赤ちゃんのだんだんと伸びてきた前髪。
目に入って邪魔そうだな・・・。
「そろそろ切った方が良いのかな?でも、どうやってカットすれば良いの?切り方も知らないし・・・」
なんて考えているママやパパも多いのではないでしょうか?
今回は「赤ちゃんの髪の毛のカットはいつから?方法は?」をテーマに、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、赤ちゃんのカットのタイミングや切り方など、分かりやすく解説していきます。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【赤ちゃんの髪の毛のカットはいつからすれば良いの?】
赤ちゃんの髪の毛の生え方はかなりの個人差があります。
産まれた時から黒々と生えている赤ちゃんもいれば、ほとんど生えておらず心配になる子もいます。しかし、「早く背が伸びる子」などと同じで、いつどこが成長するかは個々別々です。
髪の毛も「そのうち」生えてきますので心配はいりません。
ただ、このように個人差が大きいですから、初めてカットするのが、何ヶ月目とか何歳と言うことはありません。また季節によって短い方が都合が良い場合もありますので、必要を感じた時点でカットしてあげるのがよろしいかと思います。
とは言っても、いくつかカットのタイミングをご紹介いたします。
・前髪が目にかかったとき
代表的なのは、このタイミングですよね。
赤ちゃんの発達は、様々な状況で起きております。
当然、視力は物を見ることによって発達しますので、前髪が長く邪魔になっているのは、発達上好ましくありません。赤ちゃんや子供はすぐに視力に影響しますから、カットするなら早い方が良いですよ。
また赤ちゃん自身も邪魔でしょうから、不快に感じ過ごすことになります。
その不快な感覚で機嫌が悪く、泣くこともあるでしょうし、目に刺さっても危ないので、邪魔そうな感じが見受けられたら速やかにカットしましょう。
・サイドの髪が耳にかかったとき
サイドの髪の毛が耳にかかった場合も早めに切りましょう。
赤ちゃんも髪の毛が耳にかかると痒いですから、気になり掻いてしまします。
場合によっては掻きむしり、傷になることもあります。
また、夏場ですと髪の毛が長いのは汗疹(あせも)が出る原因にもなります。これはサイドだけでなく、襟足の毛も同じです。
夏場に汗疹で来店され、短く切る赤ちゃんは実は非常に多いのです。大概、「汗疹で皮膚科に行ったら、先生に切ってきてくださいと言われた。」とおっしゃいます。
このように、ただ邪魔なだけでなく、汗疹などの心配もございますので、耳や襟足にかかってきたらカットすると良いです。
・アレンジはどうなの?
すぐに切れない場合に、アレンジして邪魔にならないようにと考えると思いますが、個人的にはおススメしません。
3歳くらいで、物分かりも少し出てきた頃でしたらよいとおもいますが、1歳前後の赤ちゃんですとおそらく、自分ですぐに外すと思います。結構嫌がる赤ちゃん多いですからね。
外せば邪魔なのは変わりありませんし、間違ってゴムやピンを飲み込んでも怖いので・・・おススメしておりません。
もしどうしても止めたいときは、細めのゴムの方が良いのかな~。私はピンは怖いですね。
いやいや、やはり切りましょう!安全第一です。
※ちなみに初めて赤ちゃんの髪の毛を切って記念に保存する場合もあります。
合わせてご覧ください。
【赤ちゃんの髪の毛のカット方法は?】
そうは言っても、どうすれば良いの?カットなんてしたことないんだけど!?
ほとんどの方がカットしたことないですよね。
ましてや自分以外の人の髪の毛を切るなんて、子供がいなければ美容師以外だとほとんどいないのではないでしょうか。
赤ちゃんなんて切ったことないよ・・・と心配かもしれませんが、大丈夫です。
赤ちゃんにとっては、1番ママやパパが安心です。
知らない美容師よりもずっと安心です。
・切りやすいのはどんな時?
ではどんな状況で切れば良いのでしょうか?
①寝てるとき
前髪やサイド、襟足など部分的に切る場合は寝てるときが一番です。
そっと邪魔な部分をつまんで、チョキン。
また邪魔な部分を一つまみして、チョキン。
これで十分です。
部分的に邪魔な部分のカットですから、赤ちゃんが気づかないうちに切ってしまった方が良いと思います。
切った後の髪の毛がチクチクしないようにだけ気を付けてください。
②テレビ(ユーチューブ)を見させる
ある程度一人で座れるようになっていたら、テレビを見ている間に切るのも良いと思います。お気に入りのDVDやユーチューブを見ているうちは集中してますからね。
実際、美容室でもお子さんがスマホでユーチューブ見てます。
特に男の子は集中力無いですからね。
反対に女の子は、やはり女子ですね♪
3歳くらいでは鏡の前ではじっとしてます。可愛いですよ。
夢中になっている間に終わらせるのがポイントです。
③ママが抱っこで、パパがカット
これが出来るのであれば一番良いです。
一番スムーズでしょうね。
ママの抱っこが安心です。
何したって、ママが抱っこしていれば大丈夫。
その上、カットするのがパパであれば、赤ちゃんも嫌がらないでしょうね。
これで嫌がるようでしたら、また今度にしてください。
きっとその日は無理です。機嫌悪いです。泣きます。泣きわめいて熱がでます。
私たち美容師も赤ちゃんのカットは、なるべくママのだっこのままカットします。
ちなみに私も子供の髪を切ります。1歳前からカットしてましたが、やはりパパなので子供も警戒心がありません。
警戒心が無いと、嫌がることもありませんし、安心して切ることができます。
赤ちゃんは病院などと勘違いして嫌がります。とにかく安心してもらうことが大切ですから、ママの抱っこは最強ですね。
いずれにしても、髪を切ることに気づいてしまうと嫌がりますから、なるべく短時間でささっと。
後は切り終わった後に細かい髪の毛でチクチクしないように、お風呂場でやるなどしてすぐにシャワーを浴びれると良いと思います。
・ハサミ以外もあるの?
基本的にはハサミです。
が、怖いです・・・。
赤ちゃんは急に振り向きます。
じっとしていません。
ですから、無理に切れ味の良いハサミじゃなくて良いです。
赤ちゃん用の髪切りばさみも売っております。刃先が丸く作られておりますので、普通のハサミよりは安心だと思います。
赤ちゃん用の爪をきるハサミもおススメです。
刃先が丸いですし、ある程度切れるので良いと思います。
また使い慣れているようでしたらバリカンでも良いです。
バリカンは使い方次第でどこでも切れるので、実は私も赤ちゃんや小さい子供の時はバリカンを使います。振り向かれてもハサミよりも危なくないし、使いようです。
とにかく急に振り向きますから、なるべく安全な道具を選んでください。
ちゃんと切れるよりも安全な方です。
▼おススメ記事▼
・妊婦は髪の毛を染めて良いの?ヘアスタイルはショートで決まり!?
【注意点】
・完璧を望まない
まずクロスなんて着ませんからね。大概着ません。
せいぜいタオルをかけてくれるくらいです。それも数分。
タオルをかけてくれたら、上出来だと思って褒めてください。
重要なのは邪魔になっている赤ちゃんの毛を切ってあげること。
この1点に絞りましょう。
ガタガタとか、左右の差とか気にしません。
完璧主義者はこの場合必要ありません。
実際、美容師がカットしてもガタガタです。
動くものを真っすぐは切れません。
じっと真っすぐなるのを待ってもいられません。とにかく泣く前に仕上げるがポイントです。
大人しく一人で座れるようになってから、思い思いの髪型にしましょう。
・無理せず、美容室へ
今すぐ切らなきゃいけなくなる前に、余裕をもって美容室に行くのも良いと思います。
やはり餅は餅屋です。
切ることに関しては美容師は慣れていますし、当たり前ですが心得ております。
ポイントを押さえて、状況に応じて、切ってくれるはずです。
しかし、美容師側からのお願い。
無理やり連れてきたり、急いでいると赤ちゃんは気づきます。
気づいたとたんに嫌がります。駄々こねます。
今まで何度途中でカットを止めたことか。
私は泣いた時点で止めます。初めにそう伝えてます。
やはり刃物を持って仕事してますので、危険を避けるためです。
時間に余裕を持って準備して、余裕を持って移動して、笑顔で美容室へ。
そんなに余裕なんて無い!と言うかもしれませんが、実際急いで来た赤ちゃんほど泣きます。
時間より早く着いて、少しあやして、さぁ切りますよ~の方が泣きません。
ホントです。
結構重要なポイントです。
決して急いで行かないことです。
ちなみに赤ちゃんの髪の毛が薄くてお悩みの方は・・・
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
赤ちゃんのカットのタイミングや方法は、参考になりましたか?
視力への影響や汗疹など、赤ちゃんの体への影響もありますので、邪魔そうに感じたら速やかにカットしましょうね。
また、ハサミは刃物です。
完璧を望み過ぎず、なるべく安全な道具で、素早く仕上げましょう。
髪型よりも大切なことが、沢山ある時期ですからね。
ママの抱っこは一番安心してくれますよ。
以上で、今回は「赤ちゃんの髪の毛のカットはいつから?方法は?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す