「髪の毛がパサパサで広がる・・・」
「乾燥していて引っかかる・・・」
何てことありますよね。
季節的に乾燥する時期もありますし、パーマやカラー、紫外線などでパサパサしてしまうこともあります。
そんな乾燥毛でお悩みの方に向けて、今回は「髪がパサパサ!乾燥毛の原因と対策は?」をテーマに、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私がその原因と対策について解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【髪がパサパサ!乾燥毛の原因と対策は?】
髪の毛が乾燥する原因を7つ挙げておりますので、心当たりに合わせた対策をご覧ください。
①温泉、プール、海(潮風)
②カット
③カラー、パーマ
④紫外線
⑤ドライヤー、ヘアアイロン
⑥妊娠、出産
⑦その他
大きく分けて7つあります。
心当たりや興味のある所からどうぞ♡
①温泉、プール、海(潮風)
多くの方に聞かれるのがこれですよね。
「温泉は傷むの?」とか「やっぱりプールに入るとパサパサするわ」など。
温泉の多くはアルカリ性で(たまに酸性もあります)、プールや海もアルカリ性です。プールや海はアルカリ性と言っても弱アルカリなので心配なさらずに。
温泉の場合は、phだけで言うと、パーマやカラーと同等かそれ以上の場合もございます。
髪の毛がアルカリ性に傾くと、キューティクルが開いて、栄養素が外に出やすくなったり、キューティクルが剥がれやすくなったり、脱色の原因になったりもします。
パーマやカラー用のシャンプーを使うようにすると、髪の毛を弱酸性に戻してくれるので安定しやすくなります。
また乾燥しますので、水分を保持する効果を高めるために、ヘアオイルを使うことをおススメいたします。
本来、キューティクルは7、8枚が重なっており、その間に油分が入っていて髪を守っています。
ヘアオイルはその代わりをしてくれるので、保湿効果が高まると言う訳です。
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②カット
実はカットが原因でパサついたり乾燥しやすくなったりもします。
・自分でセルフカット
工作用のハサミですと切れ味が悪いので、断面がスパッと切れません。
イメージだと、手術用のメスで切るのと、ノコギリで切るのでは、どちらの断面がキレイでしょうか?と言われると・・・
もちろんメスですよね。
同じ原理で、工作用だとハサミが鋭くないので断面が粗くなります。
それによってパサつきやすくなると言う訳です。
もしどうしても自分でカットしないといけない場合は、工作用よりは眉毛用のカットバサミなどを使って切る方が良いと思いますよ。
事実、私たちのハサミは、学生が使う安いものでも1本3万円前後はしますし、私たちのは10万円前後はしますので、一般の物とはずいぶん違います。
料理人さんの包丁と同じですね。
その分、断面がキレイに仕上がるので、時間が経っても傷みにくく、パサつきづらいと言う訳です。
・ハサミが研がれてない
これは同業者として申し訳ないです・・・。
先ほどもお伝えしている通りで、切れ味は断面に出てしまいます。
研ぎの悪いハサミで切ると、断面が粗くなります。
工作用よりはマシですが、やはり切れるはさみと比べてパサつきやすくなります。その上、梳きバサミ(髪の量を減らすハサミ)の切れが悪い場合は、髪の毛のいたるところでパサつくので、注意が必要です。
なるべく美容室は信頼できるところに行った方が良いし、もし転勤や進学など新天地で探すのであれば、職場や友達に聞くか、今まで通っていた美容師さんに聞いてからの方が良いかと思います。参考までに。
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③カラー、パーマ
基本的に多くのカラーやパーマはアルカリ性です。
髪の毛をアルカリ性に傾けて、キューティクルを開いて薬剤を浸透させます。
残留アルカリと言って、パーマやカラーをしたその日で薬剤が全て流れるわけではなく、数日間(5日前後)は髪の毛に残ってしまうアルカリ成分があります。
その期間は安定していない状態ですので、外部の刺激も受けやすいですので、トリートメントをしっかりするのがおススメです。
もちろんヘアオイルやヘアクリームもして、普段よりも十分なケアを心がけましょう。
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④紫外線
実は紫外線も髪の毛には天敵です。
お肌と同じように髪の毛も日焼けしているのです。皮がむけたり、痛みがあったりしないので気づきにくいですが、しっかり理解しておきましょう。
紫外線を浴びると髪の内部のアミノ酸が変形します。またメラニンも破壊され脱色します。キューティクルも硬くなります・・・
と言うように日焼けすることで様々起こります。
紫外線に心当たりがある場合は、毎年4月頃から、紫外線対策のヘアケア商品が出ます。
お肌と同じように、SPF50とかPA+++など、同じ単位で表してますので分かりやすいと思います。
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⑤ドライヤー、ヘアアイロン
髪の毛の乾燥の代表ですよね。
髪は乾かさずに自然乾燥だと余計に乾燥するし、ドライヤーをかけすぎるくらいならアイロンでセットした方が早いし、など普段から毎日使うドライヤーやアイロンでのパサつきです。
基本的には薬剤の反応でのパサつきや乾燥ではないので、普段のお風呂でのトリートメントとヘアオイルなどの流さないトリートメントになります。
また、そもそものシャンプーの仕方や、乾かし方なども参考にしてみてください↓↓↓
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特にヘアアイロンは150℃~180℃ありますので、取り扱いには十分に注意してくださいね。
髪の毛が痛むくらいで済むなら切れば良いですが、火傷は痕が残ったりしますのでご注意ください。
⑥妊娠、出産
意外にも多いのです。
人生の一大イベントです。
が、妊娠、出産によって髪質が変化します。
・妊婦は髪の毛を染めて良いの?ヘアスタイルはショートで決まり!?
基本的には産後に半年~1年でホルモンバランスも落ち着いてきたら、元の髪質に戻ってきますが、それまで何もせず放っておけないでしょうからケアをしたいところ。
しかし、赤ちゃんがいてゆっくりお風呂も入ってられない・・・
どうするか!?
で、おススメしたいのが・・・
「化粧水と乳液」
ご自分に使っている、化粧水と乳液で構いません。
もしくは自分の顔に使っているのは勿体ないから(笑)ドラックストアで売っているやつでも構いません。
化粧水と乳液であれば、後で手を洗うことも心配いりませんよね♡
もちろん頭皮の状態もこの期間は乾燥しやすいので、頭皮に使っても良いです。
化粧水や乳液を少量手に取って、毛先中心に馴染ませてから乾かします。
これだけです。
使うものによって、保湿力やしっとり感が違いますので、使うものに合わせてお使いください。髪の毛用よりもお肌用の方が成分的にもしっとりしております。
またそのまま赤ちゃんを抱いて髪の毛が赤ちゃんに付いたとしても心配いりませんよね。
⑦その他
その他にもパサつきや乾燥の原因としては、自然乾燥や摩擦、無理なブラッシングなど様々あります。
が、そういったのは実は自分の性格の表れでもあります。(笑)
「髪の毛は性格が出る」
と言う言葉があって、これは元々も髪質もさることながら、ケアの仕方や髪型も含めて性格が出るものだと思います。
基本的なシャンプーやトリートメント。ドライヤーのかけ方などに気を付けて、普段から髪の毛を大切に扱うようにして、必要以上に乾燥させないようにしましょう♡
【付けたし】
髪は生物学的には死滅細胞です。
例えば、肌は傷がついたらかさぶたが出来て、放っておいても自然に傷は治っていきます。
骨折でさえも、実際はそのまま安静にしておけば直ります。
しかし、髪の毛は放っておいても傷が治ることはありません。
一度でも傷がついたらカットして切り落とすまで、その傷は残り続けます。
髪の毛には、いままで経験したカラーやパーマ、ヘアアイロン、紫外線、摩擦などのダメージが全て蓄積しているのです。
薬物で捕まる芸能人が出るたびに毛髪検査のような言葉が出ますが、髪の毛は排出機能もありますので、薬物などの摂取記録も残ります。
それくらい、髪の毛は自己修復しません・・・。
美容室で行う、「トリートメント」は髪の毛を修復しますが、元を元気によみがえらせるわけではなく、疑似的な成分で一時的に補修しているに過ぎないのです。
この部分は間違いのないように理解しておきましょう。
【まとめ】
今回は心当たりのある原因別にパサつきや乾燥の対策を紹介していきました。
基本的に髪の毛は「栄養素」「水分」「油分」で成り立ってます。
そのいずれかを補修して乾燥対策をしましょう。
また妊娠、出産のように髪質の変化で一時的に乾燥することもあります。
その場合でも、基本的なことは変わりませんが、化粧水や乳液のように、ヘアケア商品以外でも使えるものも沢山ありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
今回は「髪がパサパサ!乾燥毛の原因と対策は?」をテーマにして解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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