ホームカラーとサロンカラーの違いってなに?

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パーマって自分ではやらないですが、カラーリングは自分でやっている方もいらっしゃいますよね。

実際にドラッグストアでも、カラーリングのコーナーはずら~っと並んでますし、もしかするとシャンプーのコーナーよりも多いかもしれません。

それくらい購入する方もいるってことですよね。

ところでホームカラーとサロンカラーの違いってあるのでしょうか?

 

今回は「ホームカラーとサロンカラーの違いってなに?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、ホームカラー(家で染める)とサロンカラー(お店で染める)の違いについて解説していきたいと思います。

最後までどうぞよろしくお願いいたします。

 

【ホームカラーとサロンカラーの違いってなに?】

最近は90%以上の方が何かしらのカラーリングをしているのではないでしょうか?

その中でもサロンで染めている方、自分で染めている方がいらっしゃいます。

今回は4つのカテゴリーに分けてサロンカラーホームカラーの違いを解説していきます。

①カラー剤の種類

②ダメージ

③クオリティー

④時間

この4つです。

それでは順番に解説していいきます。

①カラー剤の種類

◉サロンカラー

種類としては・アルカリカラー・弱アルカリカラー・弱酸性カラー・酸性カラー・ヘナを代表とする粉末カラーの5つ。

それぞれ特徴がありますが・アルカリカラー・弱アルカリカラー・弱酸性カラーが酸化染毛剤と言って、1剤と2剤を混ぜて使うカラーリング剤です。

1剤と2剤を混ぜることによって反応し酸化して、髪の毛の内部で発色するという仕組みです。

2剤も2.8%~6%まであり、それらを混ぜて調整することもあります。

2剤の「%」は過酸化水素の濃度の割合が「%」で表されております。

 

酸性カラーはマニキュアで、髪の毛の表面をコーティングするように色が付くカラー剤です。

発色は鮮やかでキレイですが、内部に浸透するわけではありません。

また、粉末カラーはお湯で溶かすナチュラル志向のカラー剤だと思ってください。

ヘナをはじめ、漢方やハーブを混ぜ合わせたカラー剤で、髪の毛や頭皮に優しいカラー剤の代表ですね。

 

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◉ホームカラー

ホームカラーは1剤がアルカリカラーのみで、2剤が6%のみとなります。

これは、お店の人が一人ひとりの状態を見て選ぶわけに行かないので、どの髪の毛の方が使っても、ある程度の結果(染まりあがり)が出るような薬剤の強さになっております。

ですから種類に関しては、薬剤自体が大きく違うのではなく、種類が無いと言うことになります。

 

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②ダメージ

◉サロンカラー

まず酸性カラー(マニキュア)と粉末カラーはダメージはありません。

ここで比べたいのはアルカリカラー、弱アルカリカラー、弱酸性カラーです。

(薬剤の強さ)

弱酸性カラー く 弱アルカリカラー く アルカリカラー

となっており、アルカリカラーが1番薬剤の力が強いです。

反対に弱酸性カラーは力が弱いので、健康な髪の毛に使ってもほとんど反応がありません。

 

先ほど1剤と混ぜる2剤の話もお伝えしておりますが、これらを混ぜ合わせて使うのがサロンカラーの1番の特徴となります。

例)

根元(健康な髪の毛)→アルカリカラー×6%

毛先(ダメージした髪の毛)→弱アルカリカラー、弱酸性カラー×2.8%

と言うように、健康な部分にはアルカリカラーを使い、2剤は6%を混ぜてしっかり染めたり、ダメージしている部分には弱アルカリカラー弱酸性カラーを使い、2剤も濃度の低い2.8%3%を使うことで、なるべくダメージを抑えながらカラーリングすることが出来ます。

 

これはカラーリングだけではなく、パーマでも同じです。

色で判断できれば楽ですが、パーマに関しては色ではなく「手触り」で判断することになります。

同じアルカリカラーを毛先まで使うにしても、毛先のダメージ部分には、3%や4.5%と言うように濃度を下げた薬剤を使用します。

こういった塗分けは美容師ならではだと思います。

 

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◉ホームカラー

ホームカラーは1剤はアルカリカラーと2剤が6%しかありませんので、健康な髪の毛に対しては、大きな違いはありません。

しかし、カラーリングも2度目、3度目となると、当然すでにカラーリングしている部分が存在してきます。

その部分に塗布しないように使う分には大きな変わりはないでしょう。

しかし、全体を染めるとなると、力の強い薬剤を既染部に使うことになりますので、ダメージが大きく出ます。

 

ここがホームカラーの怖いところの1つです。

「ダメージし過ぎる」

先ほどお伝えしている通りで、健康な部分に使う分には問題ありませんが、すでにダメージしている部分に使った場合に、必要以上に傷んでしまします。

先ほどもお伝えしている通りで、これは何もカラーリングしている部分だけではなく、パーマしている部分も含まれます。

この塗分けできないところが、ホームカラーの弱点だと思います。

 

反対に言えば、塗り分け出来る人(元美容師やカラーに詳しい方など)は状態さえ判断できればさほど差は無いと言うことです。

 

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③クオリティー

もちろん一般の方での器用な方はいらっしゃいますが(笑)基本的には美容師の方が高いでしょう。

ただ塗るだけでも、道具も揃っておりますし、毎日何人も施術しておりますからね。

ここでいうクオリティーはそれだけでなく、

・ハイライト、ローライト

・グラデーションカラー

などの、テクニックを使ったカラーリングです。

さすがにこのテクニックの練習や講習に出ている一般の方は中々いないと思います。

人と変わったカラーリングや、よりクオリティーの高いカラーリングは美容室にお任せした方が良いでしょう!

 

また、薬剤の色の種類も豊富です。

美容室にもよりますが、少なくとも300~400種類はあるのではないでしょうか。

大きいお店ですと1000種類近くあると思います。

その色とりどりの色の中から選んでカラーリングしますから、当然クオリティーも高くなり、よりオーダーメードのカラーリングとなります。

ホームカラーでも、美容師さんが、ドラックストアで細かく選んで染めると出来るかもしれませんが、ホームカラーする方はそこまで望んでませんよね。

 

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④時間

ホームカラーは速いと言いますが、薬剤自体の放置時間は変わりません。

違うのは、美容室に行く手間や、急な用事なときなどは、ホームカラーだとすぐ出来ますので、楽チンではあります。

 

むしろ薬剤自体の放置時間は変わりませんので、反対にホームカラーで1時間とか置きすぎると痛みます。

一定以上の時間を放置しても、色がしっかり染まるわけではなく、ダメージに繋がるだけですので、ご注意ください。

 

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【その他】

・トリートメント効果

付けたしですが、ホームカラーとサロンカラーの違いは、薬剤自体に入っているトリートメント成分が違います。

直接、カラーリングすることに関係はありませんが、トリートメント成分はより質の良いものを配合していますので、仕上がった時にツヤが出やすいようになっております。

これは、サロンカラーの中でも同じで、安いカラーリング剤と、高いカラーリング剤はトリートメント成分の配合が違います。

ブランド料も含まれておりますが、やはり高い方が仕上がりの手触りやツヤが良いです。

時間が経てば、染まっているかどうかの違いでしかないのですが、その時の仕上がり方が違うのも立派な違いなのかなと感じております。

 

・金額

もう一つ、金額です。(笑)

そりゃそうですよね。

人にやってもらう訳で、その分、お金がかかります。

薬剤の知識も技術も違います。

金額に見合った技術の違いを見せれるように、お客さまが納得するように、美容師側も努力しないといけませんね。

 

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【まとめ】

ホームカラーとサロンカラーの違いは、大きく分けて4つあります。

①カラー剤の種類

②ダメージ

③クオリティー

④時間

薬剤自体の違いも多少はありますが、大きな違いは経験と知識を土台とした、技術にあります。

その違いを理解したうえで、上手に利用する分には、ホームカラーも使い道はあると思います。

また、正直に美容室に行って、聞いてみるのも良いと思います。

たまに聞かれますよ(笑)「自分で染めるポイントはある?」とか。

髪のダメージを抑えて、綺麗な髪の毛を作ることが目的ですので参考にしてみてください。

 

今回は「ホームカラーとサロンカラーの違いってなに?」をテーマにして解説していきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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