食後の1杯に。
眠気を防ぐために。
リラックスして気持ちを切り替えるため。
様々な状況でコーヒーを飲むことはありますよね。
そんなコーヒーですが、カフェインなどの成分は髪の毛の成長に良いのでしょうか?あるいは悪いのでしょうか?
今回は「コーヒーは髪の毛にどんな影響があるの?毎日飲んで大丈夫?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私がそんな疑問を解説していきます。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【コーヒーは髪の毛にどんな影響があるの?】
コーヒーを飲むことは、髪の毛に対してどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回はこの3点に絞って解説していきます。
①コーヒーが髪の毛にもたらすメリットとは?
②コーヒーが原因で薄毛になる場合もある!?
③結局コーヒーは髪に影響があるのか?
それでは順番に解説していきたいと思います。
①コーヒーが髪の毛にもたらすメリットとは?
・血行を促進
・男性ホルモンを抑制
近年、コーヒーにはがんの予防効果があるなど、健康効果が注目されております。
朝の一杯に、午後のひとときに毎日欠かさずコーヒーを飲んでいる方も多いでしょう。
そんなコーヒーが髪の毛にもたらすメリットを紹介いたします。
・血行を促進
髪の毛の成長には、血行促進は非常に重要です。
髪の毛以外でも血行促進は様々な効果があって、嬉しいですよね。
髪の毛の成長に必要な栄養素は、毛細血管により毛根に運ばれています。
栄養素は分解されて、アミノ酸などに変わり毛細血管を通って毛根へと送られます。
送られてきた栄養素が使われることで細胞分裂が盛んになり、髪の毛が成長していきます。大体イメージできますよね。
反対に血行が悪くなると、栄養不足になり髪の毛も成長できなくなるため薄毛・抜け毛の原因となるのです。
コーヒーにはポリフェノールの1種、クロロゲン酸が含まれています。
このクロロゲン酸には優れた抗酸化作用がありますので、血行を改善してくれるので血行促進に効果があります。
血行促進しますので、当然、育毛に効果的となります。
人は活性酸素により、酸化して老化していきますので、抗酸化作用があると老化を防いでくれます。
コーヒーには抗酸化作用があるんですね!
覚えておきましょう。
・男性ホルモンを抑制
男性ホルモンを抑制することは髪の毛にどんなメリットがあるのでしょうか?
男性ホルモンは運動能力や筋力には非常に重要ですが、確かに髪の毛は女性ホルモンの影響を受けております。
髪の毛には男性ホルモンはデメリットなのでしょうか?
脱毛症には、男性ホルモンが原因になって起こるものがあります。
男性のAGA(男性型脱毛症)、女性のFAGA(女性男性型脱毛症)などがそれに該当します。
特に薄毛に悩む男性の場合、大半はAGAだと言われています。
頭のてっぺんあたりが薄くなっていく状態です。
「テストステロン」という男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結びついたときにできる、「DHT(ジヒドロテストステロン)」が原因で起こる脱毛症です。
しかしコーヒーに含まれる代表的な成分のカフェインには、男性ホルモンのはたらきを抑制する効果があると言われます。
カフェインを摂取することで、コルチゾールを分泌します。
このコルチゾールはストレスホルモンとしても有名で、テストステロンの分泌を抑えてしまいます。
結果として、カフェインを摂ることにより男性ホルモンが抑制されると、DHTも作られにくくなり脱毛症の進行予防につながると言うことになります。
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②コーヒーが原因で薄毛になる場合もある!?
・カフェインが薄毛につながる理由!
・タンニンが薄毛につながる理由!
コーヒーを飲むことは薄毛の改善に役立つことをご紹介してきましたが、実は薄毛の原因になることもあります・・・
すでにグビグビ飲んでしまった方はいったん落ち着きましょう・・・。
それぞれの成分がなぜ薄毛の原因になるのかを解説いたします。
・カフェインが薄毛につながる理由
カフェインに覚醒作用があることは非常に有名です。
実際に私も仕事中などに、眠気覚ましとしてコーヒーを飲んだりします。
カフェインの覚醒作用は、集中力を高めたり眠気を取り除くためにはとても役に立ちます。
しかしカフェインの摂りすぎにより寝付きが悪くなったりと、睡眠不足になることもあります。
睡眠は髪の毛に非常に重要です。
髪の毛にとって、睡眠不足は大敵です。
なぜなら髪の毛の成長は、睡眠中に行われるのです。
睡眠不足が続いてしまうと、髪の毛の成長も邪魔されてしまい薄毛や抜け毛の引き金になることがあります。
またカフェインは、「アデノシン」という物質の働きを邪魔します。
アデノシンとは発毛因子を生み出し、発毛を促す物質です。
カフェインによりアデノシンが抑制されると、発毛も少なくなり薄毛が進行してしまいます。
アデノシンの抑制は睡眠にも影響がありますので、結局はカフェインを摂ることで睡眠は影響を受けて、発毛因子にも影響があると言うことになります。
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・タンニンが薄毛につながる理由
コーヒーには、タンニンという”渋み”成分が含まれています。
タンニンは亜鉛の吸収を阻害してしまうと言われ、薄毛の原因になると考えられています。
亜鉛はミネラルの1つになり、タンパク質の代謝を助けて髪の毛の成長を促すはたらきがあります。
しかしタンニンにより亜鉛が不足してしまうと、髪の毛が成長しにくくなって抜け毛や薄毛が目立つようになってしまいます。
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③結局コーヒーは髪に影響があるのか?
コーヒーの成分は髪の毛の成長にメリットをもたらすことがあれば、デメリットを引き起こすこともあります。
ただこれらの説には、はっきりとした根拠がありません。
実際、薄毛や脱毛は、日頃の生活習慣や食生活などが積み重なって進行するものです。
例えば毎日コーヒーをたくさん飲んだところで髪の毛が生えてきたり、反対に抜け毛が増えるといった現象が起こるとは考えにくいです。
たぶん、髪の毛の前に胃に影響があるでしょう・・・
コーヒー好きな方が「薄毛になるから」とコーヒーを無理に我慢して、髪の毛が増えると言うことも考えにくいし、反対にストレスになることでしょう。
神経質になりすぎず、コーヒーと薄毛にまつわる情報は参考程度に留めておくと良いでしょう。
コーヒーの1杯、2杯に神経質になるよりは、睡眠前にコーヒーを飲まないようにして睡眠の妨げにならない程度に楽しんだり、食事や適度な運動に気を付けましょう。
そういったことの方が重要だと考えられております。
常識的な範囲であれば毎日飲んでも問題がありません!
【まとめ】
◉コーヒーが髪の毛にもたらすメリットとは?
・血行を促進
・男性ホルモンを抑制
◉コーヒーが原因で薄毛になる場合もある!?
・カフェインが薄毛につながる理由!
・タンニンが薄毛につながる理由!
◉結局コーヒーは髪に影響があるのか?
成分上は影響があるが、1杯、2杯で影響があるわけではありません。
反対に飲まないからと言って髪が増えるわけでもありません。
常識的な範囲で楽しむ分には影響がありません。
ただし、睡眠前など飲む時間によっては、体に影響がありますのでご注意ください。
以上で今回は「コーヒーは髪の毛にどんな影響があるの?毎日飲んで大丈夫?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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