折角セットしたのに時間が経つとクネクネ・・・
毎朝の爆発するくせ毛をどうにかしたい・・・
梅雨の時期はもう諦めてる・・・
何てことありますよね。
どうしてくせ毛になるのでしょうか?
今回は「【これで納得!】くせ毛の原因はこれだった!?」をテーマにして美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、くせ毛の原因について解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【くせ毛の原因はこれだった!?】
くせ毛になる原因はこの7つです。
①毛穴の形状によるくせ毛
②遺伝によるくせ毛(成長期の変化)
③髪のダメージによるくせ毛
④ホルモンバランスの変化によるくせ毛
⑤髪内部の密度の低下によるくせ毛
⑥生活習慣の乱れよるくせ毛
⑦病気や服用薬によるくせ毛
この7つのパターンを順番に解説していきたいと思います!
①毛穴の形状によるくせ毛
一般的に「くせ毛」と言われている原因はこれです。
毛根の形状が原因となっております。
なんでくせ毛なの?ってことなのですが、図のように直毛は毛穴からまっすぐ生えているのに対し、くせ毛は毛穴自体が歪んでいるということが明らかになっています。
毛根自体が曲がっていることから、髪が作られている時にはすでに捻じれたり、湾曲しているということが確認されているのです。
つまりは、髪の形状は「生えてから」ではなく、「毛根ですでに決まっている」ので、生えてくる時点ですでにくせ毛となっているのです。
くせ毛用のトリートメントや縮毛矯正などの美容施術は生えている髪に対してのアプローチであって、根本的にくせ毛を治すものではありません。もし勘違いしている方がいましたら注意してください。
②遺伝によるくせ毛
くせ毛は遺伝によります。
遺伝によって①のような毛根になるので、①と②は繋がっているのですが、解説いたします。
日本人のおよそ7割は何らかの「くせ毛」と言われております。
くせの強さは個人差があり、くせの強い人もいるし、強いくせと弱いくせの髪が混じっている人もいます。
髪質は遺伝の要素が大きいことが明らかになっていて、両親が直毛だと子供の髪は直毛に、両親がくせ毛の場合は子供の髪はくせ毛になる確率が非常に高いとされています。
しかもくせ毛と言うのは「優性遺伝」なのです。
少し解説すると、この「優性遺伝」と言うのは、簡単に言うと、遺伝する確率が高いことを表現していて、反対は「劣勢遺伝」と言います。
「優性」「劣勢」と言葉が悪いですが、遺伝子としての優劣ではなく、あくまでも遺伝する確率が高いと言うことです。
肌が黒い、髪の毛が黒い、目が黒い、髪の毛のクセが強い、二重、などが「優性遺」となります。
例えば、母親が直毛で父親がくせ毛の場合、子供は50%の確率で直毛かくせ毛かに分かれそうなものですが、実際はくせ毛が優性遺伝なため、70%ほどの確率で子供はくせ毛になります。
と、こんな感じですね。
両親が直毛の場合は非常に高い可能性で子供の髪は直毛になりますが、確率としては90%ほどで、絶対直毛になるわけでもありません。低い確率ですがくせ毛になる子供もいます。
いくら遺伝と言っても100%はありませんし、そもそも両親は、そのまた両親、要は祖父母の遺伝子を半分ずつもらって出来ていますので、言ってみれば子供は祖父母から4分の1ずつ遺伝していることになります。
これが「隔世遺伝」と言われるやつですね。
両親が直毛でも、子供から見た祖父母、またはそれより前の世代の遺伝子を受け継いでいる場合もあります。
くせ毛になるかならないかは確率論の話になるようなので、両親の髪質が非常に高い確率で反映されますが、絶対ではないということになりますね。
まあ、それでも大体は両親の髪質が遺伝しますよ。
また、一言で「くせ毛」と言っても、強さが弱い場合は直毛だと思っている場合もあります。
特に弱いクセの場合、男性だとヘアスタイルが短いので、「くせ毛」に気づいていません。
またクセの弱い両親から生まれた場合、子供は必ずしも弱いくせ毛ではなく、強いくせ毛になることもあるので、初めにお伝えした通り、日本人は7割が何らかの「くせ毛」であると思った方が良いと思います。
それが「優性遺伝」として遺伝するわけです。
またクセ毛は成長期に出始めることもあります。
成長によって遺伝がより分かりやすく出てきます。
生まれた時からくせ毛の子供もいれば、成長する過程でくせ毛になる子供もいますよね。
「子供の頃はくせ毛じゃなかったのに!」とか「昔は髪の毛も柔らかかったのになぁ」なんて言葉は美容師であれば誰でもよく耳にする言葉です。
これはこの「成長期」が関係していて、思春期に入ると髪の毛以外でも体のいたるところが成長し、幼少期とは変わってきます。
子供の頃は頭蓋骨の変化も激しく、頭皮や毛根などが安定しにくい時期とされています。
成長と共にそれらが安定していくことで毛髪も硬く変化し、くせ毛へと変化していくと考えられています。
この大人の身体を形成していく上でも、大人の毛髪に変化していく上でも、それらはホルモンバランスの影響を強く受けています。
女性はより女性らしく、男性はより男性らしい身体になっていくのだから髪も同じように変化していくのは当然のことですよね。
この成長によって出始めるくせ毛は遺伝との因果関係はないとされていますが、結局のところそのホルモン自体が遺伝でしょうから、私個人はこの成長期の変化も遺伝だと感じております。
中学生くらいで、子供から大人の髪に変化し、変化した髪が本来の自分の髪質であると理解することが今のところ正しいでしょう。
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③髪のダメージによるくせ毛
実は、くせ毛はダメージによっても発生してしまいます。
それによって「自分はくせ毛なんだ・・・」と勘違いをしている方も非常に多いです。
実際、痛んでひっかかったり、ガサガサしてきて、「くせ毛になっちゃった・・・」と言われることがあるんですよね。
でもそれは本当のくせ毛ではなく、ヘアケアを正しく行うことでなくすことのできる髪の毛の歪みなのです。
毛髪が損傷を受け、毛髪内部の水分バランスや構造に偏りが出来てしまうことにより髪にうねりが出てしまうのです。
ですので、ヘアケアをしっかりして、水分と栄養分のバランスを取るように心がけると、しっかりと髪も落ち着いてきますよ♡
④ホルモンバランスの変化によるくせ毛
成長期のところでの説明と重複する内容となりますが少し詳しく説明します。
様々なホルモンの中で「毛」と関わりのはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンとアンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンがあります。
(男性ホルモンのアンドロゲンは、テストステロンと言われることもありますが、テストステロンはアンドロゲンの1種なので、まあ同じことです。)
毛髪は特に、エストロゲンとの関わりが深く、一方でひげや胸毛などの体毛はアンドロゲンとの関わりが深いとされています。
特に女性は、図のように成長期だけでなく妊娠、出産、更年期や閉経などホルモンバランスが大きく変化する場面がありますので、その時に髪質も変化し、今まで直毛だった髪の毛がくせ毛になってしまう可能性も十分あるのです。
実際に私も現場でそのような変化で髪質やクセの状態に大なり小なり変化が出た方を沢山目にしてきました。
特に出産と更年期は変化が大きいですよね。
生え際のクセが出る方が多いような気がします。
ちなみに余談ですが、頭頂部にはエストロゲンの分泌が多く、側頭部や後頭部にはアンドロゲンの分泌が多いと言われております。
男性の薄毛・ハゲが頭頂部によく見られて、女性にはあまり見られないのもこの女性ホルモンと男性ホルモンの関係が深いとされています。
フランスなんかだと薄毛の男性の方がモテる国もありますが、日本人だと顔が薄いせいか、何か髪の毛が無いとお寺の坊主のような印象があります。(笑)
健康な毛髪のためには男性、女性問わず女性ホルモンであるエストロゲンが大切な役割を担っていると言えます。
ちなみに納豆に含まれる、大豆イソフラボンはエストロゲンと同じ作用が期待できるので、積極的に食べるのもおススメですよ。
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⑤髪密度の低下によるくせ毛
年齢を重ねることにより、髪には様々な変化が現れます。
これは髪の毛に限ったことではなく・・・年を重ねることによりお肌が乾燥しやすくなったり、しわが目立ってきたり、膝が痛くなったり・・・
お肌や体と同じように、髪の毛も変化するのです。
白髪が増えてきたり、弾力がなくなってきたり、髪の本数が減ってきたり・・・その変化のひとつにくせ毛が出てきたり、クセが強くなることも含まれているんです。
近年、エイジングによって不規則なうねった髪の割合が増加していくことがわかってきました。
髪の内部の密度低下によるものです。
くせ毛とはそもそも髪の毛内部の性質の異なる二つの「コルテックス細胞」が偏って分布することによって髪にうねりが出てしまいます。
この髪の密度低下は、毛根に栄養や酸素を運ぶ機能が徐々に衰えてくるため、毛根でつくられる髪の毛が細くなり、その結果として起こると考えられています。
少しづつ変わってくることを、理解しておくのが大事ですね。
最近では、エイジングに特化したシャンプーやトリートメントも多く発売されていて、従来の物と比べて、ハリコシが出やすくなっています。
気になっていた方にはおススメですよ。
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⑥生活習慣の乱れによるくせ毛
「髪は性格を表す」と言う言葉があります。
その言葉通り、どんなものを食べて、どんな生活をして、どのように扱っているかが髪の毛には出るものです。
ドキッとした方も多いのではないでしょうか?
また、髪とは皮膚が変化したもので重要な「排泄器官」の役割を担っています。
最近では薬物で逮捕のニュースが多いですが・・・そこでもよく毛髪検査の話題になりますよね。
毛髪検査では、いつどんな薬を飲んでいたかまで事細かにわかってしまいます。
睡眠状態やストレス、食生活なども解明することができ、どれくらい髪が伸びているかでそれがいつどれくらいの期間で、ということも判断することのできる非常に多くの情報が髪の毛には刻み込まれているのです。
私も1度調べてみたいものです。(笑)
食べ物によって体は出来ていますので、髪の毛ももちろん食事は重要ですし、生活習慣も見直してサラサラヘアに近づきましょう♡
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⑦病気や服用薬によるくせ毛
病気やそれによる薬の副作用でくせ毛になってしまうケースも見受けられます。
よく知られているのは抗がん剤治療の副作用によるものですね。
もしくは婦人科系の病気の場合に変化する方が多いです。
つい先日も、ガンではありませんが、婦人科系の病気の方が薬を飲み始めたところからガラリとくせ毛に変化しておりました。
やはり婦人科系の病気はあまり人に話すものではないので、初めは知らなかったのですが、どうも変だと思い「何か心当たりはありますか?」と聞いたところ、「実は・・・」と言うことで分かりました。
2ヶ月ほど経っていたようで、実際伸びた部分とピッタリでした。
そのように、もともとサラサラの直毛だった方でもチリチリしたくせ毛が生えてくることがあります。
もれなく全員という訳ではないそうですが、確率としては非常に高いとのこと。
単純に薬との相性もあるのでしょうね。
その後、その方は回復して、薬を飲まなくなってから、また以前のように回復し、2年ほどたったころには、元のようにサラサラに戻りました。
くせ毛の間は、縮毛矯正をしておりましたが、こういった薬によって変化した髪の毛は柔らかく弱々しい髪が生えて来るので、この状態での縮毛矯正は難易度が高いので相応の技術力や知識が必要ですのでご注意ください。
【まとめ】
クセ毛の原因は7つ。
①毛穴の形状によるくせ毛
②遺伝によるくせ毛(成長期の変化)
③髪のダメージによるくせ毛
④ホルモンバランスの変化によるくせ毛
⑤髪内部の密度の低下によるくせ毛
⑥生活習慣の乱れよるくせ毛
⑦病気や服用薬によるくせ毛
その多くがホルモンと生活習慣の影響を受けております。
ダメージや生活習慣は簡単に改善できるものですので、ほおっておかずサラサラになりましょうね♡
今回は「【これで納得!】くせ毛の原因はこれだった!?」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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