急に前髪が伸びて、どうしようもなく切りたい!
そんな時、ありますよね。
「前髪だけ伸びるの早い!」
良く言われます。
今回は「【セルフカット】前髪編」と言うことで、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、前髪に絞ってセルフカットのやり方を解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【セルフカット】前髪編
今回は2種類の前髪(バング)の基本的なセルフカットのやり方をレクチャーしていきます。
梳きバサミのやり方はまた別の機会に解説いたします。
ちなみに前髪のことを美容師は「バング」と言います。
ちょっとカッコいいですよね。
私も初めは何だかカッコつけていると思っていたのですが、使っているうちに、自然と「バング」と言っております。
飲食店でも、「ゲスト」やら「キャスト」やら言うのと同じ感じですね。そこにいないと使わないかもしれない言葉です。(笑)
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【前髪の範囲は?】
まず大切なのが「前髪の範囲」です。
良くお客さまから「これって前髪ですか?」とか「前髪をどこまで切って良いのか分からない・・・」と言う声が多いです。
前髪の範囲を言葉で説明すると、赤ちゃんで言う、頭頂部から少し前の「ペコペコ」するところを起点に、黒目の外側と黒目の外側の間(おでこの角度が変わるまでの範囲)が前髪の範囲となります。
この部分です。
上から見ると↓
ここね
しかし、ここで重要なのが、「生え際は生えグセが強い」と言うことです。
生え際と言ったのは、前髪だけでなく、襟足やもみあげと言った場所も生えグセが強いので、あえて生え際と言っております。
そして、今回の場合は前髪すので、写真で説明した通りの範囲ではなくても、放射状にキレイに梳かして、コメカミにかかるまでの範囲を前髪としてカットしても構いません。
どちらも正解です。
髪の毛が骨格や生え方に影響されますので、ご自身で合う方で範囲を決めて大丈夫です。
基本は、上の△の範囲です。
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【簡単】前髪カットの方法!
今回解説するのは2種類。
①ナチュラルバング
②斜めバング
早速、解説していきましょう。
①ナチュラルバング
・ショートスタイル(前髪が全体と一緒の場合)
通常の状態としてはこんな感じ。
まず、前髪を自然に梳かします。
無理に前に下ろさなくて大丈夫です。
放射状に梳かして、自然にコメカミが隠れる部分の髪の毛が前髪。
この矢印の部分の髪の毛を取り、生え際の範囲を見てみると
頭頂部より少し前~黒目の外側の範囲(骨格の変わる部分)になると思います。
この範囲をカットしていきます。
下の図のように出来るなら、縦にカットするのが良いです。
横に切っても良いのですが、ショートの場合は周りの毛との馴染みもあるので、図のように縦に引き出してカットすることをおススメいたします。
基準となる「長さは」丸の部分です。
この部分が、下ろした時に長さとなります。
そして、なぜ「縦に引き出してカットしたか?」と言うと、拡大するとこんな感じ。下ろした時に毛先に少しの段差を付けるためです。
そうすることで、
ちょっとした段差ですが、下げた時に毛先の微妙な柔らかさ(細さ)が出やすくなります。
慣れないと難しいかもしれませんが、とにかく長さは↓の丸の部分ですので、そこを何cm切るのかを決めておけば問題ありません。
もしどうしても難しい場合は、
横に切ったとしても、持ち上げて着ることで、下ろした時に少しでも段差が出来るので柔らかい仕上がりになります。
本当は縦の方が理想ですが、自分でやるには少し難しい場合は、鼻のところで下げて切るのでなく、持ち上げるとショートでも馴染みやすいと思います。
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・ミディアム・ロングスタイル(前髪が別)
基本的にはこんな感じ。
ミディアム・ロングスタイルの場合は、前髪と周りの毛が別なことが多いので、割と簡単です。
ショートスタイルのように全体とのバランスが難しくありません。
前髪の範囲は先ほどお伝えしている通りで、問題ありません。
実は切り方も同じです。
使う切り方は、これです↓
ショートの場合は、周りの馴染みの為に、理想としては縦にカットした方が良いのですが、ミディアム・ロングスタイルの場合は前髪だけ段の幅が広くてもおかしいので、この感じでカットするとバッチリです。
反対に持ち上げすぎないように注意しましょう。
これくらいパッツン前髪な感じだと、少し持ち上げるくらいで良いです。
目安としてはおでこから30度くらいで持ち上げると、絶妙なパッツンとした質感を残して重くならずに仕上がります。
ちなみにこんな感じの前髪だと、どうでしょう?
この場合は、持ち上げるのはこれくらい↓
床と並行くらいまで持ち上げて切ると、毛先が揃い過ぎず、柔らかさが出やすくなります。
前髪がパッツンなのか、毛先が薄いのかによってこれくらいの感じで角度が変わります。
これくらいの調整が出来るようになるとほぼ完璧です。
毛先の薄さによって使い分けていると言うことです。
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②斜めバング
最近流行りの斜めの前髪や、流す前髪の場合は斜めにカットします。
こんな感じで短く斜めの場合。
とか、こんな感じに流す場合。
基本的な切り方は短くても長くて流しても同じです。
流したい方向と逆に引き出してカットします。
分かりますか?
急にこんがらかってきますよね・・・。
流したい方向の逆に引き出します。
向かって左から右に流れています。
と言うことは切るのに、引き出す方向は?
左に引き出してカットします。
つまりは、
こう言うことになります。
そうすると、反対に引いた方側の①よりも、②の方が長くなるので、結果として下ろした時に「流したい方向」に斜めにカットすることが出来ます。
斜めにカットすることで、髪が流れやすくなり、流した時に髪が周りの髪と馴染みやすくなります。
斜めの短い前髪も同様です。
周りの髪との馴染みがあると、前髪だけが浮く印象ありませんよね!
また、長い方が馴染みが良いことで、小顔効果も期待できます。
コメカミを隠すように長さを設定するのがおススメですよ♡
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【まとめ】
今回は、ナチュラルバングと、斜めバングの基本的なカットの方法を説明いたしました。
いざと言う時に前髪だけでも切り方を知っているだけで助かるものですよね。
自分の前髪もそうだし、子供の前髪を切ることもあるでしょう。
またいつも同じ前髪でなく、パッツンにしたり、斜めにしたり、そんなことも出来るようになります。
ぜひ時間のある時には練習してみてください♡
美容師さんに褒められる日も近いかもしれませんよ!
前髪の毛量を減らす記事もございます。
合わせてご覧ください。
今回は「【セルフカット】前髪編♡」を題して解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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