気に入ったヘアカラーに染めてもらうと気分もウキウキになりますよね。
抜けてしまった髪の色も戻り、ツヤツヤの仕上がりで、女子力もアップしますね。
そんなヘアカラーですが、自宅でも色持ちをよくする方法はあるのでしょうか?
今回は「ヘアカラーの色持ちをよくする10の方法!プラス1!」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、お気に入りのヘアカラーを長く持たせるコツを解説いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
シャンプーのやり方、トリートメントの放置時間、ドライヤーでの注意点などヘアカラーの色持ちを良くする10のコツを紹介しています。
明日からのヘアケア方法を改善して、ヘアカラーのお気に入り期間を伸ばしましょう。
【ヘアカラーの色持ちをよくする10の方法!!】
今回はライフスタイルの中でこれに気をつけると、ヘアカラーの持ちがよくなるよ。という美容師が知っている知識を紹介いたします。
できそうなものから少しでもトライしてもらえればいいかなと思います。
①洗浄力の優しいシャンプーを使う
シャンプーの洗浄力と、髪の色を長持ちさせるのは非常に関係が深いです。
私たちが毎日するシャンプーは、頭皮や髪の汚れや皮脂を落とすだけでなく、ヘアカラーの色も落としてしまいます。
洗浄力の優しいシャンプーを使うと言うことは、ヘアカラーの色持ちをよくするのには必須です。
でも、洗浄力ってどういうこと?
と思いますよね・・・。
数あるシャンプーの中から、洗浄力の優しいシャンプーを見分ける事は難しいですよね。
当然ですが、どのメーカーも髪や肌に優しいシャンプーだと広告します。
さすがに強いシャンプーとは言わないですよね。(たまに男性用のシャンプーで皮脂を残さず落とす!みたいなのはありますが・・・)
シャンプーの見分け方は、成分表を見れば大まかにわかります。ちなみに成分表は配合量の多い順に記載されております。
では少し簡単に、シャンプーの種類、洗浄力の優しいシャンプーについての解説をします。
・シャンプーの種類について
高級アルコール系
石けん系
アミノ酸系シャンプー
この3つとなります。
その中でもアミノ酸系シャンプーが洗浄力が優しく、保湿力が高いのでおすすめとなります。実際多くの美容室専売品はアミノ酸系シャンプーです。
※アミノ酸シャンプーとは、洗浄成分にアミノ酸系の成分を使用しているシャンプーのことを言います。
洗浄力が優しいアミノ酸シャンプーは、髪に優しくヘアカラーの色落ちも、洗浄力が高いものに比べて色落ちしにくいと言われています。
実際、洗っただけで違いはすぐに分かると思います。髪が突っ張りません。
主な成分として「〇〇メチルアラニン」「ココイルグルタミン酸Na」「ココイルメチルタウリンNa」「ココイル〇〇」や、「ラウリルベタイン」「ラウラミドプロピルベタイン」「コカミドプロピルベタイン」などが、アミノ酸界面活性剤のシャンプーです。
アミノ酸シャンプーを購入する時は、成分表示を確認して、主に上に紹介した成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
②シャンプーは頭皮を洗うもの
シャンプーの正しい方法をご存じでしょうか?
正しいシャンプーとは、髪ではなく頭皮を洗うのが正解です。
髪の毛を擦って洗うことで、ヘアカラーの色落ちだけでなく、髪がダメージし乾燥や枝毛なども引き起こします。
シャワーを当てながらお湯ですすぐだけでも、髪の汚れの70%は落ちると言われています。
お湯だけで落としきれない頭皮の皮脂などの汚れを、シャンプー剤を使い頭皮を優しくマッサージするようにシャンプーしましょう。もちろん頭皮も擦ってはいけません。
髪の毛を擦らないだけでも、ヘアカラーの持ちがずいぶん良くなります。
簡単なことですので今日からやりましょう。
「正しいシャンプーの方法」
③ぬるま湯で髪を洗う
ぬるま湯とは38度~40度ほどです。
髪を洗うお湯の温度が高いと、ヘアカラーが落ちやすくなります。
ヘアカラーの色落ちだけでなく、頭皮のフケや乾燥なども引き起こします。
※少し話はそれますが、頭皮の乾燥は頭皮トラブルの元になりますので、あまり熱いお湯は避けて下さい。頭皮だけじゃなく、体全体の皮膚にも影響がありますからね。
しかし、個人的に38度は・・・ぬるい。
ぬるい・・・!
40度で良いです。
それ以上ですと、ヘアカラーの色持ちもですが、頭皮の乾燥が気になりますのでご注意ください。
温度が高いと汚れや皮脂を落としやすくなりますが、同時に色も落とすと言うことは覚えておいてください。
④トリートメントは長時間放置しない
お風呂でのトリートメントは長時間放置すると、ヘアカラーの色落ち原因になってしまいます。
これは髪が濡れていると、キューティクルが開きますのでトリートメントをつけて放置していると髪に栄養が入ります。その時間分、カラーの色素が流出しやすくもなります。
放置時間の目安は長くて10分くらいが適切です。
トリートメントを付けていなくても、半身浴で長く湯舟につかる方がいらっしゃいますが、それ自体は健康には良いと思います。
しかし、あくまでもヘアカラーの色持ちの観点で言えば落ちやすくなります。
トリートメントの効果を引き出すには、放置時間よりも効果的な方法があります。
「トリートメントを正しい方法」
⑤髪を濡れたまま放置しない
髪が濡れているとキューティクルが開いた状態になります。
キューティクルが開いている状態は、カラーの色が落ちやすくダメージもしやすい状態なので、できるだけシャンプー後にタオルドライをしたら洗い流さないトリートメントをつけてすぐに乾かしましょう。
自然乾燥させると髪色がすぐに落ちるので気をつけてくださいね。
⑥洗い流さないトリートメントは必ず付けよう!
髪を乾かす前に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は、必ずつけるようにしましょう。
特にクセ毛の方全般と、髪の長さがボブ以上の長さの方は必須です。
ドライヤーの熱、紫外線、冷暖房の乾燥などから髪を守ってくれる事によってカラーの色落ちを防いでくれます。
入浴時にトリートメントをする方は多いと思うのですが、実際、ほとんどの方が流しすぎております。付け方の問題もありますが、おそらく「ヌルヌル」する感触が気になり、流しすぎている場合が多いです。
そうしますと、結局髪の毛を保護してくれませんから、入浴後に「洗い流さないトリートメント」を使うことが髪の保護に繋がっております。
入浴後はタオルでよく水気を取ってから、中間から毛先を中心に流さないトリートメント剤を馴染ませてからドライヤーをしましょう。
タオルドライ後は、髪が均一に濡れている状態ですので、洗い流さないトリートメントが馴染みやすい状態です。
お風呂から出たら、まず最初に洗い流さないトリートメントを付けましょう。
(関連記事)
・美容室専用のトリートメントは効果あり!?トリートメントだけで行っても大丈夫?
⑦ドライヤーの高温に注意
早く乾かしたいからといって、ドライヤーの熱を当てすぎないでください。
高温の熱を当て続けるとカラーが色落ちするだけでなく、髪のダメージにもなります。
乾かす順番は、根元を先に乾かし、根元が80%ほど乾いてから、毛先を乾かしていきます。
なぜ根元から乾かすのでしょうか?
それは、髪はダメージしている毛先の方が乾きやすいからです。
何気なく、ただ乾かしていると、どんどん毛先から乾いてしまします。
どんどん乾いてしまうので、毛先を先に乾かすと、オーバードライになりすぎてパサパサになります。ダメージが重なると、当然ヘアカラーも色落ちしやすくなります。
乾かし方の基本です。
根元から乾かす。その時、髪の毛を揺らしたり、持ち上げたり、ミディアム~の方は下向きになって乾かしても良いと思います。
まずは根元から乾かしてください。その後に毛先です。
ヘアカラーの持ちもありますが、根元が濡れたままにしますと、雑菌の繁殖が心配ですし、アタマジラミなどがたまにありますのでご注意ください。
⑧アイロンの熱は150〜160度
最近のアイロンは、200度以上の高温にもなるものが販売されています。
※個人的には200度のアイロンはそもそも買わない方が良いです。
高温で髪を巻くのを繰り返していると、髪の毛が固まってきます。
髪の内部のたんぱく質の変形して、ヘアカラー自体の染まりが甘くなります。
甘くなると言うのは、薬剤自体の特性がうまく作用しなくなり、その色味がうまく出ません。具体的に言うと色が濁ったりします。
濁るだけでなく、髪の内部に留まりにくくなりますので、ヘアカラーの持ちが悪くなると言うことです。
何秒間も高温のアイロンを同じ個所に毎日使うことにより起きることですので、アイロンを使う場合は、「1・2・3」と言うように、少しゆっくりめに3つ数えると良いです。
個人差があると怒られそうです、これが一番伝わりやすいと思っております。(笑)
個人的にはアイロンでスタイリングしたヘアスタイルはツヤもまとまりもあるし、女子力アップしますので、使いこなせるようになるのが良いと思いますので、日々のヘアケアに気を付けてるように心がけましょう♪
⑨紫外線に気をつける
紫外線を浴びることで、髪がダメージします。ダメージした髪は、ヘアカラーで内部に入れた色素を外へ流出させやすくなります。
紫外線を浴びると髪の内部のたんぱく質が変性して、髪本来の働きをしなくなります。
さらに染まっていた色素そのものも紫外線によって構造が変わり褐色することになってしまうのです。
紫外線を多く浴びることで、ヘアカラーの色落ちが早かったり、色が変わったりするのはこのような理由です。
予防策は、紫外線から守ってくれる洗い流さないトリートメントをつけて、帽子や日傘を活用して紫外線から髪を守りましょう。最近の流さないトリートメント剤はSPF〇〇やPA+・・など紫外線対策の表示が出ているものが多いです。
お肌と同じで、髪も日焼けすることを覚えておいてください。
単純に手触りもゴワゴワしますので。5月くらいから、紫外線は高くなりますのでご注意を。
髪だけでなくお肌にも良くないので、できるだけ意識的に紫外線を避けるようにしましょう。
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・リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは何!?順番はあるの?
⑩洗顔で髪を洗わない
洗顔やクレンジング時、顔周りの髪を洗ってしまうと、顔まわりの色が落ちてしまうことがあります。
単純に顔でも洗い、髪でも洗いと2回やるわけですから、回数分抜けるのは早くなります。
主に白髪染めの方が気になるのではないでしょうか?
私の意見ですが一般的なカラーリングは、少々根元のカラーが落ちても分かりませんし、気にしなくて良いです。金髪にして何かの色にしたのでしたら、控えた方が良いですが、普通のカラーで心配することはありません。
黒に戻るわけではないですからね。
しかし、白髪染めは色を入れるのが目的ですので、洗い過ぎは落ちます。
薄くなってい行き、白っぽくなる可能性は大いにあります。
洗顔でお顔の周りを洗う時はご注意ください。神経質になりすぎない程度に。
~番外編~
海、プール、温泉に髪をつけない
重要ですが、重要ではありません。
だって、事実だけど我慢する必要ありますか?
リラックスして楽しむことは人生で重要です。
確かに落ちます。でも楽しむこと優先で良いと思いますよ。
しかし、事実は事実としてお伝えします。
海、プール、温泉に髪をつけないだけで、かなり髪色を持たせることができます。
・海
海水はアルカリ性です。
しょっぱいですもんね。主成分は塩化ナトリウムnaclです。
髪は弱酸性なので、海水に浸かると髪が弱酸性からアルカリ性に傾きます。
髪がアルカリ性になるというのは、髪にとってダメージを受けやすい状態なんですね。
パーマやカラーがアルカリ性なのは、髪の毛がアルカリ性に傾くとキューティクルが開いて薬剤の作用がしやすいからなんですよね。
パーマやカラーほどのアルカリでは決してありませんが、多少なりともアルカリに傾くと言うことです。
また海に入るということは紫外線を浴びる事とセットの事が多いです。
セット販売はお得です。
ダメージを受けやすい状態で紫外線を浴びることで髪色が抜けやすくなります。対策方法として、海に入る前に髪の毛をお団子にすると紫外線は受けにくいですし、髪の毛同士の摩擦も起きにくくなります。
また海に入った後はシャワーを浴びましょう。
ゆっくりお湯や水で流すだけで髪の毛は弱酸性に戻っていきます。軋みが気になればトリートメントなどを使うと摩擦も起きにくくダメージを軽くすることは出来ます。
・プール
プールには消毒用の塩素が含まれています。
そうです。塩素clです。
この塩素には強い酸化作用があり、髪のメラニン色素や既に染まっているヘアカラーの色素を脱色します。
対策方法は、海と同様に髪をまとめて摩擦の起こらないようにします。
またプール後はシャワーで十分に流すようにしてコンディシンを整えると良いです。この時にシャンプーやトリートメントを使えれば良いですが、大抵の施設は無理なので、シャワーだけでも十分に流せば問題ありません。
また乾かす前に流さないトリートメント剤を使うようにすると、摩擦防止にもなりますし、コンディションも戻りやすいのでおススメです。
あくまでも一時的な対策なので、自宅に帰ってからしっかりとケアするようにしてください。
・温泉
温泉も成分にもよりますが、温泉に髪をつけたままにすると色落ちします。
そもそも温泉はアルカリ性、酸性どちらもあります。
どちらにしても、お湯の温度も高いのでヘアカラーの色素は落ちやすくなります。
同じく、髪を洗った後はお団子にして、直に温泉に髪の毛が浸からないようにしましょう。
(と言いますか・・・)
髪の毛の色を気にするあまり、温泉にも行けないような生活はおススメではありません。あくまでも個人的にはですよ・・・。
先にお伝えしておりますが、そもそも温泉や海、プールなどは楽しむものです。
楽しんで生活する中の一つに、美容やカラーリングがあります。
色が少し落ちるからと言って、これらを我慢するのはもったいないので、どんどん行きましょう。染めたてのその日くらいは我慢しても良いでしょう。
また、気にしすぎると、運動なども色落ちの原因となります。
運動した方が健康にも良いですよ。
気になるのもほどほどにしましょうね。
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【まとめ】
ヘアカラーが数週間で色落ちするという方は、紹介した習慣に気をつけて生活してもらえれば、色持ちがかなり良くなるはず。
全てを実践するのは難しいと思いますが、できそうことから始めてみてください。
そもそも、色落ちが激しい場合の多くは、染める前の髪のコンディションが悪いです。
普段からのケアを心がけることが色持ちに繋がりますので、そのことも一つ覚えておきましょう。
最後に、『ヘアカラーが落ちやすい髪の状態』を紹介します。
髪が濡れている状態全般
紫外線を浴びた状態
酸性、アルカリ性に傾いた状態
以上となります。
今回は「ヘアカラーの色持ちをよくする10の方法!プラス1!」をテーマにして解説していきました。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
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