「気分も変えたいし、たまにはパーマでもかけようかな~♡」
季節の変わり目などは特にそんなことを考えたりしますよね。
どんどんチャレンジして、ヘアスタイルを楽しんでもらいたいとおもっております。
が!
「パーマって種類が多くて、何が自分に合っているのかわからない!」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回はその中でもデジタルパーマに絞り、「デジタルパーマとは?違いは何?もちが良いってホント!?」をテーマにし、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、現場で感じていることも踏まえながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【デジタルパーマとは?】
デジタルパーマとは何でしょうか?
デジタルパーマとは「ホット系パーマ」の一つで、熱を加えてウェーブを形成するパーマのことを言います。
通常「パーマ」と呼ばれているパーマは「コールドパーマ」と言って、熱を使ってかける薬剤ではありません。
この場合の「コールド」は字のごとく、「ホット」の反対ですが、冷たいわけではなく、常温と言う意味です。
また、「熱」と言っても、美容室にある、例の「クルクル回る機械」を使うわけではありません。
※ちなみに「ホット系パーマ」はデジタルパーマ、エアウェーブ、コテパーマ、クリープパーマなどがあります。
専用の機械で熱をコントロールしながら、パーマをかけるので「デジタルパーマ」と言う名称となっております。
様々なメーカーから機械は出ていて、それぞれパーマ液と組み合わせるのですが
、パーマ液の放置タイム、機械の温度、熱をあてる時間によって仕上がりは左右します。
薬剤の力、プラス熱の力が加わるため、非常に経験と技術が必要な施術になっています。
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【デジタル パーマと通常のパーマ(コールドパーマ)の違い】
デジタルパーマを説明しましたが、では通常のパーマと何が違うのでしょうか?
①使用するもの
(デジタルパーマ)
パーマ液+専用の機械(熱)
(コールドパーマ)
パーマ液
ロッドの形状が違いますが、使用するものとしては、加温するために機械を使うか使わないかの違いとなります。
デジタルパーマのロッドは、熱を通すためロッドの内部に電熱線が入っております。そのため通常のプラスチックのロッドと違い重くなります。
重いですので、ロッドを巻き終わった状態で頭が重さを感じ、少し疲れる方もいるかもしれません。
また、この場合の熱の温度は50℃~90℃の範囲ですので、直にロッドが当たることはないと思いますが(専用のスポンジで肌に直接触れるのを防ぐため)、万が一熱い場合は美容師さんに伝えた方が良いと思います。
②施術内容
(デジタルパーマ)
1液塗布→流し→ワインディング→専用の機械で加温→クーリング→2液塗布→流し→仕上げ
(コールドパーマ)
ワインディング→1液塗布→流し→2液塗布→流し→仕上げ
基本的には1液を付けてから流し、2液の順になりますが、その間に機械での加温タイムがあります。
時間にして15分~20分程度ですので、その分施術時間が長くなります。
この熱を当てている時間で、髪の毛の形状がより変化してきますので重要な時間です。
③カールの出方
(デジタルパーマ)
濡れている時と乾かかした時の差が出にくい。
コテで巻いたような、弾力のあるカールを作りやすい。
(コールドパーマ)
濡れている時の方がしっかりカールが出て、乾かすと緩くなる。
デジタルパーマの分かりやすい特徴がこれです。
「形状記憶パーマ」と呼ばれる所以ですね。
乾かしている途中でカールの弾力が出てきますので、コールドパーマと比べて、ボリュームのあるパーマを表現しやすい特徴があります。
④その他の違い
上記①~③は一般的なスペックの違いですが、ここからは現場で感じている美容師らしい違いを説明していこうと思います。
・縮毛矯正ストレートをしている髪にもパーマをかけられる
縮毛矯正ストレートはアイロンの熱を使ったストレートパーマです。
この施術履歴のある髪の毛に、コールドパーマは向きません。
絶対に向きません。(将来は変わるかも)
失敗したことのある方も多いのではないでしょうか・・・。
たまに美容師さんで「出来る」と言う方もいますが、たまたまうまく行っただけです。たまたま。
もしくは出来る範囲でかけただけです。希望のウェーブや狙ったウェーブではありません。
コールドパーマの薬剤と縮毛矯正の薬剤は相性が悪いです。
しかし、デジタルパーマの薬剤は縮毛矯正と同じ薬剤なので(パワーは違います。)、薬剤同士の相性が良いので、パーマが可能になります。
元のダメージの状態によりますが、いつもストレートで飽きている方は、美容師さんに相談してみるのは良いと思います。
・塗分けが出来る
コールドパーマは液体ですので、ロッドを巻いた状態で薬剤をかけると、当然ではありますが、毛先まで浸透します。
(前処理と言って、毛先に何かしら処理する美容師さんもおりますが、パーマ液がアルカリ性の場合、一瞬で意味はなくなります・・・)
浸透すると言うことは、ダメージが進行すると言うことです。
デジタルパーマの薬剤はクリームタイプで、手順的にロッドを巻く前にパーマをかけたいところに塗りますので、必要ないところまで薬剤を塗ることがありません。
また、クリームタイプですので塗り分けが出来るため、毛先の部分を更に弱い薬剤で塗ることもできるし、全く塗らずにデザインすることもできます。
コールドパーマに比べて、この塗分けが出来ることはダメージの状態に合わせることが出来るし、ヘアデザインの幅を一気に広げることが出来る魅力的な技術と言えます。
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【デジタルパーマのもちはどれくらい?】
・最低3ヶ月はもちます。
パーマ自体のスタイル(強いか弱いか)にもよりますが、3ヶ月はもつと考えて大丈夫です。
※ご自宅で使ってるシャンプーや日々のヘアケアでもちは大幅に変わります。
また一般的なパーマと比べると、2倍くらいのもちと思って良いと思います。
(同じようなスタイルをやった場合の感覚です。)
やはり薬剤の力でパーマをかけますが、熱の力も使うので、その分もちも良くなると感じております。
毛先のワンカールのようなパーマでもデジタルパーマをしっかりかけていれば、最低でも3ヶ月はもちますのでご心配なく。
※ただし、くれぐれもダメージによります。すでにダメージが大きい場合は、コールドパーマでもそうですが、ダメージに耐えられるかどうかでパーマをかけますので、ウェーブの形成はその次になります。
もしくはパーマをかけません。
ですのでパーマスタイル全般的にダメージの状態は非常に重要になります。
・デジタルパーマはどれくらいの頻度でかければ良いのか?
先ほどからお伝えしている通りで、デジタルパーマは、もちがいいのが特徴です。
ではどれくらいの期間を開けてかければ良いかと言うと・・・
「半年に1度」
くらいで大丈夫です。
デジタルパーマをかけて2〜3ヶ月すると、毛先が少し硬くなってきます。
これはホット系パーマの特徴で大体硬くなります。
どうしても熱を加えて形を作っておりますので、時間と共に少し硬さが出ます。(ちなみに縮毛矯正も硬くなります。)
ですから、2~3ヶ月ほどで1度毛先をカットして、毛量を減らすのをおススメいたします。
毛先のカットと毛量を調整すると髪の毛が動きやすくなり、カールが復活します。完全に取れてしまう前にメンテナンスをしてあげれば半年に1度ぐらいで十分スタイリングが楽しめます。
実際、大きなスタイルチェンジをせずにデジタルパーマを3ヶ月に1度かけたとすると、次第に髪の毛が硬くなったり、ガサガサします。
そうならないようにかけたとすると、デジタルパーマの良さが半減しますので、やはりデジタルパーマの特徴を生かしながらスタイルを作り、メンテナンスをして、半年に1度くらいの感覚でかけた方が良いと思います。
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【デジタルパーマのまとめ】
ここまでデジタルパーマを紹介してきましたが、分かりやすくメリットとデメリットをまとめております。
・メリット
・コテで巻いたような弾力のあるカールが出来る
・縮毛矯正にもカールを付けられる
・パーマがかかりにくい方でも大丈夫
・薬剤の塗分けが出来るので、ダメージの調整が出来る
・塗分けが出来るのでデザインの幅が広がる
・コールドパーマの2倍くらいのもつ
・デメリット
・短期間で何度もかけられない(半年に1度くらいがベスト)
・コールドパーマよりも20分ほど時間がかかる
・時間が経つと(3ヶ月ほど)毛先が硬くなる
・技術的に難しく差が出やすい
・コールドパーマと比べて金額が上がる
メリットとデメリットを並べてみましたが、単純に、今のスタイルに飽きて変化が欲しい!そんな方にオススメのパーマです。
ただし、薬剤の選定や温度設定がシビアですので、実績のある美容師にご相談いただくのがベストだと思います。
以上で、今回は「デジタルパーマとは?違いは何?もちが良いってホント!?」をテーマにして解説してみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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