いつしか出来る枝毛。
気になりだしたら止まらない枝毛。
いったいいつからあったのでしょうか?
そもそも枝毛って何?
どうしてできるの?
そんな素朴な疑問を持った方に向けて、今回は「枝毛とは?原因を知って、キレイな髪をキープしよう♡」をテーマにして、美容師歴20年以上、オーナー兼現役美容師の私が、枝毛ライフから抜け出して、キレイなお姉さんになれるように解説していきたいと思います。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
【枝毛とは?原因を知って、キレイな髪をキープしよう♡】
まず最初に枝毛になったら、解決策は「切る」この1点です。
「枝毛は切る」
たまにCMで、くっつくようなCMを見ますが、くっつきません。
ジェルみたいに強力なものを使えばくっつくでしょうが、髪の毛としては現実味がありません。
髪の毛は死滅細胞ですので、自己修復もしません。
ですので「枝毛になったら切る」
これが最善で最高の解決策です。
それを踏まえて以下をご覧ください。
①枝毛とはナニモノ?
②枝毛と切れ毛の違いってあるの!?
③枝毛になりやすい髪質はどんな人?
3つに絞って分かりやすく解説いたします。
①枝毛とはナニモノ?
1本の髪の毛は、大きく分けると3つの層で成り立っています。
髪の中心にあるのが、毛髪の芯となる「メデュラ」。
(どうやらメデュラが無い毛髪もあるようです。)
メデュラを「コルテックス」が覆い、コルテックスを「キューティクル」が包みこんでいます。
コルテックスは毛髪のおよそ90%を占めており、メラニンやタンパク質、水分を多く含む重要な部分。
髪の毛の色や太さなどは、このコルテックスの密度や量によって決まります。
パーマやカラーリングはこのコルテックス内部の成分に薬剤を反応させることで行っている施術となります。
コルテックスを覆うキューティクルは7、8枚が重なっており、とても硬くて丈夫なのですが、何らかの原因でダメージを受けると、剥がれたりめくれたりしてしまいます。
いくら剥がれても0枚になることはありません。
キューティクルが剥がれると、コルテックスに含まれているタンパク質や水分が流出してしまい、髪が傷んでしまう原因に。
タンパク質は細長い繊維状になっていますので、縦に裂けやすいという性質を持っています。
ここです!
タンパク質は縦に長い繊維状なのです。
栄養分と水分などの流出により髪が傷むと、髪が縦に裂けてることで「枝毛」ができてしまいます。
もし枝毛を偶然見つけてたら、根元の部分を切ってみてください。
そして、その毛の枝毛になっている部分を引っ張ると、ピーって縦に切れます。
植物の茎とかもそうですよね。縦に繊維状になっているので、引っ張ると縦に切れます。
ぞわっとしますよ。
ちなみに枝毛の部分より根元部分にはひびが入っていることが多いようです。
実際に目に見える部分が「枝毛」で、その上の部分の数センチにはすでにヒビが入っており、枝毛ギリギリでカットしても時間の問題で枝毛になるようです。
顕微鏡で見るとしっかり分かりますよ。
②枝毛と切れ毛の違いってあるの!?
同じです。
髪の原理原則が変わらない限りほぼ同じです。
もし将来、スゴイ顕微鏡とかで新しいことが分からない限りです(笑)
先ほどお伝えした通りですが、髪の毛が縦に裂けてしまったのが「枝毛」、途中で切れてしまったのが「切れ毛」です。
どちらも栄養不足か、過度のダメージを与えたために起こることです。
髪が傷んでしまうと、ちょっとした刺激で髪は切れてしまいます。
ダメージした毛は、普通のブラッシングでも切れることもあります。
寝ている間の枕や布団との摩擦で切れることもあります。
頭のてっぺんでたまにツンツンした毛があったら、それは切れ毛かもしれません。
枝毛は毛髪が縦に裂ける、切れ毛は毛髪が横に切れる、という違いはあるものの、枝毛と切れ毛の原因はほぼ同じです。
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③枝毛になりやすい髪質はどんな人?
枝毛になりやすい髪質はいます。
髪が細くて柔らかい「軟毛」の方が、枝毛や切れ毛ができやすい髪質です。
いわゆるねこっ毛の方ですね。
くせ毛の方はそもそもキューティクルが整っていないことが多く、そのため内部の栄養が外に出やすい傾向にあります。
またダメージも受けやすいので、枝毛や切れ毛になりやすいと言う訳です。
髪が太くても、くせがある場合は、肩くらいまで伸びると枝毛になりやすいです。これも同じでキューティクルが整っていないことと、太いと丈夫なような気がしますが、実は内部の密度が低いことが多いです。
反対に髪の毛がやや細くても、ストレートの髪は、キューティクルが整っており、強い場合が多いです。
全てではありませんが、自分の髪質を知り、傾向と対策で、十分キレイを保てますので、当てはまる方がいましたら大事にしましょうね♡
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【枝毛の原因と対策】
枝毛の原因と対策について6つにまとめております。
①自然乾燥
②パーマ・縮毛矯正
③ブリーチ
④紫外線
⑤不規則な生活
⑥妊娠・出産
順番に解説していきますね。
①自然乾燥
特に秋から冬にかけて、自然乾燥すると枝毛になりやすいです。
これは夏場は湿度が高く、水分が髪やお肌にも残りやすいですが、乾燥する季節に自然乾燥すると必要な水分も空気中に持っていかれます。
お肌も同じで、手荒れしやすくなったり、唇が割れたり、夏場は起こりにくいことも特に冬場には起きます。
水分が不足することで、髪の毛が乾燥し硬くなり割れやすくなるので、自然乾燥は止めて、ドライヤーを使うようにしましょう。
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②パーマ、縮毛矯正
パーマや縮毛矯正は時間の経過とともに枝毛になりやすいです。
これは、そもそもパーマは髪の内部(コルテックス内部)の繋がりを一度切ってから、思い通りの形にする技術なので、時間の経過でまた切れやすくなるんですよね。
と言うよりも、一度切ってから、再度結合させるのですが、その時に一度切った繋がりが全て再結合するわけではないのです・・・。
対策としてはオイルよりも、クリームを使うのがおススメです。
オイルは油分の補給で、クリームの方が内部補修する効果が高いです。
ですので、パーマや縮毛矯正の場合は、クリームタイプの流さないトリートメントを毛先中心に付けると枝毛になりにくいです。
また普段のシャンプーやトリートメントも重要ですので、覚えておくと良いでしょう。
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③ブリーチ
ブリーチは美容室のメニューの中で一番痛みます。
やっちゃダメと言ってるわけではなく、事実を理解するためにです。
ましてや2回目、3回目のブリーチとなると、かなりのダメージです。
通常のカラーリングではあまり枝毛になりにくいですが(元々なりやすい方を除いて)、ブリーチは枝毛になりやすいです。
パーマと同じでコルテックスにメラニンがあって、これを破壊して明るくしますので、もちろんなりやすいですね!
ブリーチ毛もオイルだけではなく、クリームタイプを使うのがおススメです。
※クリームタイプのトリートメントを髪に馴染ませたら、ブラシやクシで念入りに髪を梳かしましょう。
そうすることで、髪の毛1本1本にしっかりとトリートメント成分が行き渡ります。たった少しの工夫ですが、毎日の積み重ねでかなり枝毛は出来にくくなります。
ブリーチして作った色は非常にキレイです。
折角なのでそのキレイなカラーをもっとしっかりケアして、キレイに見せましょうね♡
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④紫外線
実は紫外線も髪の毛には天敵です。
お肌と同じように髪の毛も日焼けしているのです。皮がむけたり、痛みがあったりしないので気づきにくいですが、しっかり理解しておきましょう。
紫外線を浴びると髪の内部のアミノ酸が変形します。またメラニンも破壊され脱色します。キューティクルも硬くなります・・・
と言うように日焼けすることで様々起こります。
紫外線に心当たりがある場合は、毎年4月頃から、紫外線対策のヘアケア商品が出ます。
お肌と同じように、SPF50とかPA+++など、同じ単位で表してますので分かりやすいと思います。
それらの紫外線対策商品を使うか、帽子を被るか。
出来る工夫はこれになりますが、最終的には、夏は楽しんで秋に切る。
と言うのも良いと思いますよ(笑)
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⑤不規則な生活
不摂生な食事、睡眠不足などの生活リズム、慢性的な運動不足・・・こういったことも髪質に影響してきます。
パーマやカラー、紫外線のように、生えてきてからのダメージではなく、生えてくる前の状態で、栄養が行き渡らないとしっかりとした髪の毛は生えてこないので、当然ダメージを受けやすくなります。
これらの対策は「生活の見直し」です。
3ヶ月ほどで体が少しづつ変わってきます。
髪の毛として実感するには半年ほどかかりますが、体の健康としても重要ですので、ぜひめんどくさがらずに取り組んでみましょう♡
食事や運動はボディメイクにも良いですよ~♡
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⑥妊娠・出産
出産は人生の一大イベントです。
可愛い赤ちゃんを抱いて、髪の毛どころではないですが♡
妊娠、出産によっても髪質が変化します。
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基本的には産後、半年~1年でホルモンバランスも落ち着いてきたら、元の髪質に戻ってきますので、そのままでも構いません。
中には戻るまで、何もせず放っておけない方もいるでしょうからケアの方法を紹介いたします。
しかし、赤ちゃんがいてゆっくりお風呂も入ってられない・・・
分かっております。では、どうするか!?
で、おススメしたいのが・・・
「化粧水と乳液」
ご自分に使っている、化粧水と乳液で構いません。
もしくは自分の顔に使っているのは勿体ないなら(笑)ドラックストアで売っているやつでも構いません。
化粧水と乳液であれば、自分の顔に使いながらついでに出来るし、後で手を洗う手間もいりませんよね♡
もちろん頭皮の状態もこの期間は乾燥しやすいので、頭皮に使っても良いです。
頭皮に化粧水を使う場合は、少量から使ってください。化粧水によっては保湿力が高くしっとりしすぎることもあります。顔に使った後に余った分を頭皮に使うようにするくらいがちょうどよいかもしれん。
髪の毛には、まず化粧水を少量手に取って、毛先中心に馴染ませた後に、特に気になる部分があれば乳液を上から重ねて乾かします。
これだけです。
使うものによって、保湿力やしっとり感が違いますので、使うものに合わせてお使いください。特に乳液はしっとりしますので、手に馴染ませてから少量づつお使いください。
髪の毛用よりもお肌用の方が成分的にもしっとりしております。
またそのまま赤ちゃんを抱いて髪の毛が赤ちゃんに付いたとしても心配いりませんよね♡
【まとめ】
枝毛の原因は様々ありますが、多くはコルテックス(髪の栄養分のあるところ)が損傷し枝毛になります。
その部分を疑似的に補修するためにクリームタイプのトリートメントを使うのがおススメです。
また、生活習慣の乱れで、生えてくる髪質自体が弱くなっている場合もありますので、お肌や体の健康にも直結しますので、もし心当たりがある場合は改善してみてはいかがでしょうか。
今回は「枝毛とは?原因を知って、キレイな髪をキープしよう♡」をテーマに解説していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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