そろそろヘアスタイルも変えたいし、パーマでもかけようかな?
でも、根元も伸びてきてカラーもしなきゃいけないし・・・。
何度も美容室に行くもの面倒だな。
そんなことありますよね。
実際、パーマとカラーは同時に出来るのでしょうか?
何か影響はあるの?ダメージはあるの?順番はどっちが先?
そんな疑問を今回は、「パーマとカラーは同時でも大丈夫?順番はどっちが先?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が分かりやすく解説していこうと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【パーマとカラーは同時でも大丈夫?順番はどっちが先?】
パーマとカラーは同時に出来るのでしょうか?
今回はこの3つを順番に解説していきます。
①パーマとカラーは同時に出来るの!?
②順番はどちらが先?
③どんな影響があるの?
①パーマとカラーは同時に出来るの!?
・同時に行うことができます
同時に施術を受けることは絶対にダメなのか…?
と言うと必ずしもそういう訳ではありません。
パーマやカラーを施術する場所、または使う薬剤によってパーマとカラーは同時に行うことが出来ます。
遠方からの来店や、仕事が忙しかったり、子供がまだ小さく中々時間が取れないこともありますよね。
カラーリング剤やパーマ液には、さまざまな種類や違いがあります。
パーマ液またはカラーリング剤のいずれかが医薬部外品ではなく、化粧品と定められているものを使用して施術をします。そうすることによって薬事法上も問題なくパーマとカラーリングを同時に行うことが出来ます。
「どうしても今日中に!」という方は、サロンが対応してくれるかどうか、事前に電話で問い合わせるようにしましょう。
・現場によって違いがある!?
実際の現場ですと、化粧品や医薬部外品に関わらず、同時にやることも多いです。
現場によって違いがあると言うよりは、状況によって変わってきます。
カラーリングがリタッチ(根元の伸びた部分のみのカラー)だけの場合やダメージの心配がさほどないと判断した場合は、先ほどお伝えしている医薬部外品や化粧品などの分類とは関係なく、同時に行う場合が多いと思います。
やはりダメージやスタイルによって考慮しておりますので、状況によって美容師さんに聞いてみた方が良いですね。
基本的には、可能であれば別の日にした方が良いです。
あくまでも、髪や頭皮の状態が優先ですので、その時の状態で判断することになります。
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②順番はどちらが先?
パーマとカラー、どちらが先?
同時に施術を行う順番としては、基本的には最初にパーマから先に行う場合が多いです。
パーマを先に行うことが多いですが、使うカラーリング剤やスタイルによってはカラーリングから行うこともあります。
ですので、もし美容室でカラーリングから行った場合でも間違いではありませんので、担当した美容師さんの判断と言うことで、ビックリしないようにしてください。
どちらが先でも、髪に与える影響は変わりません。
ではそれぞれの影響について解説していこうと思います。
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③どんな影響があるの?
では同時に行う場合、どんな影響があるのでしょうか?
また注意点はあるのでしょうか?
解説していきましょう。
・パーマから施術した場合
・カラーリングから施術した場合
同じ日にパーマとカラーリングの施術を受ける際、どちらを優先的にやるか?ということを考えておきましょう。
どちらからやるかによって影響は違ってきますので、それぞれ解説していきます。
・パーマから施術した場合
先ほどもお伝えしている通りで、基本的にはパーマから施術する場合が多いです。
理由としては、もし先にカラーから施術してパーマを後にやる場合、カラーが色味が落ちるからです。
パーマ液でカラーリングの色素は落ちます。
日々のシャンプーでもカラーは落ちますが、パーマ液だとかなり落ちます。
反対にカラーリングの色味をしっかりと見せたいときはパーマ→カラーリングとなります。
そうすることによって、カラーリングはキレイに染まりますが、パーマのカールが緩みやすくなります。
そのあたりの計算は美容師さんがしますので、お客さんたちが気にすることではないと思います。
また、パーマを先に施術してからカラーリングをするとパーマが落ちるのですが、実際どれくらいパーマが落ちているか、美容師も分かりません・・・。
理論理屈上、落ちるのは知っています。
しかし、微妙なパーマ(質感を変えるだけ、もしくは微妙な丸みのようなパーマ)が落ちるのは分かりますが、大抵のパーマに関しては、多少強めにすることで遜色なくパーマを仕上げることが出来ます。
ですので、やはりパーマを先にやることが多いと思います。
単純にカラーをキレイに発色させ、色持ちを考慮したい場合はこちらがおすすめです。
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・ここで注意点!!!
ブリーチしている場合は、パーマは絶対に注意!
順番にご紹介しておりましたが、1つ注意点!
ブリーチをしている人は、パーマの前に美容師さんにブリーチをしていることを伝えましょう!
美容師側から質問されることもあると思いますが、うっかり聞き忘れてそのままパーマの施術に入ると、ヤバいことが起きます!
近頃は毛先のグラデーションカラーや、インナーカラーと言って一度ブリーチしてから、様々な色を入れるカラーリングも流行っております。
オシャレだし、ファッションとしても楽しめるのですが、ブリーチはパーマには向いておりません。
重要ですので、ブリーチする場合は忘れずに覚えておいて、万が一パーマをしたくなったときは、ちゃんと忘れずに美容師さんに伝えましょう。
ブリーチをしている髪の毛でも対応してくれるサロンがありますが、個人的にはブリーチをしたら、パーマは止めておきましょう。
思ったようなスタイル、想像しているような髪質、家で自分で仕上げ可能なスタイリングにはなりません。
せっかくのパーマやカラーです。
ブリーチしている場合は、コテやアイロンでスタイリングして、楽しんでください。
きれいでツヤのある髪の毛がいいですよね♡
カラーリングから施術した場合
パーマをカラーリングの後に施術することによって、カールはきれいに出ますが、先に施術したカラーリングが色落ちしやすくなります。
ただし、かわいいカールでスタイリングをしたい場合はこちらがおすすめです。
また、リタッチ(根元の伸びた部分を染めること)の場合は先に染めることが多いです。
リタッチに関しては、白髪染めじゃない限りは、先に染めても全く問題はありません。白髪染めに関しては、色落ちしてはいけないので、先にカラーリングをすることはありません。(ヘナや香草カラーなどは別です。)
そもそも既染部(すでに染まっている部分)は、すでに色落ちしたカラーになっていますので、パーマを後に施術することによって色落ちしたとしても影響がないからです。
・どんなスタイルだとカラーが先?
根元だけをふわっとさせたい時
毛先のパーマではなく、根元のボリュームをアップさせたい時はパーマをカラーリングの後にします。後からカラーリングをすると、せっかくかけた根元のパーマが落ちるからです。
微妙な丸みを付けるようなパーマ(質感を変えるだけのパーマ)
いわゆる弱いパーマの場合はパーマが後の方が私は良いと思います。
ウェーブのような形のあるパーマではありませんので、この場合もカラーリングが先になります。
ただしどちらの場合も、カラーの微妙な色味は今回はあまりこだわらず施術することをおススメいたします。
・その他の影響
これらが起こる原因は、髪の状態が安定しないうちに再度キューティクルを開いて薬剤を浸透させるためです。
パーマやカラーは薬剤の性質上、キューティクルを開いたり閉じたり、髪の内部の構造を変化させたりしております。
そのため、どちらかのみの施術で髪が安定した状態に比べて、ダメージを受けやすくなります。
やはり同じ日にパーマとカラーリングを行うと、どうしても通常の仕上がりよりもどちらかを少々妥協するかたちになります。
遠方からの来店ではなく、時間がある場合、後悔しないためには少々手間はかかりますが、期間を空けてからの施術をおすすめします。
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【おまけ】
今解説してきた通りで、パーマとカラーリングを同じ日にすると髪が傷んだり、仕上がりに変化があるから?と想像する方がほとんどのようですが、理由はそれだけではありません。
実はもうひとつ、NGとなる理由があるのです。
それは、「薬事法」という日本の法律によって「パーマとカラーリングの同時施術は禁止」と定められていることを忘れてはいけません。
パーマやカラーリングの施術で使用する薬剤は、ほとんどが医薬部外品であり、これら医薬部外品を組み合わせて使うことはNGとされているためです。
パーマとカラーリングを同日に行うということは、医薬部外品の薬剤の使用後、すぐにまた別の薬剤を使うことになるためNGとなるのです。
ただし、実際の現場、またはメーカーの講習などでも、同時施術しております。
やはり時間の関係が大きな原因かと思います。
私のところにも、少々ですが全国からお客さまがいらっしゃいます。
GWやお盆、正月と言った大型連休を利用して来店すると、「また1週間後」なんてことは無理ですからね。
一応、知識としてこういった決まりもあると言うことは知っておいても良いと思います。
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・ブリーチをした髪はパーマをかけれない!?かけられる!?どっち?
【まとめ】
・パーマとカラーは同時に出来るのか?
同日に施術出来ます。
その場合、いくつかの影響があります。
・パーマを先にやる場合
先にかけたパーマが落ちやすい傾向があります。
しかし、カラーリングの微妙な色味などは表現しやすいメリットがあります。
・カラーを先にやる場合
リタッチの場合は問題なくカラーリングを先に施術します。
微妙な丸みを加えるようなパーマ、またパーマが落ちやすい方はカラーを先にやる傾向にあります。
ただし、カラーの退色が起きますので、カラーを先にやる場合は色味にこだわり過ぎない方が良いです。
・その他
「薬事法」上は同日の施術は認められておりませんので、可能であれば別の日にずらした方が良いです。
以上で今回は「パーマとカラーは同時でも大丈夫?順番はどっちが先?」をテーマにして解説していきました。
最後までありがとうございました。
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