【美容室開業】開業資金はどうする?

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美容室を開業するにあたり、「開業資金」をどうするかは一つの壁ですよね。

今回は「【美容室開業】開業資金はどうする?」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、実際に資金を借り入れした経験とその後も踏まえて解説していきます。

ちなみに私は「金融公庫」からの借り入れですが、その他も合わせて参考にしてもらえればと思います。

【美容室開業】開業資金はどうする?

開業資金を準備する方法は4つあります。

「金融公庫」「銀行・信用金庫」「クラウドファンディング」「個人(企業)支援」

金融公庫や銀行は通常の借り入れで、クラウドファンディングなんかは最近ですね。

個人支援はいわゆる共同経営に近い形と思ってもらえると良いでしょう。

順番に解説します。

・金融公庫

1番オーソドックスな借り入れが金融公庫でしょう。

正式には「日本政策金融公庫」と言います。各都道府県にありますので、開業する地域の金融公庫のホームページで場所なども確認すると良いでしょう。

私も金融公庫です。

メリットは銀行と比べると利息が低いことです。

簡単に言うと銀行に比べて、低金利と言うことです。

基本的に個人での起業する場合の借り入れは、まず金融公庫だと思って問題ないでしょう。

大きな企業でしたら銀行もありますが、個人店の規模でしたら金融公庫です。

7200万円までは金融公庫で借り入れが可能です。

まあいきなり新規開業でそれくらい借りる美容師もいないと思いますけどね。

 

また金融公庫は返済開始まで最大6ヶ月の猶予期間があります。

一般的には、借り入れをした次の月から返済が始まるのですが、次の月ではなく6ヶ月まで待ってくれます。

有難いですよね。

毎月10万円の返済だとすると、6ヶ月で60万円の現金が溜まるのは安心します。

いきなり返済が始まると焦りますからね。

 

もう一つ、仮に妊娠などで長期休む場合も相談に乗ってくれます。

理由がしっかりしている場合は1年返済を止めてくれます。

かなり大きいですよね。

女性の場合、妊娠は喜ばしいことで年齢は待ってくれませんし、男性でも病気や事故の可能性もあります。

そういった時に返済を待ってくれるのは助かりますね。

・銀行(信用金庫)

もし金融公庫の審査に通らなかった場合は銀行になります。

初めから銀行でも良いですが、金利が高いので、まずは金融公庫をおススメします。

また、7200万円以上借り入れしたい場合も銀行になります。

あくまでも新規開業を説明しているので、私個人としてはまずは「金融公庫」→「銀行」がおススメですね。

もし馴染みの銀行に担当者がいて、金利も下げてくれるなら相談してみても良いでしょう。

・クラウドファンディング

最近の新たな流れです。

沢山のクラウドファンディングを手助けしているサイトがあるのでそちらで調べるのが良いと思いますが、開業資金全てをクラウドファンディングで集めると言ううよりは、その一部を集める方法と思った方が良いと思います。

もちろん、全額クラウドファンディングの場合もあると思いますが、開業資金の20%前後が集まれば成功と言えるでしょう。

クラウドファンディングは、リターンの必要のない「寄付タイプ」、サービス、商品を事前に買う「購入タイプ」、流れに乗ってきた後に配当と言う形でリターンのある「投資タイプ」、返済が必要な「融資タイプ」のようにいくつかパターンがあります。

大抵は、「寄付タイプ」か「購入タイプ」ですが、より多くを集めたい場合はパターンを増やし、リターンの内容も良く考えた方が良いでしょう。

・個人(企業)支援

これはクラウドファンディングに似ていますが、不特定多数からの支援ではなく、特定の個人(企業)からの支援です。

基本的に優秀な技術者が支援を受けると思ってください。

世の中、稼いでいる人は沢山いて、無駄な投資よりも知っていて自分の目にかなった人材に投資したいものです。

もちろん開業後に順調なら、少しずつの返済がありますが、ダメだった場合でも返済が無く負担が無い条件でチャレンジする場合が多いです。

 

実は私も個人支援がありました。

もちろん事業計画などをしっかり作り、すり合わせて進んだのですが、途中で私からお断りして借り入れにしました。

やはり、ダメだった場合に相手方に負担を負わせたくなかったのと、自分と考えがすれ違った場合のことを思うと・・・。

実際進んでいた計画だったので、それまでの補填として相手方には支払っているのですが、今でもたまにそのまま進んだらどうだったかと想像します。

ちなみに今でもお客さまとして繋がっていてアドバイスをもらうので助かります。

・その他

全額ではありませんが、国や地方自治体で「補助金」があります。

補助金と言うのは借金ではなく、補助になりますので返さなくて良いお金です。

「おっ!」と思いますよね。

上限が決まっていて50万円くらいから200万円くらいまで、開業にかかるであろう(もしくはかかった)金額の何割かを補助してくれます。

ただし、補助金を狙って沢山の人が審査を受けますので、審査を通るのは簡単ではありません。

それでも、何事も勉強だと思って挑戦してみるのは良いと思います。

応募書類の作成段階で、事業計画書の勉強にもなるし、会計士や税理士の具体的な話も聞けるし、商工会議所の方とも顔なじみにもなります。

実際、私も通ることが出来て、200万円ほど戻ってきました。

その年の国の予算によるので毎年補助金があるかどうかは分かりませんが、各銀行や商工会議所に聞くと良いですよ。

▼関連記事▼

・【美容室開業に向けて】何から考えれば良いのか?

・【美容室開業】開業届や保健所はどうするの?

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【自己資本比率とは?】

借り入れする場合に、開業資金のすべてを借り入れ出来るわけではありません。

それぞれに基準はありますが、開業資金の中に自己資金がどれくらい含まれているかが審査対象にもなります。その比率が自己資本比率です。

金融公庫だと最低10%の自己資本比率が必要です。

どういうことかと言うと

(開業資金)1000万円  (自己資金)100万円  (借入)900万円

これが自己資本比率10%です。

ちなみに銀行だと自己資本が30%前後は必要になります。

これは、開業するつもりならそれくらいは計画的に用意してくださいねと言う意味です。

あくまでも「最低これくらいは」と言う意味ですので、自己資金を用意できれば借り入れを約束するわけではありません。

「本人の美容師としての経験(役職や年数)」「店舗の規模」「スタッフの人数」「自己資金」これらを踏まえて審査しますのであくまでも「自己資金」も判断の一つです。

経験年数や役職があれば信用があるでしょうし、店舗の規模が大きい場合は内装設備費に費用がかかるし、スタッフも増えますので運転資金を準備しなくてはいけません。

これらはすべて「事業計画書」で判断されますので、自己資金と言うのはあくまでも最低限の基準だと思ってください。

【借り入れが多いとビックリするよ!】

やはり一番の理想は自己資金だけでサロンを開業することです。

しかし、現実にそう簡単には行きませんよね。

美容室の開業には最低でも1000万円は必要になります。美容師で1000万円貯金できる人は中々いません。

いたとしても貯金のすべてをつぎ込むこともしないでしょう。万が一の時に自分の生活が出来なくなりますからね。

かといって、多額の借入れだけでサロンを作ると大変です。

毎月多額の借金を返済しなければなりません。

・個人事業主は注意!

この借金の返済額は個人事業主の場合「収入」として計算されます。

勘違いしがちなので良く注意して覚えておきましょう!

 

例えば年間で200万円借り入れの返済に充てているとします。

自分では毎月30万円、年間で360万円の収入だと思っていても、ここに返済額の200万円加算して560万円の収入として計算されます。

開業資金として借り入れしたのだから、「返済は経費では?」と思いがちですが違うのです。

法人でも個人でも利益として見られます。

個人の収入となると、翌年の所得税、保険料、住民税などが思っていた以上に上がることになります。

私も勘違いをしており、ビックリしました・・・。「こんなに保険料かかるの?」とか「住民税上がり過ぎじゃない!?」など思い、役所に問い合わせしたりしました。

幸い、使わずに貯めておいたので払えましたが、ちょっと稼いだからと言ってすぐに遊ばないように注意してください。

実際に上がるのは3年目になりますが、そのあたりも踏まえて、借り入れと毎月の返済額を判断しましょう。

※ちなみに2年目は少ないです。理由は開業1年目は内装設備に支払っているのでこれは経費なので、収入を上回るからです。

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【事業計画書の作成】

開業資金を借り入れるためには「事業計画書」を各金融機関に提出しなくてはいけません。

事業計画書に大切なのはこの4つです。

①サロンのイメージを決める。

②自己資金を踏まえて、開業資金の上限を決める。

③開業資金に合わせて、店舗、スタッフの人数を決める

④内装設備費を出来るだけ明確にする。

②、③、④の順番はどれでも良いですが、最低この4つがしっかりしていないと、おそらくうまく行きません。

③は店舗の契約料や家賃、スタッフの人数によっては半年分の給料がどれくらい必要なのか?

④は内装や設備以外にも、コーム1本まで全ての備品を含めて明確に総額どれくらいかかるのか?

これらをしっかり計算します。

関連記事:【美容室開業に向けて】何から考えれば良いのか?

事業計画書にはこの4つ以外に、どのような計画を持っているのか、どれくらい熱意を持っているのかが大切になります。

・もし自己資本比率が低い場合は?

もちろん、自己資本が無く、簡単に言うと貯金が無いけど借りたい場合もあるでしょう。

そういう場合は、事業計画書の収支計画が大事になります。

用は、「どうやって利益を出して、どうやって借り入れを返済していくか」の計画です。

・元々の顧客をどうやってお店に来てもらうか。

・新規のお客さまをどうやって獲得するか。

・スタッフにはお客さまは付いているのか。また、どうやってつけるのか。

 

こういったことを他人が見ても分かるように明確に示す必要があります。

もしくはすでに取り組んでいると印象は良いでしょう。

自己資金が無いのは、その時点で後れを取っています。

自分が思っているより明確にすることを重要視してください。

 

そして、もう一つ。

熱意です。

「そんなわけないでしょ」と言う方もいるかもしれません。

「時間の無駄」と言う方もいるでしょう。

計画書は決められた書面がありますので記入するのは簡単です。

でも、もし自分が貸す側だったとしたらどうでしょう?

スマートに良く出来た計画書を見て安心しますか?

きっと頭はいいのだろうと思いますが、それよりも絶対に成功してやるんだと言う、意気込みや熱意が知りたいものです。

審査と言うのは他人が見て判断します。

最低限は決められた通りに計画書も提出しますが、絶対に熱意は伝えた方が良いです。

私の場合、決められた書面の他にA4サイズで10枚ほど提出しました。

・どうしてこのお店をやりたいと思ったか(ありったけの思いを込めて!)

・現在の会社との関係性(開店後も協力できる関係であることをアピール!)

・現状のお客様数と集客のために現在やっていること(撮影の頻度やSNSのフォロワー数)

・その後、どういう夢を持っているか(お店を出した地域の発展に繋がること)

などの文章を、つらつらとパソコンで打ち提出しました。

これが良かったのかどうかはハッキリしませんが、今まで3度借り入れをしておりますが、ダメだったことはありません。

その中には数千万の借り入れもあります。個人としては非常に大きい金額だと思います。

ですので、今から借り入れを考えている方は、先ほどのように①~④を分かりやすく丁寧に記入し、記入したりない部分の熱意を加えて提出すると良いでしょう。

【まとめ】

開業資金は自己資金の他に「金融公庫」「銀行(信用金庫)」「クラウドファンディング」「個人(企業)支援」があります。

それを補助してくれる、国や自治体の「補助金制度」も調べてみると良いでしょう。

また商工会議所では、事業計画書の書き方などの相談もしております。

ぜひ良く分からない場合は相談してみるのもおススメです。世の中が少し分かります。

 

借り入れに必要な事業計画書の他に熱意を伝えるのもおススメです。

どんな人でも、熱意が伝わる人を信用します。ぜひその熱い思いを加えて伝えましょう。

 

最後に、借りるのは自分ですが、返すのも自分です。

返済するために、どうやってお客さんを満足させるかを真剣に考えて、責任を持って美容に向き合いましょう。

しっかり向き合えばおのずと結果は出ますので、ぜひ思い切ったチャレンジをして欲しいと思います。

つたない文章でしたが、何かの参考になればと思います。

今回は「【美容室開業】開業資金はどうする?」をテーマにして、解説しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

【美容室開業に向けて】何から考えれば良いのか?

【美容室開業】開業届や保健所はどうするの?

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