皆さんは「湯シャン」と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか?
または「ノープー」とも言って、少々話題になっている言葉です。
最近は芸能人もやっている「湯シャン」。
いったい何のことでしょうか?
今回は、「湯シャンとは?効果はあるの?やり方が知りたい!」をテーマに、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が分かりやすく解説していきたいと思います。
個人的見解も含まれておりますので、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
(湯シャンと白髪の関係記事)
湯シャンとは?
湯シャンとは、「シャンプーを使わずお湯だけで頭を洗う」ことです。
そのままですね。また「ノープー」も「ノー」と「シャンプー」が混ざった造語なので、使う場合はどちらでも良いと思います。
おそらく、「湯シャン」と表現する方の方が多いのではないでしょうか。
湯シャンをするメリット
- 頭皮、髪質改善が期待できる
- 髪に自然なツヤが戻る
- シャンプーの節約
- 時間短縮
- 環境エコ
湯シャンをすることで頭皮環境、毛髪環境が良くなると言われております。
これは「シャンプー」とは言っても、分かりやすく言えば洗剤なので、使わないことにより頭皮に刺激を与えず、洗い過ぎによる乾燥やツッパリがありません。
またシャンプーを使わないと、洗剤を垂れ流すこともありませんので環境的にエコとも言えると思います。
その他は節約や時間短縮というメリットもあります。
湯シャンのデメリット
- シャンプー中の香りや、リラックス効果を楽しめない
- オイル、ワックスなどのスタイリング剤を使えない
- 頭皮の臭い、フケ、かゆみが気になることがある
単純にシャンプーをすることによるメリットは受けることがありません。
洗った後のスッキリ感が無いのは少し寂しいような気がしますね・・・
また、オイルやワックスを使えないというのは、油分の強いスタイリング剤をお湯だけで落とすのは難しいからです。
スタイリング剤を使わないヘアスタイルを選んですることになります。
頭皮の臭いやかゆみに関しては後ほど説明いたします。
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湯シャンの効果
湯シャンはシャンプーを使いませんので、シャンプーを使うことで起こる髪へのダメージ、頭皮へのダメージがありません。
特に頭皮や髪に対して何かすごく良い効果があるということではありません。
ん?結局、効果はないの?と思うかもしれませんが・・・
詳しく説明していきましょう。
皮脂を取りすぎない
シャンプーに含まれる洗剤(界面活性剤)は、頭皮の皮脂や髪の油分を取りすぎることがあります。
必要以上に皮脂を取ってしまうと、頭皮が乾燥したり、皮脂の分泌が激しくなったりします。
皮脂が過剰に分泌され、毛穴を詰まらせてしまい、汚れや雑菌を引き寄せてしまうのです。しっかり洗っているようで、実は悪循環なこともあるのです。
お湯だけで髪を洗う『湯シャン』には、皮脂を取り過ぎる心配がないので、このようなことが起こらないのです。
すすぎ残しがない
当たり前ですね。
皆さんもご存知の通りシャンプーはすすぎ残すことにより、頭皮の炎症を引き起こす原因となります。実は洗い残しによる頭皮や髪のダメージは大きいのです。
すすぎには、シャンプーにかけた時間の倍の時間使いすすぐ必要があると言われるくらい重要です。シャンプーと言えど、結局は洗剤なので、しっかりと洗い流さないとダメージに繋がります。
(もし湯シャンに切り替えようと思っていなくても、ここは抑えておいてください。シャンプーは流しすぎて損はありません。しっかり流しましょう。)
シャンプーをそもそも使わない湯シャンには、このようなすすぎ残しというものもありません。
湯シャンの目的・ポイント!
本来のシャンプーの目的は、界面活性剤なので雑菌を洗い流してくれます。
しかし、洗い過ぎによる炎症やアレルギー反応もあります。
頭皮には常在菌と言う菌が存在しており、この常在菌のバランスが頭皮の健康には重要です。
お腹も乳酸菌やらビフィズス菌とかありますよね。
腸内フローラと言われるやつですね。
ただこの常在菌が安定するまでに1週間ほどかかります。と言うことは4,5日で洗う場合は意味がありません。ただ我慢しただけか、楽をしただけ。
しかも、この間は臭いがします。人間の臭いがします。
今までの習慣を体も覚えていますので皮脂を出します。ですので、シャンプーを止めたては当然ですが、皮脂が気になると思います。とにかく、この間は良く流すことを心がけてください。
また、本格的に湯シャンを始めるなら、食生活や生活習慣も含めて改善し、徐々に湯シャンにも慣れ、いざ数か月後に湯シャン生活となります。
そうして初めて頭皮のべたつきや臭いなどが変わってきます。
詳しく見ていきましょう。
湯シャンを始める前に
今までシャンプーを毎日して人が、湯シャンに切り替えると皮脂分泌のコントロールが乱れて、反対にベタベタしたり臭いが気になってしまうことがあります。
そんな方は、徐々にシャンプーの回数を減らしていくのをおすすめします。
初めの頃は、2~3日に1度シャンプーをして、慣れてきたら4~5日に1度と徐々にシャンプーを使う頻度を落としていく方法がおすすめです。
あくまでも慣れるまで徐々にです。
2~3日に1度のシャンプーを1ヶ月ほど続けて、その後4日~5日に1度を1ヶ月ほど続けてから、本格的に湯シャンに切り替えると良いです。
洗わないことに慣れるのも必要ですが、洗わないことによって本来持っている自分自身の油分が髪や頭皮に対してどんな影響があるのか知るには良い期間ではないでしょうか。
湯シャンが合わない人はどんな人?
- 頭皮がかゆい
- フケがすごい
- 臭い
このような症状が続くようであれば中断した方がいいでしょう。
体質もありますし、そもそも食生活などの改善が先かもしれません。
湯シャンと生活習慣
個人的にはこれが非常にポイントだと思っております。
湯シャンを成功させる鍵は正しく湯シャンすることと、同時に食生活や生活習慣を改善していくことが大切だと思います。
食生活や生活習慣が乱れていると、皮脂の分泌が過剰になったり、体臭などが出やすくなります。食生活に関しては湯シャンをする最低3ヶ月前から変えないと意味がありませんのでご注意ください。
最近は食事も油っぽく、味も濃い目でバランスが悪い人が多いです。
そういった食生活で、さらに睡眠不足や運動不足などでは、おそらく皮脂の分泌バランスが悪く、頭皮の臭いや体臭もきついと思います。
過剰な皮脂分泌や体臭には、シャンプーのような洗剤がどうしても必要になってきます。こういった方はそもそも湯シャンに向いておりません。
湯シャンとともに、健康的な食生活や生活習慣にしましょう。
正しく湯シャンするのは、これから紹介するやり方を実践してもらえれば大丈夫です。
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正しい湯シャンのやり方
①ブラッシング
入浴前にヘアブラシで丁寧に髪をとかしましょう。
ブラッシングをすることで、髪のほつれや絡まりなどもここで、とかしておきましょう。髪をとかしておくだけで、シャワーもしやすく頭皮もよくお湯で洗うことが出来ます。
絡まったままで洗うのはちゃんと流せず、皮脂が溜まり、その後も臭いの原因にもなります。
・ブラッシングは毛先から行いましょう
ブラッシングする時、いきなり根元から毛先に向かって一気にとかすと枝毛や切れ毛の原因になります。必ず毛先からとかしてください。
毛先がスムーズにとかせるようになったら、徐々にオールバックに溶かし全体をブラッシングしていきます。
②お湯の温度は40度以下のぬるま湯で
温度が高いと汚れは落ちやすいですが、頭皮を乾燥させてしまうので注意しましょう。
ぬるま湯で40度くらいがおすすめです。
たまに38度とかいう方もいますが、ハッキリ言って、ぬるいです・・・。
40度で良いです。あまり低くても皮脂も残るのでスッキリしません。
夏場は38度くらいでも良いし、冬場は40度より少し高めでも良いと思います。
・洗うときのコツ
ちなみにコツですが、斜め上からシャワーを浴びるように時間をかけて良く洗ってください。
基本的に頭の半分より上(ハチより上)が毛穴が上に向いております。その部分を中心に良く揉むように流してください。サイドや後ろは下を向いているので、神経質にならなくても大丈夫です。
気になる方はお任せします。
それと、爪を立てないように!これは湯シャンだろうが、普通にシャンプーしようが同じです。傷つきます。ご注意を。
ともあれ、時間をかけてゆっくり、しっかり洗いましょう。
・湯船にゆっくり入るのもおすすめ
直接、シャワーで流すわけではないですが、ゆっくり湯舟につかるのは非常におすすめです。
お風呂で汗をかくのは余分な皮脂を洗い出してくれるので、お風呂を上がる前にもう一度シャワーで流せば更に良いですね。
頭皮も体と同じですから、必要以上にゴシゴシ擦ったり、ただシャワーだけよりも湯舟で汗をかく方が良いですし、ゆっくりしてリラックスも出来るのでおススメです。
③タオルドライ&ドライ
やさしく髪をタオルで包み込み、軽くたたくように水分を吸収させます。
自然乾燥は、やめましょうね。
自然乾燥は必要以上に水分を飛ばします。
手を拭かずにほっといたり、唇を濡らしたままだと荒れるのと同じで、頭皮も髪も乾燥します。
髪が湿ったままでは菌が繁殖しやすくなりますし、良いことありません。
ある程度、水分をタオルで吸収したら、ドライヤーです。
根元(頭皮付近)を乾かすようにしてください。毛先は根元を乾かしているうちに少しづつ乾きます。根元が十分に乾いたら毛先を乾かしてください。
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【まとめ】
・「湯シャン」とは、シャンプーを使わずに、シャワーだけで頭を洗うことを言います。
・湯シャンを行うことにより、頭皮と髪の状態を改善でき、髪に自然なツヤを与えることが出来ます。しかし、シャンプーを使わないので、ワックスなどの整髪料を使うことが出来ません。
・湯シャンをするには食生活や生活習慣の改善が必要ですが、正しい生活に改善できるのでお悩みの方にはおススメです。
・湯シャンの方法は決して難しいことはありません。シャンプーをしていた時間が無くなりますのでその分、十分に揉むように流してください。ゆっくり時間をけるのがポイントです。
以上で、今回は「湯シャンとは?効果はあるの?やり方が知りたい!」を解説いたしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
湯シャンと白髪の関係です。
髪質改善に関する記事です。合わせてご覧ください。
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