就活や実習活動で、明るかった髪を黒染めしなくてはいけないこともありますよね。
その後、また明るくしたいと思ってブリーチをして見たものの・・・
なぜオレンジ・・・!?
どういうこと?
どうすれば良いの?
と言うことで、今回は「黒染め後にブリーチしたらオレンジになっちゃった!?なぜ?解決法は?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、黒染め後のブリーチ、注意点や解決法を解説してみたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
関連記事:ブリーチで黒髪からチェンジ!!ブリーチのやり方を紹介!
【黒染め後にブリーチ!なぜオレンジに・・・!?】
黒染め後のブリーチ。
結果・・・オレンジ。
よくあります。
黒染めした後は、明るくなりづらいのは知っていて、なのでブリーチで一気に抜いてしまおう!と思うのはあながち間違いでもありませんが、結果「オレンジ・・・?」となることがあります。
・ブリーチしたのになぜオレンジ?
理由は簡単です。
黒染めの薬剤にはオレンジが入っているから。
一口に「黒」と言っても、色々な色が混ざり合って「黒」になります。
黒染めの染料を作るには、簡単に言うと「赤」「青」「黄」を混ぜて作ります。
(ホントはもっと複雑ですが、簡単に言うとこんな感じ。)
ブリーチで色が削れる順番は「青」→「赤」→「黄」です。
そうすると、黒染めをした後に1回目のブリーチで削れるのが青と赤の部分になります。
青は全部削れたけど、赤が半分残っていて、黄色は残っているので、結果としてオレンジになります。
これは日本人の黒髪のメラニン色素が関係していて、日本人は元々赤いメラニン色素を持っているので、どうしても薬剤を配合する段階で「赤」が入っているのです。
黒染めしていなくても、健康な黒髪でもブリーチをすると、何となくオレンジ黄色みたいな色になるのはこのためで、黒染め後のブリーチでも黒の染料に入っている「赤」と「黄」の影響によります。
・オレンジからの修正方法!
そこで今度はオレンジからの脱却方法は?となります。
2種類あって
一つは「もう一度ブリーチ」
もう一回ブリーチすると、赤い部分も削ることが出来るので、キレイな金髪になるでしょう。
しかし、それでもオレンジ味が残ることもあるし、何よりダメージが激しくなります。。。
個人的にはおススメしません。
どうしても高明度のカラーをしたい方以外は避けた方が良いでしょう。
もちろんセルフブリーチは止めて、美容室でお願いするようにしましょう。
また、髪の毛が切れる可能性もあるので、そのあたりも覚悟しましょう。
そしてもう一つの方法は「反対色を乗せる」です。
白の反対は黒ですよね。
混ぜることで灰色になります。
この原理を使うことでブラウンにすることが出来ます。
オレンジの反対色は「緑」です。
ですので、緑系の薬剤を使うことで、通常のブラウンを楽しむことが出来ます。
おそらく、黒染めをブリーチする理由は、金髪にする目的ではなく、「明るいブラウンにしたい」ためですよね?
であれば、またブリーチするよりも緑系のカラー剤、いわゆる「マット系」のカラーでやるのがおススメです。
「マット系」じゃなくても、「アッシュ系」でも平気です。
アッシュやマットは「寒色」と言って、赤系の「暖色」の反対になるので、ブリーチ後のオレンジ味を消しながら色を落ち着かせてくれるので、私はこちらがおススメです。
ちなみに、10トーンくらいのブラウンにしたい場合はブリーチ後にこげ茶くらいの明るさ(7トーン)のアッシュ系のブラウンでカラーするとキレイに仕上がるでしょう。
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【黒染め後のブリーチの注意点!!!】
・ムラ
一番の問題は「ムラ」です。
黒染めをすると、どこまでが地毛で、どこからが黒染めか分からなくなります。
黒染めの部分が時間の経過で退色したとしても、その地毛とのラインをすべて正確にブリーチすることは非常に困難です。
ですので、黒染め後にブリーチをすると、地毛との境目に多少なりともムラが出来てしまいます。
また、黒染めをセルフでやった場合は、もっとムラになります。。。
セルフの場合、均等に黒染めが出来たか?それ自体が怪しいものです。
そうなると、おのずとムラは酷く出ます。
これはもう仕方がないと考えた方が良いでしょう。
・ムラとオレンジの同時修正!白髪染め用がおススメ?
黒染め後にムラが出来るのは仕方がないので、ブリーチをしてムラが出来た時にどうやったら修正できるかを知っておくのも必要です。
一番良いのは、「白髪染め用7トーンブラウン」を使うこと。
これさえあれば完璧と言う訳ではないですが、ブリーチをして明るくなった部分と、黒染めをしていたためあまり明るくならなかった部分をある程度馴染ませるには、白髪染め用のカラーがおススメです。
白髪染め用のカラーは、元々白い髪と黒い髪を馴染ませるように作られているので、ムラの修正も可能になります。
ただし、真っ黒にしたいわけではないので、7トーンレベルを使うのが良いでしょう。
使い方としては、簡単です。
まず明るくなってしまった部分から薬剤を塗布して、5分~10分後に全体に馴染ませます。
これだけ。
時間差を使うのは、明るくなっている部分にしっかり色を入れたいので先に塗布すると馴染みやすくなります。
黒染めを明るくするには、ブリーチが手っ取り早いのですが、同時にムラにもなりやすいのです。
そのために、その後の対処法も一緒に理解しておくと、困ったことになりにくいので一緒に覚えておきましょう。
【まとめ】
黒染め後のブリーチでオレンジになるのは、黒染めの染料に赤色が入っているためです。
そのオレンジ味を消すために寒色と言って、マット系やアッシュ系のカラー剤を上から被せるとオレンジ味を抑えてキレイなブラウンになってくれます。
また、黒染め後のブリーチには「ムラ」がつきものです。
どうしても染料とメラニン色素の違いを、完璧に塗り分けるのは困難なのでムラになります。
ただし、その後の対処法があるので、一緒に覚えておくと失敗しない仕上がりになるので、しっかり理解しておきましょう。
今回は「黒染め後にブリーチしたらオレンジになっちゃった!?なぜ?解決法は?」をテーマに解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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