縮毛矯正はくせ毛さんにとって非常に有難いメニューですよね。
クセで広がる・・・
前髪がうねって気になる・・・
そんな髪質を解決してくれます。
しかし、長時間のメニューのため、料金も高額になりがちです。
はたして縮毛矯正は自宅で出来るのでしょうか?
今回は「縮毛矯正は自宅で出来る?アイロンなしだとどうなるの?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、自宅での縮毛矯正に付いて解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【縮毛矯正は自宅で出来るのか?】
自宅で縮毛矯正は出来ます!
あくまでも前提としては「縮毛矯正は美容室のメニューの中で1番ダメージがある」ことを十分に理解した上でのことです。
誰でも簡単に出来るわけではなく、縮毛矯正の理屈、技術を理解していれば出来ると言うことです。
そこで何が難しいかと言うと「髪質判断」と「アイロン技術」の2点です。
順番に解説していきます。
①髪質の見極めが難しい!
髪質の見極めと言うのは、「クセの種類」「クセの強さ」「ダメージ」があり、これらを踏まえて薬剤と放置時間を決めます。
これは美容師をしていても、アシスタントでは難しいのです。
ですので一般の方が自宅でやる場合、ダメ元で使ってみて、うまく行った時に同じ薬剤でやる分にはうまく行くこともあると思いますが、全くの知識がないのにいきなり自宅でやるのは少々難しいと思います。
ですので、もし聞けるのであればいつもお世話になっている美容師さんに「私のクセって強いですか?」と聞いても良いでしょう。
また「痛みは酷いですか?」も一緒に聞いておきましょう。
「クセの強さ」と「ダメージ具合」でどの薬剤を使うかを決めます。
・薬剤選定
基本的には「ノーマルタイプ(普通のタイプ)」を使いましょう。
美容師さんに聞いたときに「弱い」「強い」「やや強い」くらいまではカバーしてくれます。
ちなみに「かなり強い」と言われた場合は・・・自宅では諦めましょう♡
おススメはこちら↓
Amazon 資生堂-クリスタライジングストレート-N1液-2液-各400g資生堂の縮毛矯正剤で、もちろんノーマルタイプです。
「N」と言うのは、「ノーマル」のことです。
もちろんハードタイプもありますが自宅で素人が扱うには危険です。
もう一度、かなり強いと言われた方は美容室に行きましょう。
自宅でハードは危険です。
ちなみに業務用では量が多い・・・と言う方は↓
Amazon プロカリテ EXストレートパーマa プロカリテ アフタートリートメントc【HTRC5.1】
ロング用ですが、足りないとそれこそ中途半端になるので、ロング用を用意しておきましょう。
薬剤の塗布量が少ないと高価半減です。
あくまでもクセのある部分で健康なところにはしっかり塗布したいので、ショートやミディアムでもこちらをおススメします。
ただし、もちろん業務用よりも安いのですが、美容室の縮毛矯正と比べるとどちらも安いものなので、個人的には上の資生堂の物をおススメします。
続いて「ダメージ」です。
これも美容師さんに聞いて、「かなりのダメージだね・・・」と言われたら、美容室に行きましょう。
プロに任せるのがおススメです。
しかし、今回は自宅での縮毛矯正ブログです!
ダメージが気になる場合はこちら↓
Amazon ダメージ毛に最適♪ルノン「縮毛矯正」・「デジタルパーマ」兼用
あくまでもダメージ毛用です。
ph5.9なので、健康毛にはあまり効きません!
お間違いのないように。
これの使い方としては、健康な部分のくせに「ノーマルタイプ」を使い、時間が経った後に傷んでいる部分に使ってささっと流す手順です。
・クセが取れたか判断!?
クセが取れたかの判断は難しいのです。
美容師でも覚えるまでは難しいところ。
なので難しいことは考えずに、気になるクセの部分で、健康なところに塗布したら10分で良いです。
問答無用で10分で流します。
美容室ではそれ以上置く場合もありますが、ダメージ部分との塗分けなど出来ないでしょうから、10分で流しましょう。
一応、見極めとしては、軽く髪の毛を梳かした時に髪の毛の戻りが弱まっていたら大丈夫のサインです。
・毛先のダメージ・・・?
10分後にもしダメージしている部分に先ほどの薬剤を使う時は、その後ささっと塗りましょう。
塗り終わったら3分です。
3分で流してください。
いくらダメージ用でも、長く置くのは危険です。
危険と言うのは、髪の毛がチリチリなります。
ダメージしている部分と言うのは、薬剤の浸透が速く、還元するのも速いので、短時間で大丈夫なのです。
②アイロン操作が難しい!
流した後はアイロン操作です。
・完全ドライ!
基本は完全ドライ。
完全に乾かします。
美容室では半乾きでのアイロンとかの技術もありますが、それは正しい知識で、正しい道具で、正しい技術を行うことで成立します。
自宅でやる場合は、ちゃんと最後まで乾かすのが基本です。
髪の毛に水分が残っていると、アイロンを挟んだ時に蒸発し、高温なので火傷します。
・根元を伸ばすのがムズイ・・・
完全に乾かしたらいよいよアイロンです。
が、ここでも難易度の高い技術となります。
「髪の根元を伸ばす」と言うこと。
これは、普段はアイロンをスタイリングで使うと思うのですが、その場合、主に中間から毛先に使うと思うのですが、縮毛矯正で伸ばしたい部分は根元付近なのです。
そのためアイロンを通す時も根元に通さないといけなくなるのですが、これが超難しい・・・!
基本はダッカール(髪の毛を挟むクリップ)で髪を止めながら、慎重に根元からアイロンを入れていきます。
アイロンは髪の毛を挟んだら、その場で挟んだままにせずに、毛先に向かってスルーします。
根元を挟んでスルー
根元を挟んでスルー
アイロンをはさみながらスルー
これの繰り返しです。
出来ればダッカールで分けながら慎重に根元を狙って挟みましょう。
【アイロンなしはどうなる?】
基本的にアイロンをするのが、「縮毛矯正」なので、アイロンなしは縮毛矯正ではありません。
アイロンなしだと、通常のストレートパーマと言うことになります。
通常のストレートパーマと縮毛矯正を比べると圧倒的に縮毛矯正の方がクセが伸びます。
それでもアイロンなしだとどうなるか知りたい方のために!
①髪質の見極め方が必須条件!
髪の毛を濡らした時に「クセが収まる人」はアイロンなしだとほぼ意味がありません。
これは水素結合が強いパターンなので、アイロンを使用した縮毛矯正じゃないと伸びないので、アイロンなしの通常のストレートパーマは向いておりません。
ストレートパーマに合わない髪質と言うことです。
反対に濡れている時に髪を梳かしても「あまり変化ない方」は、ストレートパーマでボリュームダウンが望めます。
あくまでもストレートに伸びると言うことではありません。
が、濡らした状態で髪を梳かしても変わりがないと言うことは、塩基結合なので、ストレートパーマの薬剤の特徴は塩基結合を切ることなので、この場合はボリュームダウンと同時にクセも収まります。
あくまでも収まるだけで、ストレートにサラサラになるわけではありません。
クセの種類で結合の割合が違うと、薬剤の反応が変わると言うことです。
ただし、どちらにしてもアイロンを通した方が圧倒的に仕上がりはストレートになりますので、サラサラストレートが目的の場合はアイロンを使用しましょう。
また、サラサラが目的ではなく、軽くクセを伸ばしボリュームダウンが目的の場合は「アイロンなし」でも良いでしょう。
目指すヘアとしては、「緩めにパーマをかけたようなヘア」とか「西海岸風カジュアルヘア」や「脱力ヘア」のように、少し力を抜いたリラックスヘアには良いかもしれません。
②ストレートの持ちは!?
アイロンなしの「ストレートの持ち」はと言うと、長さにもよりますが、2ヶ月くらいは感じます。
縮毛矯正は半永久的(伸びた部分は別です)ですが、アイロンなしのストレートは2ヶ月持てば十分でしょう。
時間的にも縮毛矯正の半分で済むし、金額的にも半分です。
色々半分なので、効き目も持ちも半分ですね。
また縮毛矯正を止めて少しづつ自然に戻していきたいと言う方にもおススメです。
クセの強さにもよりますが、ヘアスタイルの幅もストレートだけの時よりも広がるので、思い切ったイメチェンには良いでしょう。
ただし、ストレートパーマをした部分に、ブリーチや通常のパーマは相性が悪いです。
間違っても、ストレートをしたことを忘れて、パーマをかけないよう注意しましょう!
【まとめ】
自宅での縮毛矯正は可能です。
基本的には「ノーマルタイプ」を使用し、間違ってもハードタイプはおススメしません。
ハードタイプは痛むので、ご注意を。
また「アイロンなし」の場合は通常のストレートパーマと同じなので、サラサラストレートにはなりません。
ただし、くせによっては効果的なヘアスタイルもありますので、自分のクセを見極めてみるのも良いかもしれません。
注意点は!縮毛矯正と言う技術は美容室の中でも非常に見極めが難しく、かつダメージも大きいものなので、心配な場合や、クセが強い場合は絶対に美容室でやることをおススメします。
今回は「縮毛矯正は自宅で出来る?アイロンなしだとどうなるの?」をテーマにして解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
▼おススメ記事▼
コメントを残す