気にしていないつもりでも、ついつい気になってしまう白髪。
少しづつだけと、増えているようだし。
これって白髪染めにした方が良いの?
白髪染めのタイミングはいつからが良いのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな疑問を美容師歴20年以上で、今でも現場に立つオーナー兼現役美容師の私が分かりやすく解説していきます。最後までどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。
【白髪染めはいつから?】
「白髪染めは〇歳から」と言ったような決まった年齢はございません。
しかし、だいたい30代から白髪が少しづつ増えてきますので、これくらいの年齢から徐々に変わっていくのが現状です。
どういう事かと言うと、実際は年齢よりも白髪の割合で白髪染めへと変えていきます。
30代の前半ですとまだまだ5%未満の方が大半を占めており、気になると言っても、実は少しのうちは抜いている方も多いのではないでしょうか?
(ちなみに、こちらも合わせてどうぞ「白髪は抜くと増えるのか?やっぱり抜かない方が良いの?」)
割合として10%を超すようになった方の大半は白髪染めへと移行していきます。
実際に10%と言うのは、見た目ではかなり多く感じます。
30代ですと10%ほどあると、ご自身ではかなり多く感じていることでしょう。
ただし、30代くらいで「私は白髪染め!」と認識している方はどれくらいいるのでしょうか?むしろ「白髪染め」と「おしゃれ染め」の区別をどれくらいの方が認識していることでしょう。
おそらく殆ど気にしてないのではないでしょうか?
どうですか?
気にしてます?
気にしている方はご連絡いただければ嬉しいです。笑
多くの方がいた場合、再度調査して記事の作成いたします。
実際は白髪染めでもおしゃれ染めでもどちらでも良いけれど、気にならなくしてくれたらそれで良いと思っているはずです。
今は白髪染めでも沢山の種類が出ていて、昔のように黒いものばかりではないですし、色の種類も多く明るく染めることも出来るので、こだわりはなくなっているように感じます。
ちゃんと染めてほしいのは今も昔も変わらないですけどね。
それでは、
【おしゃれ染めとの違いは何?】
それでは「白髪染め」と「おしゃれ染め」の違いはあるのでしょうか?
早速、気になる違いはこちら。
①染料が違う
②明るく出来るレベルが違う
③トリートメント効果が違う
この3つです。
順番に見ていきましょう。
①染料が違う
正確には「染料に含まれる割合が違う」です。
染料そのものが違うわけではありません。
これが「白髪染め」と「おしゃれ染め」の一番大きな違いです。
これが違いの90%です。
カラー剤は「脱色する成分」、「染料」、「トリートメント剤」、「その他」で作られております。
その染料の部分で「おしゃれ染め」は基本的に黒い髪に対して使用する薬ですので、黒に対してだけ作れば良いのです。
反対に「白髪ぞめ」は白と黒に対して使用します。ですから白にも黒にも対応するように作られております。ここがミソです。
具体的には、例えば「赤」と言うカラー剤があるとします。
おしゃれ染めの方は染料に「赤」のみを使っても平気です。
脱色した髪の毛に赤が反応すれば自然と「赤系のブラウン」に仕上がります。
(実際はおしゃれ染めにもブラウンは含まれております。)
しかし、白髪に使用するとなると、そのまま染料が赤だけの場合、白い毛の部分が赤くなってしまします。赤系のブラウンになりません。
黒い部分は赤系のブラウンになり、白い部分が赤くなります。そうなると仕上がりが馴染みません。。。
ですので白髪染めの場合は、馴染ますために染料に「赤」の他に「ブラウン」がより多く入っており、割合が高くなっております。
そうすることによって、白い部分も黒い部分も「赤系のブラウン」に仕上がるのです。大事なところですね。
なるほど~ですよね。
「白髪染めはおしゃれ染めよりもブラウン味が多く含まれている」
これが「白髪染め」と「おしゃれ染め」の染料の違いです。
②明るく出来るレベルが違う
白髪染めは、脱色と染毛を同時にやっております。
おしゃれ染めも同時にしてはおりますが、先ほどと同じで、黒い髪だけ(もしくは茶色い髪だけ)を対象にしたカラー剤ではなく、白と黒が対象の薬となります。
そうなるとより一層、白い部分に染料を入れないといけなくなるので、染毛の力が強くなる分脱色の力が弱くなります。
具体的には、おしゃれ染めが13レベルの明るさまであるのに対し、白髪染めは10レベル程度までしかありません。(メーカーによって差はあります。)
ちなみに日本人の地毛は4レベルか5レベルです。
明るい白髪染めでも10レベルくらいまでとなりますので覚えておくと良いでしょう。ちなみに10レベルくらいまで来ると白髪の染まり具合は薄くなります。
(明るい白髪染めの記事です。合わせてご覧ください。「明るい白髪染めは出来る?おしゃれ染めでもちゃんと染まる!?白髪染めを明るく染めるには?」)
③トリートメント効果が違う
これはメーカーによっても変わります。
同じところもありますし。
ただし、トリートメント効果の違いの理由は、そもそも白髪染めをする年代が30代以降ですので、髪の毛自体が少しづつ弱ってきます。
そこに対して少しでも仕上がりを良くするために、その年代に合わせたトリートメント効果を高くしているのです。
基本的にはカラー剤ですので、少しの差ではありますが、仕上がりのツヤ感や手触りを少しでも良くしようと各メーカーも頑張っております。
ちなみに、
【ダメージレベルの違いは?】
これも気になりますよね。
答えは
同じです。
先ほどトリートメント効果の違いが少しあるとお伝えしておりますが、ダメージ具合は同じです。
薬の力もphもカラー剤自体はほとんど同じです。
カラー剤自体が髪の毛に与えるダメージは変わりません。
ご安心ください。
もし白髪染めの方にダメージを感じるとすれば、髪の毛自体が20代の時と比べて状態が落ちていると考えてください。
お肌の曲がり角と同じです。
ヘアケアにも目を向けることをおススメいたします。
【まとめ】
【白髪染めはいつから?】
・決まった年齢はありません
・年齢よりも割合で、10%程度から徐々に移行していきます。
【おしゃれ染めとの違いは何?】
①染料が違う
②明るく出来るレベルが違う
③トリートメント効果が違う
【ダメージレベルの違いはあるのか?】
白髪染めもおしゃれ染めも同じです。
カラー剤自体が髪の毛に与えるダメージは変わりません。
いかがでしたでしょうか?違いは少しは分かりましたか?
今回は「白髪染めはいつから?おしゃれ染めとの違いは何?」をテーマに解説していきました。
最後までお付き合いありがとうございました。
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