赤ちゃんって可愛いですよね。
よく笑うし、よく泣くし、よく笑うし。
ホントに可愛くて仕方がありません。
そんな赤ちゃんの髪の毛はフワフワ。
毛先が細くて、柔らかくて・・・一生に一度の生えたての毛を、記念に筆にして保存するって聞いたことありますよね。
今回は「赤ちゃん筆はいつ頃が目安?値段はどれくらい?」をテーマに、美容師歴20年以上で、オーナー兼現役美容師の私が、分かりやすく解説いたします。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
※ちなみに私も子供の毛を「赤ちゃん筆」としてしっかりと保存しております。
【赤ちゃん筆はいつ頃が目安?】
赤ちゃん筆(胎毛筆)とは
赤ちゃん筆は別名「胎毛筆」とも呼ばれるもので、生まれてから1度も切っていない髪の毛を使って作った毛筆のことを言います。
各メーカーありますが、基本的に筆自体はどこで作っても似たような物になると思います。
※オプションを付けたりデザインに凝れば、見た目はかわいくしたりオシャレにすることはできます。
基本的にこの赤ちゃん筆は毛筆の形はしていますが、書道用ではありません。
特殊な加工をして実用可能にすることもできるメーカーがあるはずですが、せっかく記念として作る赤ちゃん筆ですから、赤ちゃん自身の「記録」として大切に取っておくのが良いのではないでしょうか。
私自身は使おうと思ったことはありません。さすがに墨を付けるのも気が引けるので・・・。
赤ちゃん筆を作れる目安
・時期
赤ちゃん筆を作れるようになる時期は、お子さんの髪の毛の量によって個人差が非常に大きいです。
必要な髪の量・長さが揃ってさえいれば、生後数ヶ月でも作ることは可能ですし、逆に髪の少ない赤ちゃんであれば、しっかり伸びるまで2~3年待ってから作ることになります。
ですので期間としては、多くの赤ちゃんは「半年~2年」ほどになると思います。
特別「この時期に作ると良い。」という決まりがある訳ではありませんので伸び加減を見て判断する形となります。
・長さや量
長さ5㎝以上で髪を束ねて直径8mm以上の量なら可能です。
ただ、5cm以下の短い髪も芯として使うことが出来るようです。
そのため、ある程度の長さのある切った髪は全て制作会社に送っております。(細筆の場合は長さ3㎝・直径5mm程度で作れる物もあります。)
※メーカーによって多少の違いはあります。
・どこでやるの?
どのサロンでも出来ます。
ただし、カット自体はどのサロンでも出来ますが、製造メーカーに郵送するかどうかは直接聞いてみた方が良いです。
私のサロンでは、カットした後、包装して郵送し、メーカーから完成した「赤ちゃん筆」が届いたら、お客さまに連絡して引き渡しとお支払いをしております。
ただし、どのメーカーでも自由に選ぶわけではなく、提携しているメーカーとなりますので、その中から商品を選んでもらう形となります。
また、サロンによっては包装までしたらそのままお渡しし、お客さま自身で郵送してもらうところもあると思います。その場合はネットなどで自由にメーカーや商品を選べるでしょうから、どちらにしてもサロンに相談してみるのが良いと思います。
またその後も赤ちゃん自身も伸びればカットするわけですので、慣れるためにも行きつけのサロンで行うと、楽になるかもしれません。
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赤ちゃん筆を作る時期の注意点
長さや量も大事なのですが、実はそれ以外でも注意したい点が2点あります。
①1番最初のカットで作る
赤ちゃん筆は、胎毛=生まれつき生えていた髪の毛で作る物なので、1度でもヘアカットしてしまうと「赤ちゃん筆」としては作れなくなります。
これは生まれ持った胎毛というのは事実上、完全な生えたての毛先の部分を意味します。生えたての毛と言うのは本当に毛先が繊細に細く、それが全体の頭を覆っているのは生まれてきてカットするまでの一生で一度です。
まだ一度もカットされていない毛先で筆を作ることに意味がありますので、「ちょっと揃えようかな」なんて気軽にカットしちゃダメです!
もしどうしてもカットせざるを得ない事情があって、今から赤ちゃんの髪を切る場合は、その髪を取っておいて、後日赤ちゃん筆の製造メーカーに送るという手もあります。その場合は、切った側がちゃんとわかるように、他の髪の毛と混ざらないように注意してください。
切る側の私としては、「切らないでください」と申し上げておきます。
しかし、どうしてもの時は、髪の毛自体は何年も保存ができますので、大切に保管しておくことをおすすめします。
②髪の生え変わる周期
赤ちゃんの髪の毛は3年~4年ほどで生え変わると言われています。
ですので、例え全く髪の毛を切らなくても、4歳になる頃には、生まれつき生えていた毛は全て抜け落ちてしまうことになります。あくまでも平均的な考えですが。
もし赤ちゃん筆を検討されていて、そのために髪を伸ばしているというご両親がいらっしゃいましたら、4歳になる前には作ることをおすすめしたいです。
おそらく4歳くらいまでに、どこかしらの髪の毛は、必要な長さにはなっていることと思います。赤ちゃん筆を作るのに「髪の毛の場所」は関係ありません。
前髪でも良いし、表面の毛でも、襟足の毛でも大丈夫です。長さと量があれば大丈夫ですので、ある程度の長さになったら、やっておくことをおススメします。
【ちなみに】
先ほど赤ちゃんの髪の毛は3年~4年とお伝えしましたが、大人の毛になると4年~6年程度と言われております。年間で15㎝ほど伸びるので、最長で6年だとすると、90㎝ほど伸びると抜けて新たに生え変わると言うことになります。
また髪の毛以外のサイクルはご存知でしょうか?
髭(ひげ)が200~300日、眉毛(まゆ毛)が30~150日、脇毛(わき毛)が100~200日だそうですよ。 髪の毛が圧倒的に長く、それ以外はかなり短い印象です。
赤ちゃん筆を作るおすすめの年齢
年数や長さ、量とも違っておススメする年齢があります。
実際に1歳前の赤ちゃんを大人しく座らせて髪を切るのは、なかなか難しいのが現状です。その場合はお母さんに抱っこしてもらった状態でカットするのですが、泣き止まない場合が非常に多いです。むしろ・・・ギャン泣きです・・・。
ま、知らない人に何されるか分からないですからね。
それでも隙を見ながら素早く必要な髪をカットし整えますが、何せこちらも刃物を使っての作業になりますので(実はこれが結構ヒヤッとすることもあるのです)、何かしらお子さんを誤魔化すようなアイテムを持ってきていただけると嬉しいのが正直なところです。
動くものをキレイに切るのは料理でも難しいですからね・・・。
もしくは2歳近くになりますと、ある程度お話も伝わりますので、特に女の子ですと大人しく座っている場合が多く見受けられます。やはり女の子は鏡の前ではちゃんとじっとしております。これくらいになりますとカットするのも助かります。
男の子は・・・う~ん。サクッと切っちゃいましょう。うちもそうでした。
ちなみにうちの場合は、8ヶ月くらいで切りました。髪の量もありましたし、やはり切るのが父親なので疑いもなく大人しく座っておりました。アウアウと何か話してましたが、ユーチューブのアンパ〇マンで大人しくしてましたね。
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【値段はどれくらい?】
金額はメーカーによりますが、安いところでも6,500円ほどはします。
大体10,000円~15,000円ほどが一般的です。これくらいで立派な筆として桐の箱に入って完成してきます。
それ以上になりますと、サイズの違いによって金額の差が出たり、金額の高いものは筆軸に象牙を使っていたり、装飾が華美なものや箱自体が更に立派なものなど筆そのものの違いではないようです。
ちなみに私は15,000円ほどの物にしましたが、記念品ですので満足しております。お守りみたいなものですね。
メーカーごとの気になる値段ですが、いくつか公式サイトを貼っておきます。
【光文堂】8,640円~
【赤ちゃん筆センター】6,264円~
【熊野筆 文宏堂】10,800円~
他にも検索すれば出てきますし、楽天サイトでも取り扱っておりますので、気になる方は検索してみてください。
ちなみに・・・
筆先の種類に「先固め」と「さばき」とありますが、「先固め」だと文字通り固めていますので、見た目は筆らしくしゅっと先細りですが硬いです。
「さばき」ですと見た目はバサッとした感じですが、髪の毛本来の柔らかい感触が残ります。
「先固め」を選んでも、お湯で丁寧に洗うと取れて、乾かせば「さばき」になりますのでご安心ください。
好みでしょうからお好きな方を選んでみてください。
ちなみに「赤ちゃん筆」以外にも保存方法はあります。
【まとめ】
・半年~2年ほどで、長さが5㎝くらいあると大丈夫です。
・一度でもカットすると断面が出来ますので、絶対に切る前にしましょう。
また、3、4年で生え変わりますので、生え変わりの時期も頭に入れておきましょう。
・金額的には1万円前後になり、金額が上がると装飾も豪華になります。
いかがでしたでしょうか?
今回は「赤ちゃん筆はいつ頃が目安?値段はどれくらい?」をテーマに解説いたしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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