローライト(暗い色の毛束)の場合は5トーン以下でほぼ黒い毛束を入れることになります。
また明るさの違いとは別に、色相をずらす方法もあります。
ベースがブラウンに対しレッドブラウンなどの、彩度の高い色を選ぶと同じ明度でもお洒落にカラー出来ます。
最近は、明度差のあるハイライトが流行っていて、ブリーチを使ってハイライトを入れてから、ベースを暗めのグラデーションで仕上げて、ハイライトを際立たせるカラースタイルが多いです。
こんな感に。
ただ、ハイライトを入れるのは良いですが、基本的に職場などの規定で7トーンの場合目立つハイライトは禁止でしょうから、ほんのり入れるか、色相をずらしたホイルワーク(ハイライトなど)がおススメです。
【まとめ】
7トーンの明るさは一般的な社会人の範囲の明るさで、多くは公務員や銀行員のようなどちらかと言えば硬い職業に多い明るさです。
ただし、髪の状態も保ちやすく、ツヤ感、手触り、上品さなどが保てるので人気の明るさでもあります。
また白髪もしっかり染まる明るさなので、ミドルエイジ層にも人気です。
今回は「髪色で7トーンってどれくらい?見本はあるの?」をテーマに解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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