髪の毛は健康であれば伸びるものです。
ある年齢からは、嫌でも白髪も伸びてきますよね。
とうとう白髪染めです。
しかし、ある時「白髪染めは痛む」と聞いたことありませんか?
今回は「【白髪染めは痛む?】市販は痛む!?傷まない方法はあるの?現役美容師が解説します♡」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、白髪染めの痛む原因や傷ませない方法を解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【白髪染め・・・市販は、なぜ痛むのか?】
市販の白髪染めが痛むと言われる原因は2つ!
①毛先まで塗るから
②髪の毛自体の毛質が変わったから
詳しく解説いたします。
①毛先まで塗るから
一番大きな理由は「毛先まで塗布するから」です。
基本的に白髪染めの薬剤に限らず、カラー剤は「健康な髪の毛を基準」に作っています。
「健康な髪の毛を基準」と言うのは、髪の毛の太い人でも細い人でも、どんな髪質の方も染まるように出来ていると言うことです。
ようは髪の毛が太くて健康な人でもしっかり染まるように薬剤を強くしているのです。
白髪って元気ですよね?
ピンッと生えてくるほど元気です。
ですので、そういった強いハリのある髪の毛でもしっかり染まるように出来ていると言う訳です。
関連記事:白髪が生えてくる時にかゆいのはなぜ?抑えることは出来るの?
そうすると、伸びてきて白髪が気になる根元は健康な髪質なので、そのままの薬剤で問題ないですが、その「強い薬剤」を毛先に使ったらどうなるか想像できますか?
毛先はすでにカラーリングをしていてダメージしています。
また毎日のシャンプーやドライヤー、紫外線でもダメージを蓄積しています。
その状態の毛先に、健康な根元に使うカラー剤と同じものを使うとかなりダメージが出ます。
美容室では、目的があって同じ薬剤を毛先まで使うこともありますので、一概には言えませんが、美容師の判断で使っていることと、何も判断せずにただ毛先まで使うことは全く違います。
「市販のカラーは痛む」と言われるのは、「毛先まで塗布するから」・・・これが一番大きいです。
②髪の毛自体の毛質が変わったから
次に大きい理由が、髪質の変化に気づいていない場合です・・・。
悲しいことですが、意外と多いです。
白髪染めと、おしゃれ染めの薬剤の強さは同じです。
アルカリの量も、phの数値も大体同じです。
何が違うかと言うと、「素材の違い」です。
素材と言うのは、カラー剤を塗る髪の毛のことです。
お肌もハリコシが無くなったり、水分が無くなったりしませんか?
それくらいの年齢で白髪も出てきますよね。
それくらいの年齢だと実は髪の毛も、水分、栄養分が不足してきます。
少し話が変わりますが、「昔よりもくせが出てきたな~」とか「くせが弱くなったな~」のように感じませんか?
これも髪の毛の栄養分が不足してきて、ハリコシが無くなった影響なんです。
水分や栄養分が無くなってきた髪の毛(素材)に健康な髪の毛に使う薬剤を同じように使うので、白髪染めの方が痛むように感じると言う訳です。
薬剤が違うのではなく、素材の変化が原因なんですね。
関連記事:明るい白髪染めは出来る?おしゃれ染めでもちゃんと染まる!?白髪染めを明るく染めるには?
【白髪染めの傷まない方法は?】
傷まない方は3つ!
①根元だけに使う
②時間を短くする
③酸性カラーやヘナなどに変える
順番に解説いたします。
①根元だけに使う
先ほどからお伝えしている通りで、健康な髪の毛に対して作っているので、根元だけに使う分には問題ありません。
伸びてきて気になる根元だけをしっかりカバーするように塗布するのがダメージ対策に必要なことです。
しかし、ホームカラーで根元だけに塗布するのは中々至難の業ですよね。
誰かに塗ってもらえるならまだ可能ですが、そんな優しい家族はいるのでしょうか?
はい。少ないでしょう(笑)
ですので、しっかり塗布するのは見えるところに集中しましょう。
「顔周り」と「分け目」です。
「顔周りと分け目の根元」をしっかりと塗布するようにして、中の方はほっときます。
諦めも肝心です。
痛むよりも全然マシです。傷んでしまうとパーマも出来ません。カラーもキレイに染まりません。
ですので、「顔周りと分け目の根元」をしっかりやることです。
全体に関しては、基本的には美容室をおススメいたします。
②時間を短くする
しかし、どうしても全体が気になる!
と言う場合は、「時短」です。
もちろん、前提として、毛先まで塗布すると痛みます。
そこで、まずしっかり染めたい部分「顔周りと分け目」をしっかり塗布して時間スタート。
残りの部分はなるべく時間のかからないように、ムラの無いようにささっと塗布します。
時間自体はしっかり染めたい根元を塗った時点で進んでますので、これだけでもダメージは防げます。
カラー剤は一定以上時間を置いたとしても色が入るわけではなく、ダメージだけが進みます。
おそらく痛む方は、40分とか置いているのではないでしょうか?
なるべく無駄に時間を置かないように、根元を塗った時点で時間を数えて、全体や毛先の時間を調整するのが大切です。
③酸性カラーやヘナなどに変える
カラー剤自体を変えるのも方法の一つです。
白髪染め(アルカリカラー)は少なからずダメージしてしまうので、酸性カラー(マニキュア、塩基性カラー)やヘナなどのナチュラル志向カラーが良いでしょう。
関連記事:話題の塩基性カラーって何?ヘアマニキュアとの違いは?
アルカリカラーと比べてダメージは圧倒的に無いので、痛みが気になっている場合はおススメです。
しかし、黒い部分は明るくならない(茶色くならない)などのデメリットもありますので、そのあたりを理解した上で使う分には非常に便利です。
【まとめ】
市販の白髪染めが痛むと言われているのは、「毛先まで塗るから」「髪の毛自体の毛質が変わったから」が大きな原因です。
用は毛先まで塗らない工夫をすることが1番の対処法とも言えます。
また、塗布後の時間のコントロールも大切で、長く置けばキレイに染まるわけではなく、ダメージが進行するだけなので、特に毛先に塗る場合は放置時間の工夫が重要になります。
また白髪染めも、アルカリカラーだけではなく、マニキュアやヘナのようにダメージレスなものもます。
メリット、デメリットはありますが、特徴を知って上手に使うと仕上がりもキレイに出来ますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
今回は「【白髪染めは痛む?】市販は痛む!?傷まない方法はあるの?現役美容師が解説します♡」をテーマにして解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す